いま、お持ち帰りしたい大銀座の美味。 話題の手土産、ウィーンの伝統焼菓子〈銀座 ハプスブルク・ファイルヒェン〉。皇妃エリザベートが愛した、おいしさの秘密。

FOOD 2021.04.03

心ときめくスイーツやおもたせにもぴったりな和菓子、特別感あふれるお弁当などしあわせな気分ごとお持ち帰りできる、大銀座エリアの注目グルメをご紹介します。今回ご紹介するのは、銀座7丁目にある〈Ginza Habsburg Veilchen(銀座 ハプスブルク・ファイルヒェン)〉。ヨーロッパ随一の“華麗なる一族”の名を冠したレストランの手土産が話題を集めています。ウィーンの伝統と格が感じられる焼菓子で、優雅な気分に浸ってみませんか?3月27日(土)発売 Hanako1195号「いま大銀座で楽しいこと」よりお届け。

華やかなウィーンを象徴する焼菓子を求めて。

銀座とウィーンをつなぐ空間で夢見心地の時間を。大理石の床に豪奢なシャンデリア、上品で優雅な空間が非日常の世界へと誘う。銀食器や家具、レセプションなどに飾られた調度品はすべてウィーン製。ゆったりと配されたテーブル席のほか、個室も完備している。
銀座とウィーンをつなぐ空間で夢見心地の時間を。大理石の床に豪奢なシャンデリア、上品で優雅な空間が非日常の世界へと誘う。銀食器や家具、レセプションなどに飾られた調度品はすべてウィーン製。ゆったりと配されたテーブル席のほか、個室も完備している。

ヨーロッパの伝統菓子を語るなら、まずウィーンなくして始まらないというスイーツ好きは多い。マリア・テレジアとローマ皇帝フランツ一世の第十一女として、オーストリアのハプスブルク家に生まれたマリー・アントワネットは、フランスに嫁ぐ際も職人を連れて行ったというエピソードが残るほど、お菓子を愛していたという。

三日月型の焼菓子にチョコレートがたっぷりのリングケーキなど、甘いお菓子がもたらす幸せが、若くして知らない土地に嫁いだアントワネットの心を癒していたのかもしれない。そんなドラマティックな想像をめぐらすことができる〈銀座 ハプスブルク・ファイルヒェン〉は、ウィーンで最難関といわれる、オーストリア国家公認キュッヘン(料理)マイスターの称号を持つ神田真吾シェフによるレストラン。“ファイルヒェン”とは、ドイツ語でスミレの意味。ハプスブルク家の皇妃エリザベートが愛した花のようにシャンデリアが煌きらめく空間は、可憐で優雅だ。ここで味わう伝統のオーストリア料理は、唯一無二の食体験をもたらしてくれると評判。

季節ごとに変わる料理はもちろん、伝統的なレシピを用いたデザートのおいしさにも定評があるが、華やかな気分を自宅でも満喫できると人気なのが店頭やオンラインショップで購入できる焼菓子だ。チョコレートとお酒を愛したエリザベート皇妃の愛称から名付けられたシシィは、洋酒に漬け込み熟成させたナッツと最高級のチョコレートで作った生地にオーストリアの赤ワインを染み込ませた大人の味。シナモンやフレッシュな柑橘が香る特製のチーズケーキ、ケーゼトルテはクリームチーズの上品なコクにうっとりとした気持ちになる。缶のふたを開けた瞬間に思わず歓声を上げてしまいそうなテーベッカライは、オーストリアの伝統的なクッキーの詰め合わせ。アンズのやさしい酸味に頬の奥がキュンとなるバニーレや、チョコレートとホワイトチョコレートを組み合わせたショコラーデ、オーストリアのラズベリーを使ったリンツァー、キャラメリゼしたアーモンドをまぶしたマンデルンなど、3〜4種の焼菓子を楽しむことができる。はるか遠い国で昔から愛されてきた甘いお菓子が、どんなときも幸せな気分を運んできてくれる。

〈Ginza Habsburg Veilchen(銀座 ハプスブルク・ファイルヒェン)〉

銀座 ハプスブルク・ファイルヒェン

ディナーコースは10,000円から(要予約)。
■東京都中央区銀座7-8-7 GINZA GREEN 7F
■03-5537-3226
■11:30~13:30LO、18:00~20:00LO(13:30~15:00はカフェ)日、月夜休
■46席

(Hanako1195号掲載/photo : Norio Kidera text : Keiko Kodera)

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