グルメ通に聞く『MY BEST GOURMET 2019』 本当においしい東京のレストラン10軒!「デトックス感がすごい!」と噂の創作中華も。

FOOD 2019.12.29

本誌で振り返った2019年のグルメは、ひとりでふらりと入れたり、店主の個性が光ったり、お財布にも人にも優しいことが際立っていました。グルメな皆さんの最高の幸せとは?

松尾 大さんリコメンド〈bistrosimba〉/新富町

bistrosimba 新富町

「ぐるなび」のエディトリアルプロデューサー松尾さん。職業柄、話題の店に日々足を運ぶ彼が、「水筒に入れて持ち歩きたいほどおいしい」と太鼓判を押すのがこの店の「スープ・ド・ポワソン」2,200円。「味だけでなく、音や香りでもフランスのビストロノミーを感じさせてくれるのがこの店。特にスープ・ド・ポワソンは毎日でも味わいたいほど。一口飲むと、味噌汁と同じようなほっとする温かさと、味噌汁にはないリッチな味わいが一気に押し寄せてくる」

■03-6264-4218

松本菜美子さんリコメンド〈オステリアグラヴィーノ〉/千駄ヶ谷

オステリアグラヴィーノ 千駄ヶ谷

食を通じて、都会と地方を結ぶプロデュースを行っている松本さん。〈オステリアグラヴィーノ〉のパスタは、仕事で疲れた時に締めくくれる最高の幸せだという。「深夜2時でも食べられるイタリアン。旬の食材を使ったパスタは絶品です。シェフの人柄が料理に出ていて、深夜に食べても胃もたれしません」。今の時季は「ズワイガニとパクチー、チェリートマトのペペロンチーノ イカスミを練り込んだ自家製スパゲッティ」1,700円(税込)がいただける。

■03-4400-7886

丸山智博さんリコメンド〈お好み焼きいまり〉/恵比寿

お好み焼きいまり 恵比寿

代々木上原を拠点に6軒の店舗を統べる丸山さん。昨年〈東京ミッドタウン日比谷〉にオープンした〈一角〉をはじめ、フランス料理から大衆居酒屋まで、幅広く食の提案をしてきた彼がオススメするのは、〈お好み焼きいまり〉の「おかんねぎ焼」1,200円。「兵庫県産の青ねぎをふんだんに使ったねぎ焼きは、仕事終わりに食べたい定番の一品。薄暗くリラックスした雰囲気の店内で、ビールと一緒にいただけばその日の疲れも吹き飛びます」

■03-6455-0993

森岡督行さんリコメンド〈銀座アスター 銀座松屋店〉/銀座

銀座アスター 銀座松屋店

昭和31年のオープン以来60年余りの歴史を持つ銀座の老舗中華料理店。ここを日常から愛用するのは〈森岡書店〉の代表・森岡さん。45歳になり、人生あと何回食事ができるのだろうかと考えるようになったという彼にとって、こちらの名物「アスター麺」1,760円(税込)は日常をちょっと豊かにする品。エビ、焼豚、白菜、青菜、ねぎなど具沢山。同店の看板ともいうべき一杯だ。「秘伝の味噌が味の決め手。日本に数あるラーメンの中でも最も上質な一杯です」

■03-3567-8718

山崎葉子さんリコメンド〈farm studio #203〉/学芸大学

farm studio #203 学芸大学

「外食は“バレる前の店”、食の好みが合う友人やプロの料理人の友人たちと国内外で食べ歩いています」というメーカー勤務の山崎さん。さすがの目利きで見つけた新店をめぐり、日々グルメ情報を蓄積している。「デトックス感がすごい!」というのがこの店の創作中華メニュー。「たっぷりの山椒で人生最大の痺れを感じた『黒毛和牛の四川麻婆豆腐 白子入り』(2,000円)や、『デトックスサラダ』(1,000円)が最高においしいです」。最後は中国茶でリラックスして。

■03-6712-2368

山路美佐さんリコメンド〈オステリア チケッティ〉/銀座

オステリア チケッティ 銀座

「ヒトサラ」副編集長の山路さんの食いしん坊ぶりは、幼少時代から筋金入り。「銀座で友人と二人ごはん、なんてシチュエーションはよくある話」だけど、ぴったりのお店は意外に少ないという。その中で重宝しているのが〈チケッティ〉。「ちょっと冷えたランブルスコで乾杯した後、マグロの赤身のコラトゥーラ漬けをオーダーし、サラダにパスタ、豚肉のローストなどたっぷり食べても1人5,000円。『あー幸せだなあ』と素直に心から感じられるお店です」

■03-6264-6186

吉田直子さんリコメンド〈le Lion〉/恵比寿

200g 1,950円~
200g 1,950円~

「社会人になってからは週6日は外食でした」というライターの吉田さんが、また訪れたいと思うのはステーキフリットがおいしい店。その筆頭に挙げるのがこちらだ。ステーキ肉は赤身の多いメキシコ産のリブを厳選。超レアで焼き上げた後はたっぷりのバターで風味を付ける。「外はカリッと強気な焦げ茶色、中は柔らかなピンク色をした肉の断面を見た瞬間から脳のうれしい扉が開きます。お店の良さはフレンチフライにも表れている」。

■03-3445-8131

吉田直人さんリコメンド〈No.18〉/池袋

No.18 池袋

食の総合出版社〈柴田書店〉に勤め、ファストフードやせんべろ、アッパーなレストランなどジャンルを問わずウォッチしてきた吉田さん。「リッチな味わいと美しい見た目のそれは、もはやジャンクフードとは呼べない、堂々たる芸術的肉料理」と評する「自家製ベーコンモッツァレラチーズバーガー」は1,600円(税込)。「塊肉を手切りして作る食感豊かなパティ、香り高いベーコン、オレンジが隠し味のソース、きれいに折りたたまれたレタス…」と、うっとり。

■03-6914-3718

渡辺純子さんリコメンド〈焼や千酔千良〉/三田

焼や千酔千良 三田

海外での生活で日本の食文化のクオリティの高さを改めて実感したというのは、原美術館ディレクターの渡辺さん。彼女が選んだ〈焼や千酔千良〉は焼き魚がおいしい居酒屋さんとのこと。元々、化粧品店だった内装や看板をそのまま残して営業しているというファンキーな造りが特徴だ。「季節限定のブリしゃぶは絶品。脂がのりきる前の秋のタイミングに試してほしい」。だしが染み出たスープで作る〆の雑炊も美味。1人前3,500円~(2人前より)。

■03-6435-3960

和田真衣さんリコメンド〈SALUMERIA 69〉/成城学園前

※写真はイメージ。
※写真はイメージ。

「外食はもちろん、キッチンで料理に没頭する時間も幸せ」とITカンパニーPRの和田さん。料理を楽しむのにお酒は必須だそう。至福のマリアージュ時間を過ごすのに今、欠かせないというのが、同店の生ハム。「口の中でとろける食感、旨味、塩味、甘みは極上。3,000円の盛り合わせをテイクアウトします。中でもお気に入りはトリュフサラミ。盛り合わせと店主こだわりの自然派ワインを購入して6,000円ほど。これで大満足です」。

■03-6411-9496

(Hanako1179号掲載/photo : Yoichiro Kikuchi, Tomo Ishiwatari text : Kimiko Yamada, Wako Kanashiro, Ami Hanashima, Yuya Uemura text & edit : Kahoko Nishimura)

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