
『MY BEST GOURMET 2019』 グルメ通に聞く「本当においしいレストラン」10軒!衝撃のオマール海老リゾットも。
本誌で振り返った2019年のグルメは、ひとりでふらりと入れたり、店主の個性が光ったり、お財布にも人にも優しいことが際立っていました。グルメな皆さんの最高の幸せとは?
畑 礼子さんリコメンド〈中国菜老四川 飄香 銀座三越店〉/銀座

フードPRコーディネーターの畑さんは学生時代に京都で美食とお酒に目覚め、今でも子育ての合間に外食を楽しんでいる。特に辛いものが好きで、食べ歩いて行き着いたのが〈飄香〉の「陳麻婆豆腐」2,200円(税込)。「食べている最中は本当に辛くてしびれを感じるのに、食後感が爽快です。銀座三越店は、ショッピングの合間に食べられるお店。ついついほかのものまで頼んでしまいますが、スパイスのおかげか翌日の体重に響かないのがありがたいです」
花之枝しほりさんリコメンド〈Sorriso Pizzeria Ristorante〉/神楽坂

「アイスクリームよりジェラートだし、ピザよりピッツァです!」と話すのは、モデルの花之枝さん。イタリアンをこよなく愛する彼女がオススメするのは、〈Sorriso Pizzeria Ristorante〉の「カルミネスペシャルコース」5,600円。「お気に入りは、前菜と一緒にやってくる小ぶりのフォカッチャ。サクサクふかふかの食感に、思わず笑みがこぼれます」。こっくりとしたイエローのテーブルクロスや、イタリアの田舎街を思わせる内装も、ポイントのひとつなのだとか。
日置武晴さんリコメンド〈バル・エンリケ〉/中目黒

20代後半から料理を専門に撮影するようになり、はや25年。「良いなと思ったお店にしつこく行くタイプ」と話すカメラマンの日置さんは、こちらにはもう15年ほど通っている。「中目黒のスペイン料理店。どの料理も星野シェフの気遣いと人柄を感じ、心が緩みます。「いかとブロッコリーのアンチョビ焼き」(1,000円)など1,000円以下のタパスが結構あるので、それを何品かワインといただき、最後にデザートのフラン(450円)を食べて終わるのがいつものパターン」
冷水希三子さんリコメンド〈赤坂一龍 別館〉/赤坂

赤坂で創業65年になる、24時間営業の韓国料理店。なかでも名物なのが、料理家の冷水さんがすすめる「ソルロンタン」1,650円(税込)だ。じんわりと体があたたまる一皿は、牛の骨や肉を水から炊いたもの。やさしくも旨味あふれる味わいで、キムチなど11のパンチャン(おかず)とご飯が付き、食べ進めるのも楽しい。「毎日食べ物のことを考えているなか、たまに食べたくなる『ソルロンタン』。おいしいスープとキムチで、体が満たされます」
福本敦子さんリコメンド〈中國菜 燕〉/深沢

肉と魚は食べるけど、添加物の入ったものと小麦粉は避けるという独自の食生活を送るのは、美容ライターの福本さん。そんなヘルシー志向の彼女のお気に入りは、化学調味料を一切使わない中華ダイニング〈中國菜 燕〉。「体にやさしい中華って新しい。無農薬野菜の旨味が活かされているおかげか、食後も体がむくみにくい気がします」。「燕の四川麻婆豆腐」1,250円と「豚肉レバーとニラの炒め」1,300円、「カニと豆腐のとろみスープ」880円が彼女の定番。
藤森陽子さんリコメンド〈かめじま商店〉/茅場町

台湾茶にのめり込んだのを機に、興味はコーヒーやワインへと広がっているライターの藤森さん。現在も自主練中の彼女がオススメするのは、角打ちビストロ〈かめじま商店〉の「ナチュラルワイン」グラス700円~と「鶏の白レバー刺し」790円のコンビ。「おつまみがきちんとおいしくてエッジの利いたワインがあり、角打ちでいてグラスも気を使う…と、快適に呑む条件をそろえている心憎さ。店頭でワインを買い、抜栓量1人250円で呑めるのもありがたいです」
ぺんぎんあいりさんリコメンド〈笠置そば 深川店〉/門前仲町

具ごと食べる「石垣島ラー油」の生みの親であるぺんぎんさんは「祖父母と両親が食いしん坊だったので、血統書付きの食いしん坊」というフードハンター。「まず浮かんできたのが、6,000円どころか、1,000円以下で幸せになれるこのお店。注文が入ってから揚げてくれる天ぷらと生蕎麦。どんぶりに麺つゆをかける時の『ジュッ!』という音がたまりません。いつも食べるのは、かき揚げ蕎麦や春菊蕎麦(各450円)と鮭おにぎり(120円・各税込)」
星子莉奈さんリコメンド〈ビストロZIP〉/野毛

百貨店PR時代にデパ地下にはまり、食に目覚めたというフリーPRの星子さん。週3日~5日の外食を続け、食への執着心が高まった末、飲食業界に転職したという経歴を持つ。「〈ビストロZIP〉は手頃な価格でおいしい料理が楽しめるイチオシのお店。オマール海老のだしで作られる『アメリケーヌソースのリゾット』(1,200円)は、衝撃を受けた一皿。たっぷりのパルメザンチーズがかかったクリーミーな味わいは、白ワインを片手に楽しむのがオススメです」
Bob Foundationさんリコメンド〈trattoria29〉/西荻窪

「肉の名店ならではの絶品パスタ。食べ応えのある、肉々しいチャンキーなボロネーゼがたまりません」と話すのは、このお店のロゴデザインも手がけた、クリエイティブグループのボブファウンデーションさん。「普段は家で食べることが多いですが、よし! 肉を食べに行くぞ! という時に、色々メニューを楽しみたいので数人誘って行くお店。次は、久々に29日(肉の日)のコース料理にトライしたいです」。
沙田瑞紀さんリコメンド〈シバカリーワラ〉/三軒茶屋

「休日は、カレーという名の宝石を探しに出かける日々を過ごしています」とうれしそうに答えてくれたのは、音楽ユニット「miida」の沙田さん。「〈シバカリーワラ〉は、何を頼んでもおいしい、間違いなしのインド料理屋さん。まずは店内に入った瞬間、香り立つスパイスに驚かされます。お気に入りの『ブラックペッパーチキン』には、黒胡椒がホールでゴロゴロ。少々刺激は強めですが、元気になりたい時に通っています」。
(Hanako1179号掲載/photo : Yoichiro Kikuchi, Tomo Ishiwatari text : Kimiko Yamada, Wako Kanashiro, Ami Hanashima, Yuya Uemura text & edit : Kahoko Nishimura)