猫書店店主が厳選! 一度は読んでおきたい猫が主役の絵本4選
大切なことを教えてくれる猫絵本。

佐野洋子作の『100万回生きたねこ』や馬場のぼる作の『11ぴきのねこ』など猫を題材にした名作絵本は数知れず。
「最近だと、子どもたちには工藤ノリコさん作の『ノラネコぐんだん』シリーズなども人気です」と教えてくれたのは埼玉県・寄居で、児童書から小説、研究書まで猫に関する本を500冊以上揃える書店〈ネコオドル〉を営む清水久子さん。
「昔から猫は人の近くで暮らしている生き物。だから古くから現在に至るまで、絵本の題材になりやすい存在なのでしょう。また、自由気ままで愛想を振りまかなくて、でも、なにをしてもゆるしてもらえるような猫の性格は、人間からすると憧れてしまうところがある。だから猫絵本には、猫の生き方やあり方に、大切なことを教えてもらえるものも多い。今回は、その中でも、大人が読んで感じることがあるものを選んでみました」
当たり前にいつもそばにいる猫。絵本を通してその存在の尊さと愛おしさを再確認したい。

〈ネコオドル〉店主・清水さんが選んだ4冊。
1. 『わたしのものよ』

イラストレーターが愛猫との暮らしを題材に描いた一冊。「この世界はすべて『わたしのものよ』と気高く語りかける主人公猫の姿に、ポジティブに生きる秘訣を教わります」
2. 『よる と ひる』

昼が好きな白猫と夜が好きな黒猫のおはなし。「大好きな絵本作家コンビによる名作絵本。知らない世界に足を踏み入れる勇気をくれる物語で、黒と黄のみで描かれた表現も見事」
3. 『黒ねこのおきゃくさま』

貧しいおじいさんが、迷い込んだ黒猫を介抱してあげると…。「長く読み継がれているおとぎ話のような物語。手を差し伸べる温かさとそれに応える猫の姿に小さな感動が宿ります」
4. 『なまえのないねこ』

名前のある猫たちをうらやむひとりぼっちの猫。自分で好きな名前を探そうとするが…。「さみしい野良猫が欲しかったものは何かと気づくラストに胸がしめつけられます」
住所:埼玉県大里郡寄居町寄居616-9
電話番号:なし
営業時間:11:00〜18:00
Instagram:@nekoodoru_books
※営業日は気まぐれに月1、2回程度。スケジュールはSNSで確認を。



















