【京都】清水寺の前後に立ち寄りたい!土偶の小物がかわいすぎる〈蘇嶐窯〉

【京都】清水寺の前後に立ち寄りたい!土偶の小物がかわいすぎる〈蘇嶐窯〉
【京都】清水寺の前後に立ち寄りたい!土偶の小物がかわいすぎる〈蘇嶐窯〉
CULTURE 2025.09.02
独自のセンスをプラスした、ユニークな作風で話題の京都の手仕事。注目の作り手たちの話を直接聞きながら、気に入ったものを手にできる、工房ショップへ行ってみませんか? 異文化の共存に目を見張る、土偶×磁器の取り合わせが魅力の〈蘇嶐窯〉を紹介します。
photo_Yoshiki Okamoto text_Mako Yamato

世にも珍しい磁器の土偶を〈蘇嶐窯(そりゅうがま)〉で。

深い色合いを持つ京焼青磁と、民藝の器を作る福岡の小石原(こいしわら)焼。異なる産地の窯元に育った涌波蘇嶐(わくなみそりゅう)さんとまどかさんが、結婚したことで生まれた〈蘇嶐窯〉。小石原焼を象徴する飛鉋(とびかんな)の文様をつけた青磁という、それぞれの技法を組み合わせた器がフラッグシップモデルだ。さらに飛鉋で削った際に出る土を使ったアクセサリーや、竹細工職人とコラボレーションした作品など、異なるものとの取り合わせにも意欲的に取り組んできた。

そのブランドで今注目を集めるのが、縄文時代の土器や土偶をモチーフにした縄文シリーズ。「中学生だった息子が夏休みの宿題で作ったのが火焔(かえん)型土器。アドバイスするうちに縄文の造形美に魅了されて」とまどかさん。陶器の原点でもある縄文式土器や遮光器土偶、ミミズク土偶をデフォルメ。二頭身となった土偶の素朴な意匠と滑らかな質感の磁器の取り合わせは、いかにも〈蘇嶐窯〉らしく、2020年の発表以来ファンを増やし続けている。2025年4月には工房を併設したギャラリーをリニューアル。キッチンのあるギャラリーが加わり、器のある暮らしの提案にも期待がふくらむ。

information
蘇嶐窯
蘇嶐窯

住所:京都府京都市東山区清水4-170-22
TEL:075-561-8004
営業時間:10:00~18:00
定休日:水休

東大路通に面した工房兼ギャラリー。成形から窯焚きまですべての工程をここで行う。蘇嶐さんはあぐらを組み、まどかさんは椅子に座ってろくろに向かう。手びねりと絵付けが選べる陶芸教室も開催。

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