これぞ京都! センスが良くてお手頃な自分のためのお土産
これぞ京都! センスが良くてお手頃な自分のためのお土産
CULTURE 2025.09.02
独自のセンスをプラスした、ユニークな作風で話題の京都の手仕事。注目の作り手たちの話を直接聞きながら、気に入ったものを手にできる、工房ショップへ行ってみませんか? 食卓にクスッと笑みをもたらす、酒器と小さな器の店〈酒器 今宵堂〉を紹介します。
photo_Yoshiki Okamoto text_Mako Yamato
〈酒器 今宵堂〉

賀茂川からほど近い町家を拠点に、陶芸作品を作るのは上原連さん・梨恵さん夫妻。ろくろの訓練校で出会い、2006年にショップを兼ねた工房を開いた。二人が作り出す器は、大好きな酒場の短冊にインスパイアされた箸置きや、ウリ坊を逆立ちさせると酒器になる〝お猪(ちょ)こ〞など、ひと目で印象に残るものばかり。月と兎の〝うさかづき〞など、月見の頃に使いたい器もあり、バリエーションも豊富に揃う。


「京都は土の産地ではないから、磁器から土ものまでさまざまな土を使い、いろんなものを作れるのが魅力。懐石の器のように、季節を感じられるものがあるのも素敵なところ」と連さん。


酒器や酒肴を盛り付ける器を作るきっかけは、結婚したときに遡る。「毎日晩酌の時間を持つと決めたんです」と梨恵さん。夕食の前に二人が大好きな日本酒と、ちょっとした肴とで晩酌するひとときは、一日の区切りにちょうどいいという。といっても肩肘張らず、気取らず。その晩酌で使いたい器というのが創作の源となっている。日々の暮らしにさりげなく彩りを添えられるよう、手頃な値段に設定されているのもまたうれしい。

information
酒器 今宵堂
住所:京都府京都市北区小山上内河原町52-5
TEL:075-493-7651
営業時間:12:00~18:00
定休日:不定休
商品はその時々で。営業は土日中心。詳細はhttps://www.koyoido.com/へ。




















