〈ミナ ペルホネン〉の大規模展覧会が韓国・ソウルDDPにて開催中。

〈ミナ ペルホネン〉の大規模展覧会が韓国・ソウルDDPにて開催中。
〈ミナ ペルホネン〉の大規模展覧会が韓国・ソウルDDPにて開催中。
CULTURE 2025.02.12
今年ブランド設立30周年を迎える〈ミナ ペルホネン〉。2019年にスタートし、全国を巡った展覧会「つづく」をベースに、韓国の作家とのコラボレーションなどを追加した大型企画展が、韓国・ソウルのDDP(東大門デザインプラザ)にて2025年3月16日(日)まで開催されている。

デザイナー、皆川 明が1995年に前身となる〈ミナ〉を設立してから、今年で30年。〈ミナ ペルホネン〉は、テキスタイルデザインやファッションにとどまらず、家具やインテリアの製作、空間デザインなど、多角的にクリエイションを続けるブランドだ。
 
2019年には、東京都現代美術館を皮切りに、兵庫県立美術館、福岡市美術館、青森県立美術館、台湾の高雄市美術館に巡回した展覧会『minä perhonen / minagawa akira TSUZUKU』を実施。歴代の洋服を床から天井まで一面に配置するなど、空間を自在に使った田根剛の展示構成も話題になった。大好評ののち終幕した展覧会が、この度、構成も新たに韓国・ソウルの〈DDP(東大門デザインプラザ)〉で開催されている。

日本での展覧会をベースに、韓国の作家・デザイナーと作った新たな展示を加え、展示会場も増えての大規模展示となった今回の企画展。皆川や田中景子といったミナ ペルホネンのデザイナーもたびたび韓国を訪れて現地のクリエイターと交流し、その人柄や文化を感じながら、新たなクリエイションを生み出していったのだという。

韓国の伝統布「チョガッポ」をテーマにした、韓国作家チェ・ドクジュとのコラボレーション。

「せめて100年はつづくブランドに」という皆川の願いを込めて、活動をはじめたときから一貫する、ものづくりへの姿勢。丁寧に刺繍されたテキスタイル、心が浮き立つ華やかなパターンの洋服、皆川の頭の中を覗き込めるような鉛筆で繊細に描かれた挿画作品など。クリエイターの想いを投影された展示は、見れば見るほどブランドの理解が深まり、その一つひとつのストーリーが愛おしく感じられてくる。

日本での展覧会を見た人も、新しい気持ちで楽しめる今回の展示。ソウル旅の際は、ぜひこちらも訪れてみたい。

『minä perhonen design journey: the circle of memory』

展示期間:〜2025年3月16日(日)。

開館時間:10:00 – 20:00 (最終入場19:00)
会場 : 東大門デザインプラザ DDP 展示 1館 (B2F)
●281 Eulji-ro, Jung District, Seoul, South Korea
料金:大人20,000won

チケット予約先:Interpark、Naver、29cmで発売予定
問合せ先:minaperhonen.seoul@gmail.com

韓国での会場写真を含めた図録を韓国の出版社から刊行。43000ウォン。会期中のイベントは随時、〈ミナ ペルホネン〉のインスタグラムでお知らせ。

photo_Hyeonki Yoon text_Hanako

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