「運命を感じた作品に、フレッシュな気持ちで。」俳優・綾瀬はるか
photo_Rikiya Nakamura styling_Megumi Yoshida hair & make_Akemi Nakano text_Hazuki Nagamine
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あやせ・はるか/1985年3月24日生まれ、広島県出身。2000年にデビュー。出演作に、映画『レジェンド&バタフライ』『リボルバー・リリー』、ドラマ『元彼の遺言状』『義母と娘のブルースFINAL 2024年謹賀新年スペシャル』など話題作多数。
「運命を感じた作品に、フレッシュな気持ちで。」
持ち前の朗らかなムードは封印。俳優・綾瀬はるかさんが演じた主人公・のり子は、人に心を閉ざし気味の清掃員。
「伝えたいことが思うように届かなかったり、『そうじゃないのに』という経験を繰り返していくうちにコミュニケーションを遮断して生きるようになった女性です。暗いわけではなく、自分のペースで、あまり人を気にしてないから、その分傷つくこともないイメージ。演じてみると、あ、なんかわかるなぁって瞬間に何度も立ち会いました」
監督からの演出は、〝何も伝えようとしなくていい〟。それが何より難しくて戸惑った。
「クランクインが(市川)実日子ちゃんと一緒だったので、二人で夜まで語り合いました。実日ちゃんからの『とにかく全部曇らせるんだよ』という一言がヒントになって、家にいるときのスイッチが切れている自分を想像したら、だんだんとのり子に近づけた気がします」
風変わりな女の子・ハルとの旅路を描いたロードムービー。綾瀬さんの中に落とし込まれたのは、自分の軸で生きる強さ。
「ハルは真っすぐに言葉を放つんです。人にどう思われるかなんて考えていない。自分軸で生きている姿がまぶしくもあり、うらやましくもあって。なんて強くて、優しいんだろうと。年齢や経験を重ねるうちに、他人の目とかだったり、気がつけば余計なものに縛られてしまうけれど、それがないまっさらな人に出会ったときに、『そうあるべきだよね』と改めて励まされるような気持ちでした。私も自分の中にあるピュアな喜びやワクワクに正直でありたいし、その心を忘れずにいたいですね」
記憶のなかの旅・食
「秩父・三峯神社に友人たちとお参りに行ったとき、帰り道に必ず立ち寄るうどん屋さんがあります。温かいだしのおうどんの上に、山で採れたキノコのにんにく醤油漬けがたっぷりとのせられていて絶品。友人からも大好評でにんまり」
他者と必要以上のコミュニケーションを取ることのできない清掃員・のり子が、風変わりな女の子ハル(大沢一菜)を連れて旅に出るロードムービー。監督は映画『こちらあみ子』の森井勇佑監督。出演:綾瀬はるか、大沢一菜ほか。
11月8日(金)、TOHOシネマズほか全国ロードショー ©2024「ルート29」製作委員会
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