2026年はお稲荷さんへ!銀座のご利益スポットで運開き。|神田愛花の「間違いない街、銀座。」第10回
第10回のテーマは「銀座のご利益スポット、お稲荷さん」です。
かんだ・あいか/1980年神奈川県生まれ。フジテレビ系お昼の帯番組『ぽかぽか』にMCとして出演中。情報番組やバラエティー番組など幅広く活躍する。銀座好き。歌舞伎好き。
第10回 銀座のご利益スポット、お稲荷さん。
新しい年が始まりました。この1年を心地よく過ごすために神田さんが訪れたのは、銀座のご利益スポット、「お稲荷さん」こと稲荷神社です。
2026年は午年(うまどし)。実は午年と稲荷神社には良いご縁があるといいます。
それは奈良時代のこと、午の日に五穀豊穣を司る稲荷大神が京都の稲荷山に鎮座したことに由来します。その〈伏見稲荷大社〉を総本社に、全国各地に広がったといわれる稲荷神社の多くでは、今も初午(その年の2月の最初の午の日)に祭りが行われています。
そして銀座には実は小さなお稲荷さんがいっぱい。その数、10社以上!

案内してくれたのは、ミュージアムショップ〈ぎんざ五十音〉の店主で、銀座4丁目の稲荷神社の守人・宇井野京子さんです。

銀座にお稲荷さんが多いことは知っていましたが、一つ一つ伺ったことはありませんでした。作法を含め知らないことばかりですので、いろいろ教えていただけたらうれしいです。

よろしくお願いします!
ご利益スポット①美人狐がお迎えしてくれる宝珠稲荷神社。


そもそもなぜ銀座にはお稲荷さんが多いのでしょうか?

江戸時代に稲荷信仰が流行し、街の至る所、それこそ歩けば稲荷神社にあたる、というくらいに建立されました。ただ現代までに、例えば都市開発などによって多くは消失してしまったと言われています。
そんな中で銀座では比較的多くの稲荷神社が残存している。それは銀座の街の人たちが大事に守ってきたからだと思います。
これだけの繁華街でこうして神社が密集して存在しているのは、世界でも珍しいんじゃないでしょうか。

ビルのちょっとした隙間だったり、屋上だったり、銀座にはさまざまな形でお稲荷さんが生きていますよね。
今も生きているお稲荷さんと、なくなってしまったお稲荷さん。何が違ったんでしょう。

巡り合わせとしか言えない気がします。 とても大切にされていたとしても、代替わりや、土地を売らなければならないなどのご事情がありますから。
例えばこちらの宝珠稲荷神社さんは、1615年の創建以降、譲渡された次の持ち主も大事に思い、時には周囲の氏子さんたちが大切にお世話をし、繋いできたそうです。そうして誰か大事に思う方がいれば、残っていくのかなと思います。


お稲荷さんにお参りするにあたって、特別な作法はあるのでしょうか?

通常のお参りの作法と特に変わりません。
いろいろな考え方があるのですが、私はよそのお家に行くイメージが近いかなと思っています。
社殿の前でお辞儀をした後は、手をゆっくり、2回打ってください。「来ました」という合図、呼び鈴のようなもので、魔よけの意味もあります。


こちらの狐さんはスタイルがいいですね! そして何かをくわえているようですが…。

宝珠(宝とされる玉のこと)と鍵ですね。
鍵も富の象徴なんです。お大尽(お金持ち)でお蔵を多く所有しており、だから鍵を持っているという。


春には桜も咲きますし、お祭りの際には「地口行灯(じぐちあんどん)」という遊び心のある絵が描かれた提灯を飾るなど、とても華やかなお稲荷さんなんです。
なので2026年は、ぜひ“楽しいお願い事”もこちらにお伝えしてみてください。きっと聞いてくださるんじゃないでしょうか。
住所:東京都中央区銀座3-14-15
御祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
御利益:商売繁盛、五穀豊穣、家内安全、火除けほか
<参拝>自由
ご利益スポット②2026年の開運シンボル、神馬も拝める朝日稲荷神社。


拝殿にはマイクがついていて、鈴を鳴らしたり、手を叩いた音もしっかり拾って、本殿の神様に届けてくれる。屋上に上がれないときも、ここでご挨拶すれば大丈夫。私自身もよくここからお参りします。
こちらでは構造にも注目していただきたくて、実は拝殿と本殿は土が詰まったパイプでつながっているんです。
ビルの改築で本殿を屋上に安置することになりましたが、そのパイプにより「大地」でつながっていると考えられ、神社本庁による神社の定義「柱は土地に接していなければならない」を満たすことにもなっているんです。

それはすごい工夫ですね! 一休さんのような、素敵なアイデア。
本殿には誰でも行くことができるのでしょうか?

はい、時間内でしたらどなたでも。早速行ってみましょう。

うわ〜この銀座の景色の中にあるんですね。凛とした厳かな雰囲気です。


朝日稲荷さんは、江戸時代の安政の大地震で一度お社が倒壊、三十間堀(かつて銀座にあった川)に水没してしまったそうなんです。
ただ大正6年の、付近を襲った大規模水害でこの近くのお堀が干上がったとき、失われていたご神体が出てきた。
それを神命として、お社が建て直されたと言い伝えられています。そのご神体がなんだったのかは誰もわからない。いくつか説があるようです。
住所:東京都中央区銀座3-8-12大広朝日ビル
御祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
御利益:商売繁盛、五穀豊穣、家内円満、縁結びほか
<参拝>
1階拝殿 7:30〜18:00
屋上本殿 10:00〜18:00
※ビルエレベーターが停止されている場合、本殿の参拝はできません。
※1月1日・2日は本殿、拝殿共に参拝できません。
ご利益スポット③おみくじなど遊び心が楽しい宝童稲荷神社。



宇井野さんはこちらのお稲荷さんの守人をされているんですよね。

そうなんです。〈ぎんざ五十音〉(宝童稲荷神社の目の前)を作ったときに町会に入りまして、何かできることがあれば、とお手伝いするようになりました。
ここの町会もすごくお稲荷さんを大事にしているので、おみくじとか御朱印とか、アイデアを出し合って盛り上げているんです。

銀座はみんなで町を守っているということがよく伝わってきます。

町会自体、お稲荷さんを再建しようということで団結した歴史があるんです。戦災で散り散りになってしまったときにも、その思いがあって固まった。お稲荷さんを中心として関係がすごく密接なんです。


おみくじもそうですが、ゴージャスな御朱印だったり、防災用の笛がお守りになっていたり、子どもたちも楽しめるような、どこかお祭りのような雰囲気がある。それはお稲荷さんもそれを望んでいるからだろうなと思っています。
住所:東京都中央区銀座4-3-14
御祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
御利益:子の成長、仕事の縁繋ぎ、健康祈願ほか
<参拝>自由


それぞれのお稲荷さんの歴史をお聞きして、銀座の方々の守りたいと思う気持ちが繋がって、今があることを知りました。
例えば宝童稲荷神社さんでは、参道を作るためにビルの持ち主の方が道をあけてくださったそう。そういった気持ちや行動に、銀座らしさを感じます。
昔から銀座は、皆さんの守りたいという思いが強い街。その思いがこうして、面積としては小さいかもしれないこの場所にも、色濃く表れているのが素敵ですね。
「間違いない街、銀座。」次はどこに行く?
第11回は2月公開予定です。お楽しみに!
















