
「規則正しい日々」|弘中綾香の「純度100%」~第133回~
ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。
photo : Yasutomo Sampei styling : Chie Hosonuma hair&make : Akemi Kibe[PEACE MONKEY]私は今、非常に焦っています。なぜなら、この連載が始まってから6年が経っているんですが、これまでに経験したことがないほどのネタ切れ感を味わっているからです。

というか一カ月が早すぎて、ハッと気づいたらもう月末になっていて、締め切り間際。「今月何をしたっけ…?」とスケジュール帳を見て、今月やったことを振り返り、何かネタを見つけようと思うのですが、う~んと…、特にコレといって書こうと思うことがない…。でもね、つまらない日常を送っているわけではないんです。仕事したり、育児したり、その合間に人と会ったり、自分のことをしたり、毎日なんだかんだ忙しく充実した日々を送っているんですが、以前の私と比べて単調ではあるんですよね。単調、言い換えれば、規則正しい生活。
そう、最近思うんです。子育てって、いかに毎日のリズムを崩さずに生活を送れるかという勝負かもしれないと。この11月で2歳になったばっかりの娘にもルーティンが出来つつあります。保育園から帰ってきて、手を洗って、ごはん食べて、お風呂入って、テレビ見て、だいたい20時前には寝る準備。おおまかにはこんな感じで、多少のズレはありつつも、動作の流れは変わりません。色々試行錯誤した結果、20時就寝を目指したこのリズムで今は落ち着いています。平日はとにかくこの流れを崩さないように、母は必死です。なんでかって、リズムに乗せないと全然動かないから(笑)。本人もなんとなく次やることが分かっている方が動きやすいのかな? と素人なりに思っています。あとはシンプルに平日は何事もなく穏やかに保育園に行ってほしいから(笑)。となるとやっぱりちゃんと寝てほしいし、朝もきっちり起きてきてほしいし。ということで、規則正しい生活をせざるを得ない環境になっています。
規則正しい生活をしているともちろん健康的ですし、ミドサーの自分の体のことを考えるとこれでいいのだ、と思うんです。けれども家に帰ってばかりで外で人と会わないと刺激もなければ、人とあーだこーだと考えをぶつけあったり、色んなことを知ったり聞いたりする機会もないわけで、いい意味でも悪い意味でも心がいつも凪。モヤモヤすることもなければ、思いあぐねることもない。この連載を始めた頃なんてずっと心の中でグツグツと煮えるものを抱えていたのに。これを丸くなったというのか、面白みがなくなったというのか。外的刺激を受ける機会が少なくなったのもあるし、自分の心がより動じなくなったともいえる気がします。大抵のことが結構どうでもいい、と思えるようになってきた。昔はもっと色んなことにプリプリしてたのにな、って思います(笑)。

いち大人としては凪の心の方が良いでしょうけど、こうやって色々発信させてもらう身としては物足りなくも感じます。来月は、何か心動かす出来事がありますように!
【弘中のひとりごと】
「今ちょうど年末年始の番組収録をしている時期です…! いや~1年早いですね~!」
ニット 14,900円、ストール 9,900円(共にムジラボ|無印良品 代官山 03-5422-3250)/パンツ 83,600 円(トゥルノン|キャプテンサンシャイン 03-6277-2193)/キャップ 29,700円(Headoniste | BIN 03-6416-0634)/イヤカフ 各22,880円(共にKNOWHOW jewelry 03-6892-0178)/シューズ 16,500円(ダイアナ|ダイアナ 銀座本店 03-3573-4005)











