言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第110回~
ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。
photo : Yasutomo Sampei styling : Kaori Kawasaki hair&make : Akemi Kibe [PEACE MONKEY]「産休中にやりたいことは」
産休中にやりたいことは?何かする予定は?という質問をよくもらった。たしかにこんなに長くお休みをもらうこと自体が社会人生活において初めてのことになる。そして、この産休という期間は周りの先輩ママたちに言わせると「自分が自由に動ける最後の時間。出てきたら、もうそんな時間は無いよ!」ということなので、心置きなく好きなことをしよう!と思っていた。
とはいえ、日々お腹は大きくなり、それに従い腰も痛くなり、ゆっくりとしか歩けなくなり、「自由に動ける」とはいえ体力的な制約は大きい。靴を履くのも「よっこいしょ」と言わなければ出来ないくらいだから、身軽にどこでも行ける、というわけではないというのが悲しいかな、避けられない事実である。せっかくなら海外旅行(韓国)に行きたい!と思っていたけれど、さすがに体の安全第一なので、飛行機に乗ることはやめておいた(飛行機はもとより地味に混んでいて座れない電車もキツい。基本行動範囲は歩いて行ける場所に限定される)。そんな中で一体いま私に何が出来るか、何をしたらテンションが上がるか、この期間に一体何をすべきかと色々考えてみた結果、まず思いついたことが「イメチェン」=「髪を明るくする」ことである。
ハイトーンはずっと憧れていたことの一つ。大好きなK-POPアイドルたちみたいに肌と同じくらいのトーンまで髪の毛を明るくしてみたい!と常々思ってはいたものの、さすがに職業柄越えてはいけない一線みたいなものを自分なりに考えて(明文化されていたり、誰かに言われたりしたわけではないけれど)、社会人として許される範囲の落ち着いた色味でやってきた。アッシュが入った暗い色味(これだけは少しこだわり)も自分としては気に入ってはいたんだけれども…、ずっと明るい色への憧れはあった。ついに満を持して、ハイトーンにチャレンジするタイミングがやってきたのである!
ということで善は急げと、産休入りの翌日に美容院の予約を取った。普段からずっとお世話になっているヘアサロンで、担当してくれているお姉さんは私が高校生のときからの仲! もう知り合って15年ほどになる。彼女も出産を経験していて、頼れる先輩ママでもある。産後のメンテナンス(今までのようなペースでは通えないから維持が大変)や施術にかかる時間も考えて、ブリーチではない方法で出来るだけ明るくすることで話はついた。
無事にカラーが済んで、最初は「お、こんなもんか」という感じだったのだけれど、日が経つにつれて綺麗に色落ちして、金髪にも見えるくらいの明るさまでになった。正直、私のやりたかった白に近いような色には一歩及ばずといったところなんだけれど、ブリーチなしでの挑戦だったし致し方ない。とはいえ、イメチェンという意味では大成功!だと思う。特に一緒に眉毛を明るくしたことによって、顔の印象がだいぶ変わって「若返った!」という声も多く(別にそこが目的ではなかったのだけれど)、私の気も済んだ。産休中にやってみてよかった!と思ったことの一つである。ただ、産後ずっと家の中でパジャマ姿で過ごすことを考えるとちょっと気が引ける(なんというかだらしなく見えそうという意味で)ので、出産前には元の色に戻すことになりそう。でも、本当にやってみてよかった!
【弘中のひとりごと】
育児まじヤバい(色んな意味で)
グリーンワンピース 85,800円、ループタイネックレス 25,300円(共にフミエ タナカ|ドール■03-4361-8240)/フード 18,700円(ラウタシー|ブランドニュース■03-3797-3673)
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