言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第105回~言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第105回~

言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第105回~

LEARN 2023.08.11

ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。

photo : Yasutomo Sampei styling : Kaori Kawasaki hair&make : Miyuki Nakamura

「スイーツ〜前編〜」

最近は本当に毎日毎日暑くて、外を出歩くのがとてつもなく億劫である。ただでさえ体が重くて動き出すのに気合がいるのに。かといって家でずっとゴロゴロしていると、食べたり飲んだりするばかりでなんだか体に悪そうな気もするし、体力だって落ちてきそう。夏バテを自分から呼んでいるような気持ちになる。せっかくの休みなんだからどこかに出かけるべきなのは分かっているんだけれど、気が進まない。そんなとき私は意を決して、デパートに行く。着くまでが運動だと思って頑張る。着いたらもう大丈夫。クーラーも効いているし、休めるところもあるし、人が沢山いてアドレナリンも湧いてくる。ラグジュアリーなフロアをサーッと上の階から眺めていき、服や化粧品など必要なものや気に入るものがあれば買い(大抵の場合見るだけで終わるけれども)、最後に本丸のデパ地下を隅々まで散歩する。これが一番楽しい夏の休日の過ごし方。デパ地下が好き。デパ地下なら無限に時間を潰せる気がする。生鮮コーナー、デリ、お弁当、パンコーナー、そしてメインのスイーツ売り場。あれもいいなこれもいいなと、ぐるぐるぐるぐるするのが好き。

私はもともと甘いものに目が無い。というか、スイーツは昔から身近な存在であった。小さいときから実家には常に甘いものがあって、日常的に食べていた。これはひとえに父のおかげ。モーレツスーパーサラリーマンだった父は、平日の夜は会食に行っていて、夕飯を家族と一緒に食べることはほぼ無かったと記憶しているのだけれど、帰りに手土産として先方から甘いものを頂いてきていた。家族、娘2人がいることを向こう様もリサーチ済みだったのかもしれない。今思えば、本当に贅沢でありがたいことであったし、きっと父は良い時代に働き盛りだったのだろう。毎晩のように、父がもらってくるお土産のスイーツを「昨日はこれ」「これ、この前ももらってた」「これは新しいね」などと品評しながら、手土産事情にやけに詳しい子ども時代を送っていた。3段のボックスにぎっしり入ったチョコレート(そのうち箱の大きさで値段が分かるようになった)や、季節の和菓子やクラシカルな名店の洋菓子、流行りのスイーツ、一通り経験させていただいた。贈答用の綺麗な箱、折り目正しい包装紙を開けていくあの瞬間は忘れられない。大人になった今も、(こじつけだけれども)暑い日に家から出てよく歩いたご褒美に自分用にスイーツを買うのはもちろんだけれども、いつかの手土産用にスイーツ情報を仕入れておくのも大好きである。パトロールとリサーチを続けていくと、次第にここに行ったらこれを買うというものが自分の中で出来上がって来た。

今の季節はやっぱりツルッとした涼やかな水ようかんがヒット。暑さで溶けたり傷んだりする心配が無いのも良い。あとは果物やさんの贅沢なフルーツゼリー。どちらも性別問わず召し上がっていただけそうなので、重宝しそう。どうしても重さがあるものだから、お渡しする場面を選ぶべきだけれど。

季節によってラインナップが変わったり、人気によってお店の配置が変わるのもデパ地下の醍醐味。子どもが生まれてなかなか行けなくなる前に沢山行っておかなくては。

【弘中のひとりごと】
自分的チャームポイントのおでこがよく分かる写真!

ロンパース 60,500円、カーディガン 53,900円(共にミュラー オブ ヨシオクボ■03-3794-4037)/ネックレス 8,000円(グレイ■https://graey.jp)/リング 15,950円、スクエアリング 19,250円(共にTEN.■092-409-0373)

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