言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第101回~
ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。
photo : Yasutomo Sampei styling : Kaori Kawasaki hair&make : Miyuki Nakamura「宮崎」
今年のゴールデンウィークは近年まれに見る大型連休&久しぶりの遠出解禁ということで巷でもかなり盛り上がっていたようだったけれど、私もこっそり人生初宮崎を楽しんでいた。
九州は大好きだ。この連載でも何度か書いたけれど、とにかくご当地のごはんが何を食べてもおいしいし、はしご文化がある九州は夜が長くて楽しい思い出しかない。それこそ福岡は空港と市街地が近く、気軽に行けるから数えきれないほど訪れているし、お気に入りのお店も沢山ある。佐賀でイカを食べたこともある。大分には友達が住んでいて、地元の温泉やグルメやスナックを案内してもらったこともある。夫と行った熊本・阿蘇カルデラではパラグライダーで飛んだこともあるし、鹿児島の指宿(いぶすき)と屋久島もプライベートで行ったことがある。遠い昔だけれど、修学旅行で長崎を堪能した。ほぼ九州はコンプリートしているのに宮崎だけは行ったことがなかったのだ。正直ゴルフのイメージしかなく(両親や周りの友達からゴルフをするために行った話をよく聞くので)、ゴルフをやらない私にとっては遠い存在だった。
そんな中、今回の宮崎旅。「宮崎国際音楽祭」に参加するのが目的である。こちらはクラシックの音楽祭で、国内のみならず海外からも著名なアーティストが数多く参加し、今年で28回目を迎えるという地元で長く愛されている音楽祭である。共通の友人を通して知り合い、プライベートで交流があるヴァイオリニスト三浦文彰さんのコンサートのお手伝いで、私も初めて参加させていただくことになった。というわけで、初宮崎はお仕事だったのだけれど、想像を超える素敵な場所だったので必ずまた行きたいと思っている。
まず意外と東京から近い。羽田から宮崎ブーゲンビリア空港まで2時間かからないで着いてしまう。南国のお花の名前がついているこの空港は、なんだか降り立った瞬間からトロピカルな雰囲気を感じることが出来る。空港から市街地までも車で20分程度、利便性も高い。その道中には風に揺れるヤシの木を見ることが出来たりして、遠くへ来た感満載。私が泊まったホテルは海の近くに立っているということもあり、景色を見るだけでも本当に気分が良かった。海も色がとっても綺麗で(上から見ただけだけど)、ホテルではサーフボードを抱えた外国人の姿も沢山見られた。日本なんだけど、とっても開放感がある感じ。空が広くて、風も気持ち良くて。コンサートのリハーサルと本番があったので観光したり出かけたりすることは出来なかったのだけれど、ホテルにチェックインした段階で「私のゴールデンウィーク始まりました!」といった感じである。
コンサートの内容も素晴らしく、間近で三浦さんのヴァイオリンを聴けるというありがたい役得もあって、仕事を忘れて楽しく参加することが出来た。夜ごはんは侍ジャパンもキャンプ中に訪れたという(宮崎といえば、そういえば野球のキャンプ地で有名ですよね! この事実も忘れてました)ごはん屋さんに連れて行っていただき、おいしいご当地グルメを沢山いただくことが出来た。昼過ぎに到着して、次の日の朝イチで帰るというプランだったため1食しか食べられなかったのが残念すぎたけれど、空港のショップが早朝から営業してくれているおかげで、マンゴーやらフルーツトマトやら辛麺など沢山お土産を買うことが出来、帰ってからも存分に楽しむことが出来た。
これで九州コンプリート! 九州はどこへ行っても、とっても楽しい。旅行熱がムクムクと動き始めた春でした。
【弘中のひとりごと】
会社に着て行く服がない…
ドレス 71,500円、シアードレス 41,800円、イヤリング 19,800円(全てフミエ タナカ|ドール■03-4361-8240)/クリアリング 18,700円、ダブルリング 15,400円(共にTEN.■092-409-0373)/サンダル 16,500円(ダニエラアンドジェマ■03-6721-0250)
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