【日本橋・東京・丸の内さんぽ】クラシックな空間で一服。非日常にどっぷり浸る散策コース。

このルートは、東京駅、丸の内、日本橋、3つのマチを歩いて楽しむ「東京エキマチ スタンプラリー」と連動。ルート上にスタンプスポットが設定されていて、スタンプを集めると素敵なプレゼントが当たるお楽しみも! スタンプラリーサイトへの入り口は、この記事の最後に。
photo_Yuko Moriyama illustration_Akari Kuramoto text_Kimiko Yamada

①Parklet Nihonbashi(パークレットニホンバシ)
②三井記念美術館
③東京ステーションギャラリー
④三菱一号館美術館
⑤丸の内ストリートギャラリー
⑥グランスタ東京 銀の鈴エリア
公園に隣接したカフェ〈Parklet Nihonbashi〉でブランチ
ブランチをお目当てに訪れるなら、まずこちらへ。サンフランシスコで有名なタルティーンベーカリーを営んでいたケイトと、カリフォルニアキュイジーヌを確立した名店〈シェ・パニース〉で働いていたジェイジェイが監修するベーカリーカフェだ。

公園に面した開放感あふれる店内では、既製品を使わずシンプルに調理した体にやさしいメニューが味わえる。注目は、長時間かけて自然発酵された種を使うサワードウブレッドだ。

地産地消を大切にしているから、食材はできるかぎり日本産。小麦粉は2種をブレンドして味に奥行きを出す。豊かな粉の風味とほどよい酸味が効いたサワードウブレッドは、アボカドデュッカやリコッタチーズとあわせたオリジナルのトーストで、ぜひ味わいたい。

住所:東京都中央区日本橋小舟町14-7 SOIL NIHONBASHI 1F
TEL:03-3527-2627
営業時間:8:30~18:00(水木金~22:00/ディナーは18:30〜)
定休日:無休
重要文化財に指定される〈三井記念美術館〉でアートを鑑賞
お楽しみの建築&アート鑑賞は、〈三井記念美術館〉からスタート。昭和初期の日本を代表する洋風建築として重要文化財にも指定されている〈三井本館〉の7階にあり、木製の腰張(こしばり)、ドアやマントルピースなど、当時の意匠を残した重厚な内装も見どころだ。

同館では、江戸時代から三井家が収集してきた日本や東洋の美術工芸品のコレクションが充実。所蔵品は茶道具を中心に絵画、書跡、刀剣、能面、能装束、調度品など多岐にわたる。

3月30日までは、江戸時代前期の修験僧であり、仏師でもあった円空(えんくう)をテーマにした特別展「魂を込めた 円空仏 —飛騨・千光寺を中心にして—」を開催中。《両面宿儺坐像(りょうめんすくなざぞう)》《柿本人麻呂坐像》など円空が手がけた各地に伝わる神仏148体を鑑賞できる。

住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00~17:00(入館〜16:00)
休館日:月(月が祝日の場合は開館し、翌平日が休館)
入館料:館蔵品展1,200円、特別展1,500円
〈東京ステーションギャラリー〉で駅舎の歴史とアートを体感する
日本橋から少し歩いて、JR東京駅へ。1914年に誕生した辰野金吾設計の丸の内駅舎は、2012年の大規模復原工事を経て今なお現役の駅舎として多くの人々が利用する重要文化財だ。


その北口ドームの中にあるのが、目指す〈東京ステーションギャラリー〉だ。エントランスや2階展示室、ミュージアムショップなどには創建当時のままのレンガ壁が残り、まさに東京駅の歴史を体現する遺産として美術ファンはもちろん、建築や鉄道好きからも愛されている。

美術館では「近代美術の再発見」「現代アートへの誘い」「鉄道・建築・デザインとの出会い」の3つをキーワードに、ほかにはない個性的な展覧会を実施。3月16日までは、企画展「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」が開催中だ。


住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
TEL:03-3212-2485
開館時間:10:00〜18:00(金〜20:00。入館はいずれも閉館30分前まで)
休館日:月(祝日の場合は翌平日/会期最終週の月は開館)
入館料:企画展によって異なる。「生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った」は1,300円
丸の内初のオフィスビルだった〈三菱一号館美術館〉とは?
東京駅の西側に広がる丸の内にも、アートスポットは多い。現代的なビルが立ち並ぶエリアで、ひときわ異彩を放つ赤レンガの建物が〈三菱一号館美術館〉だ。1894年、日本近代建築の父と言われるジョサイア・コンドルが設計した丸の内最初のオフィスビル〈三菱一号館〉を復元し、2010年に美術館へと再生した。

クラシカルな当時の造りを可能な限り忠実に再現した館内では、建物と同時代の近代アートをテーマにした展覧会を随時開催。収蔵品はアンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、オディロン・ルドン、フェリックス・ヴァロットンなど19世紀末の西洋美術が知られる。

また、館内にはミュージアムカフェ・バー〈Café 1894〉、ミュージアムショップ〈Store 1894〉のほか、歴史資料室も完備。とくにかつて銀行の営業室として使われていた空間を再現したカフェ・バーでは、開催中の展覧会にちなんだメニューがお目見えするので、街歩きの休憩にもピッタリだ。

住所:東京都千代田区丸の内2-6-2
TEL:美術館|03-5777-8600、カフェ|03-3212-7156
開館時間:美術館|10:00〜18:00(金・第2水・会期最終週平日〜21:00)、カフェ|11:00〜22:00
休館日:美術館|月(祝・振替休・会期中最終週の場合は開館)、カフェ|無休(臨時休業あり)
入館料:展覧会により異なる
現代アートを路上で楽しめる〈丸の内ストリートギャラリー〉
〈丸の内ストリートギャラリー〉は、丸の内仲通りを中心に近代彫刻の巨匠や第一線で活躍する現代アーティストの作品を展示するプロジェクト。1972年よりこの街でスタートしたパブリックアートの先駆けだ。

プロジェクトを監修するのは彫刻の森芸術文化財団。オフィス街だったこの通りを、作品を入れ替えつつ誰もが楽しめるアートの街に変えてきたという。50周年を迎えた2022年には、4年ぶりとなる新作の設置や一部作品の入れ替えが行われた。

現在は19点の彫刻が点在するが、そのラインナップは草間彌生や名和晃平、中谷ミチコ、舟越桂など豪華だ。彼らの作品を散歩がてら無料で楽しめるのだから、ぜひとも訪れたい。

〈グランスタ東京 銀の鈴エリア〉の新スイーツゾーンでお土産探し
建築とアートを楽しんだ街歩きのしめくくりは、お土産探しに出かけよう。2024年9月、JR東京駅構内のエキナカ商業施設〈グランスタ東京〉に新たなスイーツゾーンがオープン。八重洲地下中央口(改札内)「銀の鈴エリア」の一角に10店舗が登場した。

中でもスイーツ好きがチェックすべきは〈Brick bake bakers by Pâtisserie ease(ブリック ベイク ベイカーズ バイ パティスリー イーズ)〉。

ここは兜町の〈ease〉〈teal(ティール)〉など人気店を生み出してきた大山恵介シェフの新店。〈ease〉でも人気のフィナンシェを、東京駅店オリジナルのフォルム&フレーバーで焼き立てのまま販売する。

また〈Mr. CHEESECAKE〉はパリの星つきレストランなどで修業を積んだフレンチシェフ田村浩二さんのスイーツブランド。

できたてのデセールのような口溶けが特徴のチーズケーキは、バニラとレモン、トンカ豆が織りなす爽やかな味わいが楽しめる。

建築とアートをじっくり1日かけて楽しむお散歩コース。カフェでの息抜きもまた楽しい時間だ。外歩きが気持ちいいこの季節、思い切って出かけてみませんか?
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅B1 グランスタ東京(八重洲地下中央口改札内)
営業時間:8:00~22:00(日祝~21:00、翌日が休日の場合は〜22:00)
定休日:無休
プレゼントも当たる、「東京エキマチTrip」がもっと楽しくなる「東京エキマチ スタンプラリー」。期間:3月7日〜28日
このルートのスタンプチェックポイントは5カ所。記事で紹介された店舗やアートスポットの近くに行くだけで、GPSでデジタルスタンプが簡単に取得できます。すべてのスタンプを集めると、このルートの特典「三菱地所グループ 共通ギフトカード」(商品券10,000円分)プレゼントに応募できます。
「三菱地所グループ 共通ギフトカード」は、買い物、食事から宿泊まで、日本中で使える便利な商品券です。
