【銀座でひ〜んやり】創業400年超!歌舞伎役者御用達店の絶品かき氷|神田愛花の「間違いない街、銀座。」第7回

【銀座でひ〜んやり】創業400年超!歌舞伎役者御用達店の絶品かき氷|神田愛花の「間違いない街、銀座。」第7回
【好評連載】神田愛花による新しくて楽しい銀座の過ごし方。
【銀座でひ〜んやり】創業400年超!歌舞伎役者御用達店の絶品かき氷|神田愛花の「間違いない街、銀座。」第7回
FOOD 2025.07.08
10代の頃から現在に至るまでと、銀座偏愛歴が長い神田愛花さん。そんな神田さんならではの新しくて楽しい銀座の過ごし方とは? 歴史もあるし、時代にも取り残されない。「間違いない街」銀座の魅力をお届けします。
 
第7回は、創業400年超えの歴史を持つ和菓子店〈銀座 萬年堂本店〉へ。暑い夏にぴったりなひんやりスイーツをいただいてきました。
photo_Koki Hikari Hair&Make_Ayako Mega
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神田愛花
神田愛花
フリーアナウンサー

かんだ・あいか/1980年神奈川県生まれ。フジテレビ系お昼の帯番組『ぽかぽか』にMCとして出演中。情報番組やバラエティー番組など幅広く活躍する。銀座好き。歌舞伎好き。

第7回 創業400年超え!銀座の老舗のかき氷

暑い季節の到来! 銀座の氷スイーツを求めて〈銀座 萬年堂本店〉にやってきました。

創業400年超えの歴史を持ち、歌舞伎役者をはじめ、銀座の人々に長く愛されてきた老舗です。

和スイーツ店の前に立つ神田愛花さん
1617年、〈亀屋和泉〉を名乗り京都で創業。明治遷都とともに東京八重洲へ。関東大震災での消失を機に銀座に出店も、八重洲店、銀座店ともに戦禍に見舞われる。復興以後〈銀座 萬年堂本店〉として営業。

2022年9月には、銀座5丁目から現在の8丁目へ。新たに喫茶スペースを設けて、リニューアルオープンしました。

神田愛花 銀座 かき氷
神田愛花

初めて伺ったのですが、すごくモダンな雰囲気です。

これまで歩まれた400年という歴史もしっかり感じて、その重みと今の令和の空気が合わさって、この佇まいになっているんでしょうね。

銀座 萬年堂本店の店内
店に入ると、ショーケースには自慢の銘菓がずらり。天井や椅子など、インテリアには竹がふんだんに使用されている。

喫茶では、お抹茶と上生菓子のコースなど、老舗和菓子店ならではの逸品をいただけます。

例えば、看板菓子「御目出糖」は蒸籠で提供。100年以上にわたって祝儀菓子として親しまれてきた銘菓を、出来立ての状態で味わえます。

銀座 萬年堂本店のスイーツ
「御目出糖」は、小豆のあんに餅粉など米粉類を混ぜ合わせ、そぼろ状にした蒸し菓子。ほろほろとほどけつつも、噛み締めるとモチっとした食感。「蒸籠〈御目出糖〉とお抹茶」のコース1,760円の一膳目に提供される。二膳目はほうじ茶とお干菓子。

そして今回のお目当て、かき氷も! 毎年気温の上昇とともに提供が始まるといいます。

沖縄産黒砂糖を使った黒蜜の「琉球氷」や、千葉県大多喜産本ゆずの皮たっぷりの「大多喜ゆず氷」など(どちらも中には水ようかんが…!)、気になるラインナップが揃う中で、一番人気だという「完熟梅×銀座のハチミツ氷」をいただきました。

こちらでは、中サイズのかき氷と上生菓子をセットでいただけるのもうれしいところ。

銀座 萬年堂本店のかき氷
「かき氷、上生菓子セット」1,650円。セットのかき氷は少し小ぶりの中サイズ。…と言いつつ、しっかりとしたボリュームがある。写真のかき氷は「完熟梅×銀座のハチミツ氷」。
神田愛花さん
セットの上生菓子は、ショーケースの中からも選べる。季節のモチーフを模ったかわいらしい和菓子たちに「本気出したら全部一気に食べられちゃいそう」と、なかなか1つに絞れない神田さん。
銀座 萬年堂本店の和菓子
大いに迷った末に「夏菊」(写真右奥)をチョイス。「上生菓子は季節で楽しんで」とご店主が話す通り、菓子の種類は季節によって異なる。
神田さん顔
神田愛花

かき氷と和菓子は合うのでしょうか…。楽しみです。

氷の心地よい舌触りと、梅の甘さ&酸味の上品バランス。

銀座 萬年堂本店でかき氷を食べる神田愛花さん

「いただきます!」と大きめの一口でパクリ。神田さん、お味はいかがですか?

神田さん顔
神田愛花

わっまず氷がサクサク食感でおいしい〜! 口の中に入れてもシャリシャリ残る〜。

ふわふわですぐに溶けてしまうかき氷もおいしいけれど、私はやっぱりこのサクサクのかき氷が好きですね。なんだか懐かしさも感じます。

そしてシロップは、豊かに梅が香って、上品な甘み!

いわゆる“シロップの甘さ”とは全然違いますね…。しっかりと梅の味を残しながらも、甘すぎずさっぱりと。酸味もちょうどいいです。

銀座 萬年堂本店のかき氷
自社で育てた梅を使用。毎年初夏に収穫し、銀座はちみつで煮込んで果肉たっぷりのシロップに。食べ進めていくと、とろりとした果肉にも出合える。「梅の塊だ〜! うれしい〜」
銀座 萬年堂本店でかき氷を食べる神田愛花さん
「あれ、そういえば頭にキーンとこない…」と神田さん。こちらで使用している氷は、削る前に一度温度をあげて落ち着かせているそう。その一手間で頭痛が起こりづらくなるんだとか。
銀座 萬年堂本店の和菓子
続いて上生菓子「夏菊」を。桜餅などにも使われる、道明寺糒製の粒感あるもちもちとした生地の中になめらかなあんこ。「控えめで透明感のあるおいしさです」
神田さん顔
神田愛花

甘さにもいろんな種類があるんですね…。

正直かき氷と和菓子は、甘い×甘いで喧嘩すると思っていたのですが、そんなことは全くなかったです。引き立て合っていました。

和菓子をいただいてからかき氷を食べたら、梅の風味ががっと増して。輪郭がはっきりしたんです。食べ方で表情が変わるなんて、と驚きました。

こうしてセットでいただけるのは、〈銀座 萬年堂本店〉さんならでは。こちらのかき氷と和菓子だからこそできる組み合わせだと思いました。

皆さんにもぜひ楽しんでいただきたいです。

ちなみに神田さん、この日の取材後すぐに「御目出糖」を購入したそう。

神田さん顔
神田愛花

早速購入させていただきました(笑)。

100年前から親しまれているお菓子と伺って、タイムスリップした気持ちになったんです。当時の人たちもこちらを召し上がっていたんだなって。

明日会食があるので、贈答品としてお渡ししようと思っています。

かき氷編 つづき

「間違いない街、銀座。」次はどこに行く?
次回も7月公開予定です。お楽しみに!

銀座 萬年堂本店
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住所:東京都中央区銀座7-13-21
TEL:03-3571-3777
営業時間:11:00〜18:00
定休日:不定休

創業400年超の歴史を持つ老舗和菓子店。現在は十三代目、樋口喜之さんが伝統を継ぐ。喫茶をオープンさせたのは「お客様の顔が見たかったから」。新橋演舞場内でも銘菓を販売している。

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