「番組初イベント」| 弘中綾香の「純度100%」～第128回～

『激レアさんを連れてきた。』の番組初イベントがこの間行われた。人見記念講堂で2,000人のお客さんを集めての開催。当日は生配信も行われ、会場・配信ともにチケットの売れ行きも好調だったとのこと、大変ありがたい。イベントを開催したのは、番組が始まって８年目にして初めてのことだ。「満を持して」というタイミングなのか、それとも次のステップへの布石なのか、どういう意味合いかは知る由もないが、無事に終わってホッとしたところである。

この番組との付き合いも、もう８年か。あっという間のような気もするけれど自分の中での「しっくり度」も、世間の皆さんに言っていただく「あれ見てますよ」というエールを含めて、確かにその年月の重みを感じる。生き残り戦争激しいバラエティ番組の中で８年続けるというのは、（手前みそにはなるが）大変なことだ。番組スタート時のことで一つだけ覚えていることがある。何も前情報がなく、新しい番組のことで、と会議室に呼ばれて行くとスタッフ陣が待ち構えていて、演出のFさんから「ホワイトボードで授業をやるような番組をやりたい」「でも分量も多いし、一人でプレゼンしてもらうし、すごく弘中さんにとって大変な仕事になると思う」「もし無理そうだったら、ほかに人を入れることも考えるし」。そんなようなことをごにょごにょ言われた（ごにょごにょというのは決して盛っているわけではなく、演出のFさんはすごく才能があって幾つも番組を担当している優秀な人なのに、いつもなんだか自信なさそうにモゴモゴと話すスタイルがおなじみなのだ）。

そんなことを言われて、私は正直なところ「私にこの役割は力不足だと言いたいのだろうか？」と思ったことをよく覚えている。今思えばきっと制作側の配慮で、若手でペーペーのヤツにやらせるには荷が重いし、本当に自分たちが作りたい番組をコイツに任せられるのか、半信半疑で不安だったのだろう。想像するに。けれども、その心配が若くて今の１００倍負けん気が強かった私にはあまりいいように映らなかった。いや、結果的にはそれが良い方に転んだ。絶対に私一人でやってやると思ったのだ（なぜFさんが私にこの番組を任せたのか？　それは当時私がド深夜にやっていた生放送のアテレコを聞いて、面白いと思ってくれたらしい。名前が出るわけではなく声だけの出演だったので、結構言いたい放題言っていたことは覚えている。何が仕事に繋がるかわかりませんね）。

気合は満々だったのだけれど、いざやってみると、フリップやら装置やらやることが多すぎてアタフタしたり上手くいかない時ももちろんあったけれど、スタッフの皆さんとコミュニケーションを取ったり、色々と工夫したり、地味なアップデートを繰り返した。Mステの卒業時期と被ったことも自分の中では大きかった。Mステという大看板におんぶにだっこでやっていた若手から卒業しなきゃいけないという勝手なプレッシャーも感じていたから、余計にこの番組にかける思いは強くなった。産休中も待っていてくれる場所があるというのはとても有難かったし、番組的にも放映時間の移動があったりいろいろと紆余曲折ありながらも、８年もの間Fさんはじめスタッフさんたち、そして尊敬する若林さんと一緒に走り続けていることを幸せに思う。

イベントでは本当に若い方から人生の大先輩まで幅広い層の方にお越しいただいて、非常に良い経験をさせてもらいました。テレビの仕事ばかりしていると、誰のためにやっているんだか見失ってしまう時があるのですが、それを一瞬にして取り戻した気がします。また、皆さんにお会いできる機会が作れるように頑張ります！

【弘中のひとりごと】
「なんか美味しい焼肉食べたいな～、焼肉久しく行けてないな…」

Tシャツ（Bshopカラー別注） 11,550円、シャツ 26,400円、ブラトップ 19,800円、パンツ 39,600円（全てアンフィル｜アメンダ03-5775-3383）／シューズ 74,800円（ペリーコ｜アマン03-6805-0527）／バッグ 22,000円（チノ｜モールド03−6805−1449）／リング１ゴールド 34,650円、リング２ゴールド 32,430円、リング３シルバー 26,950円（全てプリュイ｜プリュイトウキョウ03-6450-5777）

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