「『シナぷしゅ』ありがとう」 | 弘中綾香の「純度100%」~第121回~
ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。
photo : Yasutomo Sampei styling : Chie Hosonuma hair&make : Akemi Kibe[PEACE MONKEY]『シナぷしゅ』が手放せません。『シナぷしゅ』がこの世に存在していなかったら、私の育児は今頃どうなっていたんだろう?と思います。それくらい毎日『シナぷしゅ』を見て娘は育っていますし、私も一緒に楽しませてもらっています。知らない方は何のこっちゃ、と思われるでしょうが、この『シナぷしゅ』というのはテレビ東京が制作している0歳から2歳児向けの番組です。民放初の赤ちゃん番組とも言われたりしています。思いっきり他局のコンテンツなので「なんでお前が?」と言われてしまいそうですが、今回はいかに『シナぷしゅ』が素晴らしいか、いかに我々をサポートしてくれているかということについて語りたいと思います。
『シナぷしゅ』はまず、取り上げる音楽がジャンルレスなところが好きです。自分が子どもだったときを思い出してみると、『いぬのおまわりさん』や『どんぐりころころ』などのいわゆる童謡を歌ったり、聴かされていた記憶があります。もちろん童謡は長年愛されているだけあって、娘の反応は最高です。耳に残るし、一緒に歌えるし、良さはあるんですが、正直エンドレスで流していると飽きてきます。全部同じに聞こえてくる…は言い過ぎかもしれませんが、ちょっともう勘弁してくれ…という気分になります。その点『シナぷしゅ』は「え? ピコピコ系打ち込み音楽? さすが令和…! と思ったら次は、ぷしゅぷしゅ音頭? エンヤコラサッサ? わ、次はレゲエだ~!」ってな感じで、世界中ありとあらゆるジャンルの音楽を番組内で取り上げてくれます。歌の内容も車、あいうえお、海苔、タチウオの歌など何でもありです(笑)。歌い手もいわゆる歌のお姉さん・お兄さんではなく、その曲とジャンルに合った歌手・アーティストが歌っていて、聴きごたえがあります。というか、めっちゃ一緒に歌ってます。もはや『シナぷしゅ』は生活の一部なので、毎日見ても飽きないというのは大変ありがたいです。
平日に毎朝地上波で放送している『シナぷしゅ』ですが、YouTube上にチャンネルがあり、そこにも毎日番組をアップしてくれているのが最高です。好きなときに好きなだけ見ることが出来るというのが、私たちに寄り添ってくれているな…と思う部分ですね。小児科の待合室でちょっと静かにしてほしいとき、電車での移動中にぐずってしまったとき、幾度となく助けていただきました…。テレビ局に勤めている身として、コンテンツを自社プラットフォームでもなく、TVerでもなく、YouTubeへあげる舵のとり方はあっぱれとしか言いようがありません。そしてその判断にとてつもなく助けられています。とことんユーザー目線に立っているからこそなんでしょう。その心意気に少しでも貢献すべく、私は「ぷしゅぷしゅ」グッズをたびたび購入しています。
子どもにテレビを見せるなんて…と考えるご家庭もあるかと思いますが、私は自分がテレビっ子だったこともあるし、どうしたって手が回らなくて、娘にはどうにか気を紛らわしていてほしいときもあるし、音楽が流れていると娘も私も楽しいので、基本『シナぷしゅ』をエンドレス再生です(笑)。おうち時間、皆さんはどうしてますか?
【弘中のひとりごと】
ハロウィンが来たら、クリスマスで、お正月…? 時の速さが恐怖でしかないんですが
シャツ69,300円、ネクタイ13,200円(共にチノ|モールド■03-6805-1449)/ブルゾン 63,800円、パンツ40,700円(共にロキト|アルピニスム■03-6416-8845)/ブーツ99,000円(パラブーツ|パラブーツ青山店■03-5766-6688)
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