言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第109回~言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第109回~

言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第109回~

LEARN 2023.10.27

ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。

photo : Yasutomo Sampei styling : Kaori Kawasaki hair&make : Akemi Kibe [PEACE MONKEY]

「得意なこと」

得意なことをやる、というのが一番ストレスなく楽しく続けられるということが分かって来た。ここで言う「得意なこと」というのは、他の人より技術が優れているとか才能があるとかそういう意味ではなく、自分が意識するまででもなく「なんとなく」好きで、「なんとなく」いつもやっていることで、やれと言われなくてもやりたいことで、それをやるときにためらいや面倒くささを感じないことである。

家の中のことで言うと、料理。見栄えのするメニューや変わったものが作れるわけではないけれど、自分が食べたいものや自分好みの味を作ることは出来る。ゲンキンな性格の私は家事という分野の仕事においても、自分がしたことによって何かしら形のあるご褒美をもらえた方がやる気が出る。料理はその最たるもののような気がする。やれば、好きなものが食べられる。だから、好きだし、苦ではない。

反対にやりたくないのは、洗濯物を畳んでタンスにしまうまでの一連の流れ、洗い終わった食器を元の場所に戻すこと。この二つは正直「やらなくてはいけない」からやってるけど、いわゆる「まっとうな人でありたい」(ここのニュアンスは難しいけれど、一人の大人としてキチンとした生活を送っている人という意味)というセンサーが少しでも欠けてしまったら、一瞬にしてやらなくなると思う。どうせ着る・使うのになんでしまわなくてはいけないのか、この動力は無駄でしょ!と心の中でいつも思っている。その論理で片付けていくと、洗濯や食器洗いは「綺麗になった!」という達成感があるので、苦ではない。微妙な線引きが私の中ではある。

得意なことだけやっていたい。家の外ではやりたくないこともやらなくちゃいけないから、家の中くらい嫌いなことはやりたくない。という理由で、うちは家事をアウトソーシングしている。

端的に言うと、週に二回、家事代行サービスを利用している。一回につき、2時間から3時間くらい。本当にありがたい! 洗濯物を畳むこと、食器を戻すことはもちろん、これまた面倒な水回りの掃除や、地味に疲れるシーツの交換、クリーニングに出すほどではないけれど…というアイテムのアイロンがけなど様々な家事をやっていただいている。もちろん私がいい加減にやるよりも手早く、質も高くやってもらえるので家族みんながハッピーだ。

家事を外注することに対して抵抗がある日本の女性は多いと思う。私も最初はあったけれども、あまりのありがたさと快適具合に、もうすっかりそんな気持ちは無くなってしまった。「あ~あ、やらなくちゃ。めんどくさい!」という気持ちから解放されるこの喜びは、思い込みを手放した人なら分かるものだと思う。疲れた日に出前で夕飯を済ませてしまうように、家事ももっと気楽に助けを求められるカルチャーになるといいな。産後はますます頼ることになりそうだ。

【弘中のひとりごと】
この触覚が生えたみたいな髪型すごくお気に入りでした!

グリーンワンピース 85,800円、パンツ 63,800円、ファーケープ 38,500円、ループタイネックレス 25,300円、シューズ 62,700円(全てフミエ タナカ|ドール■03-4361-8240)

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