言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第103回~言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第103回~

言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第103回~

LEARN 2023.07.14

ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。

photo : Yasutomo Sampei styling : Kaori Kawasaki hair&make : Miyuki Nakamura

「受動的会社員」

産休や育休が現実問題として自分の身に降りかかってきて、ようやく重い腰をあげて自分の会社の制度を調べるようになった。会社に丸10年以上勤めてきて、初めてのことである。たしか新入社員のときに、こういう制度があるというレクチャーは受けたと思うのだけど、その頃は自分事だと到底思えずに上の空だったのだろう。ここまで来て初めて知ることばかりで、なんて今まで受動的な社員だったのだろうと反省するほどである。当たり前のように毎月お給料をもらって、決まった時期にはボーナスをもらって。それが普通だった。気になるのは額面の数字くらいで、その内訳を見ることもなかったし、もらうのが至極当然のことになっていた。裏を返せば、休まず働くのが当たり前だったからなのだけれど。

しかし、もう私はこの秋には休むことが決定している。すくすくとお腹は大きくなり、明らかに身体は私の意思を超えて、日に日に動きにくくなっている。いくら自分に働く意欲があったとしても、こればかりは今からどうしたって変えることのできない事実である。そして、仕事を休むと一口に言っても、産前産後休業と育児休業は似て非なるものであり、それぞれの期間によって、支給してもらえるお金の出所も額も違うのだ。

お金については、本当に真剣に調べた。なんだかんだ言って経済的な余裕は精神面にも直結する。とくに小心者の私の場合は。安心して休めるのは、ちゃんと先立つものがあるからこそ。あれこれと調べていくうちに、もしフリーランスで働いていたら、そういった保障が受けられないことも知った。会社員だからこそ、保障してもらって休めるということ。私が今、心穏やかに妊婦ライフを過ごせているのも、そういった保障が受けられることが分かったからだ。

どのくらい休めるのか、いつ復職するのか、育児をしながらの働き方はどういったものがあるのか。これは会社によって制度も様々。比べてみると、自分の会社が「働く母にとって優しい会社」なのか否かということが一目瞭然である。テレビ朝日は…、きっと優しい会社に入るだろう。制度としては(自分の置かれている状況がそれを使えるかは置いておいて)すごく充実しているし、ワーキングマザーの先輩方も非常に多い。私は少し特殊な仕事なので、自分の希望通りに全てのスケジュールを組んでもらうということは難しいのだけれど、サポートしようとしてくれる姿勢はありがたい。

その昔、就活生だったときに母が「ちゃんとした会社に入って、子供を産んでも会社を辞めるな」と言い、姉が「福利厚生がしっかりしている会社に入った方がいい」とアドバイスをくれた。その頃は「何を言ってんだか、あたしゃやりたいことをやるよ!」と息巻いていた私だけれども、ようやくその真意が分かる状況になったのだろう。とりあえず今はありがたくその恩恵にあずかろうと、せっせと情報集めをしている毎日である。

【弘中のひとりごと】
夏バテって私正直わからなくて、年中、食欲落ちるとかないんですよね…

ドレス 31,900円(ランバン オン ブルー■03-6834-7224)/ゴールドピアス 26,400円、シルバーピアス 33,000円、リング 27,500円、ネックレス 29,700円、バングル 66,000円(全てリューク■info@rieuk.com)/サンダル 26,400円(ダニエラアンドジェマ■03-6721-0250)

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