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言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 言いたいコト、書きたいコトバ…混じり気ナシ! 弘中綾香の「純度100%」~第94回~

LEARN 2023.02.24

ひろなかあやか…勤務地、六本木。職業、アナウンサー。テレビという華やかな世界に身を置き、日々働きながら感じる喜怒哀楽の数々を、自分自身の言葉で書き綴る本連載。

photo : Yasutomo Sampei styling : Natsuki Takano(HITOME) hair&make : Miyuki Nakamura

「特技・前編」

私には特技といえるようなものが一つもない。こうもプロフィールがサラッとしている出役も少ないんじゃないか?と思うくらい、これといって特筆すべき武器がない人間である。持っている資格は普通免許と漢検と英検くらい(とはいえ、これも普通に学生が勉強すれば取れるくらいのものなので言うのは控えている)。趣味は、韓国語に乗馬に料理など沢山思い浮かぶのだけれど、どれも単純に好き/最近やってみた/興味があってかじっているというレベル。まだまだ初心者だし、始めて間もないし、下手っぴだし、人様に向かって「これが私の特技です!」とは到底言えない。

ヴァイオリンも一応弾けるのだけれど、部活で弾いていたくらいで全然上手くないからダメ。披露すると(明らかに・大多数・その道の人から)凄いね!上手いね!と言われるレベルでないと特技とは言えないと思うし、趣味と特技には大きな違いがある、と思っている。皆さんもそう思ってません?

周りを見渡すと最近の後輩ちゃんたちは、とりあえず特技がダンス。なんだか数年前に話題になった、中学校のダンス必修化(調べてみたら2012年でした。恐ろしい)の追い風を受けているのか、だいたいみんな踊れる。バレエやってました、チアやってました、ダンススクール行ってましたなどなど。ジェネレーションギャップである。私(平成3年生まれ)の肌感覚で言うと、クラスの中でダンス踊れる!という子は本当に数人いるかいないかで、なんかちょっとマセているというか、髪とかを学校にバレないように染めてくるような子、もしくは芸能界を目指している子たちがやっているイメージである(偏見すみません)。私のような普通の子はテレビやステージの上で特定の人がやるものという認識で、万が一にも自分が踊ろうとは思わなかった気がする。一応大学生くらいのときに流行りみたいなのがあって、ダンスサークルに入るのがカッコいいみたいなところはあったけれども、そこまでマジョリティではなかった。ところがどっこい、今は基本的にみんな踊れるし、踊る。ちょっと踊ってみてよ、と言われて躊躇せずにステップを踏むのが本当に信じられない。踊ることへのハードルが低すぎる。

私はやってみようとしても手と足が同時に出てしまうタイプだし、まずもって人前でリズムに乗り体を動かしてそれを見てもらうなんて恥ずかしくてできない(もっと若い世代になると、SNSが身近にありすぎて自分の顔や姿が不特定多数の目に入ることを何とも思わないのだろう…)。まあ私の周りにいる人たちというのは自己表現が上手い/したい活発な人が多いし、そう考えるとダンスとの親和性も高いのだろうけど、私には理解しがたい事象なのである。

【弘中のひとりごと】
花粉症に負けそうになりながらも頑張っています!!!

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