【日本橋・東京・丸の内さんぽ】和紙づくりからグルメ、お買い物まで。1日楽しめる老舗と新店7選

【日本橋・東京・丸の内さんぽ】和紙づくりからグルメ、お買い物まで。1日楽しめる老舗と新店7選
老舗と新店をつないで味わう東京エキマチ歩き
【日本橋・東京・丸の内さんぽ】和紙づくりからグルメ、お買い物まで。1日楽しめる老舗と新店7選
TRAVEL 2025.03.07PR
東京エキマチエリアには、江戸時代から続く老舗と話題の新店が共存。そんな新旧が織り交ざる場所で、日本ならではの職人の手仕事に触れ、ここでしか味わえない人気店のひと皿を楽しむ街歩きをしてみませんか? 街歩きの合い間に立ち寄りたいパブリックアートや、お土産にぴったりなアイテムも合わせてご紹介!
 
このルートは、東京駅、丸の内、日本橋、3つのマチを歩いて楽しむ「東京エキマチ スタンプラリー」と連動。ルート上にスタンプスポットが設定されていて、スタンプを集めると素敵なプレゼントが当たるお楽しみも! スタンプラリーサイトへの入り口は、この記事の最後にあります。
*「東京エキマチプロジェクト」は、東京駅・丸の内・日本橋エリアの活性化や価値向上を目的として、東京ステーションシティ運営協議会、三井不動産、三菱地所によって企画・運営されているプロジェクトです。

photo_Shin-ichi Yokoyama  illustration_Akari Kuramoto text_Mae Kakizaki

①YUYAY(ユヤイ)
②小津和紙
③日本橋さるや
④東京ミッドタウン八重洲に設置された屋外パブリックアート
⑤MAISON CACAO(メゾンカカオ) 丸の内店
⑥御菓子司 翠江堂(すいこうどう) 丸の内店
⑦東京ステーションホテル

ペルー料理店〈YUYAY(ユヤイ)〉のランチコース

街歩きの前に、美食の国といわれるペルー料理に舌鼓はいかが? スタート地点となるのは、東京駅丸の内口の目の前に建つ〈新丸ビル〉。その5階にある、2024年2月にオープンした〈YUYAY〉で本場のペルー料理を味わおう。

新丸ビルのペルー料理店〈YUYAY(ユヤイ)〉
美食の国と言われるペルーの料理を体験!

今回セレクトしたのは、ペルーの定番料理をコースで味わえる「ペルーを代表するYUYAYランチコース」。前菜、スープ、メイン、デザートとドリンクの5品で構成されており、前菜は2種類から、メインは肉料理か魚料理、またはその両方の3種類から選べる。

新丸ビルのペルー料理店〈YUYAY(ユヤイ)〉の店内
オーナーがペルーで購入したという現地の雑貨などが店内のあちこちに飾られている。

ペルー人シェフが作る料理は、どれも本場のレシピに忠実に作られているものの、味わいは日本人にもなじみやすいものばかり。

新丸ビルのペルー料理店〈YUYAY(ユヤイ)〉のランチ
「ペルーを代表するYUYAYランチコース」3,800円。この日は、前菜は魚介マリネの「セビーチェ」、メインは牛肉と野菜を炒めた「ロモ サルタード」をチョイス。

「移民が多く暮らすペルーでは、料理もいろんな国の食文化が混ざり合っているのが特徴です。ロモ サルタードの味付けには現地同様、醤油を使っています」と店長の与座聡志さんは教えてくれた。

information
YUYAY

住所:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング5F
TEL:03-6665-9881
営業時間:11:00~14:00LO、17:00~22:00LO(日のみ~21:00LO)
定休日:新丸の内ビルディングに準ずる

手漉き和紙体験とショッピングを〈小津和紙〉で楽しむ

お腹を満たしたあとは、日本橋エリアへ。1653年創業の和紙専門店で手漉き和紙体験にチャレンジしてみよう。〈小津和紙〉では、無地の和紙をはじめ、水滴と型を使って模様を作る落水紙やレース和紙、色和紙や友禅紙などを使って自由に彩るデザイン和紙など、さまざまな体験が用意されている(事前予約優先)。

日本橋の小津和紙の外観
創業から370年以上の歴史を持つ老舗。手漉き和紙の魅力を江戸時代から伝え続けている。

まずは、インスタラクターの説明とデモンストレーション。それが終わるといよいよ実践だ。紙を漉く工程はシンプルながらも、力加減などによって、でき上がりが変わる繊細な作業。手作りした和紙は、その日に乾燥まで終えて、持ち帰ることができる。

日本橋の小津和紙の紙漉き体験
インストラクターがやさしく丁寧に教えてくれるので、初心者でも楽しく体験できる。

店内ではさまざまな種類の和紙のほか、レターセット、マスキングテープといった和紙を使ったアイテムも販売されている。なかでも、伝統工芸である松坂木綿の柄を和紙に忠実に再現した商品や、和紙で作られた糸を使った靴下は、この店の人気オリジナル商品だ。

日本橋の小津和紙の店内
日本各地の多種多様な和紙が揃う。
information
小津和紙

住所:東京都中央区日本橋本町3-6-2
TEL:03-3662-1184
営業時間:10:00~18:00
定休日:日祝 ※体験開催は火~土のみ(開催時間は体験内容によって異なる)
体験料:1枚800円~

楊枝専門店〈日本橋さるや〉でギフト探し

〈小津和紙〉から歩いて10分ほど、同じ日本橋エリアに店を構える〈日本橋さるや〉は、300年以上の歴史を持つ楊枝専門店。この店で販売されている楊枝は、すべて黒文字という樹を使い、職人が1本ずつ手作りしている。

楊枝専門店〈日本橋さるや〉の外観
今では日本で唯一となった楊枝専門店。

店内には、いわゆる歯の掃除用に使う楊枝だけでなく、お菓子楊枝や細工楊枝などが各種並んでいる。“日本原産のアロマ”としても知られる黒文字で作られた楊枝は、口に含んだときの芳醇な香りと清涼感が魅力。丈夫で折れにくいという特徴もあり、「常連さんからは『一度使ったら、前の楊枝には戻れない』というお言葉をよくいただきます」と9代目当主の山本亮太さんは話す。

楊枝専門店〈日本橋さるや〉の店内
店内には、かつて江戸名物に数えられた楊枝の歴史を伝える貴重な資料も飾られている。

そんなこだわりの楊枝をギフトとして贈ってみるのもおすすめ。楊枝と楊枝入れの桐箱セットや、楊枝の入った桐箱に手書きの名前を入れるサービスを提供するなど、ひと味違ったアイテムが揃う。

楊枝専門店〈日本橋さるや〉の楊枝
「桐箱豆楊枝」1,650円。楊枝入れは、豊富なカラーバリエーションのなかから選ぶことができる。
information
日本橋さるや

住所:東京都中央区日本橋室町1-12-5
TEL:03-5542-1905
営業時間:10:00~18:00
定休日:日祝

〈東京ミッドタウン八重洲〉に設置された屋外パブリックアートを鑑賞

日本橋の老舗めぐりを楽しんだら、再び丸の内方面を目指して歩く。その途中で立ち寄りたいのが、2022年、東京駅八重洲口にオープンした〈東京ミッドタウン八重洲〉だ。建物の周りに点在する、自然・未来・平和を志向した屋外パブリックアートが見どころのひとつとなっている。

〈東京ミッドタウン八重洲〉に設置された屋外パブリックアート。吉岡徳仁の『STAR』。
世界平和への願いが込められた吉岡徳仁の『STAR』。

まず正面エントランスの前で存在感を放っているのが、東京2020オリンピック・パラリンピックでトーチのデザインを手がけたことでも知られるアーティスト・吉岡徳仁の『STAR』。約10mもの高さを誇る巨大彫刻は、太陽の光や街の灯りをランダムに反射して、多様な輝きを放つ。

〈東京ミッドタウン八重洲〉に設置された屋外パブリックアート。中西信洋『Stripe drawing – Sunset reflection』。
中西信洋『Stripe drawing – Sunset reflection』。北から南へと高低差をつけることで、自然と東京湾の方向へ人々の視線を誘う。

続いて、八重洲通り側にまわると見えてくるのが、彫刻家・中西信洋の『Stripe drawing – Sunset reflection』。黄金色に輝く高低差のある作品は、ガラス面のグラフィックと一体となり、過去、現在、未来へと続く時間の流れを表現している。

〈東京ミッドタウン八重洲〉に設置された屋外パブリックアート。栗林隆の『Mountain range』。
栗林隆の『Mountain range』。割れた山の内側は合わせ鏡になっている。

最後はあおぎり通り側でひと際目を引く、現代美術家・栗林隆の『Mountain range』。この施設の建設時に、作品が展示される場所の地下30mで、作者自ら採取した土を版築の一部に使った作品だ。八重洲の土地の記憶を地層の山として表現している。

information
東京ミッドタウン八重洲

住所:東京都中央区八重洲2-2-1
TEL:03-6225-2234(代)

〈MAISON CACAO(メゾンカカオ)丸の内店〉で限定チョコスイーツに舌鼓

鎌倉生まれのアロマ生チョコレートブランドとして知られる〈MAISON CACAO〉が2024年12月、丸の内に新店舗をオープン。特徴は何と言っても、ブランド初となるカフェを併設していること。せっかく訪れたなら、カフェ限定のスイーツをいただきたい。

〈MAISON CACAO(メゾンカカオ)丸の内店〉の外観
丸の内仲通りに初の旗艦店をオープン。

カフェメニューは、カカオドレッシングで味わう「シーズナルサラダ&フルーツ」や、チョコレートを使ったスイーツ、カカオを使ったドリンクなど30種類以上を用意。ショーケース内のケーキも、すべてイートイン可能なのだとか。

〈MAISON CACAO(メゾンカカオ)丸の内店の店内
書家の中塚翠涛(なかつかすいとう)が描いた、オリジナルのディスプレイ・アートにも注目。

今回は、14時からのみの提供となる「生フォンダン」をオーダー。「コロンビア各地にある自社管理農園で収穫されたカカオは、エリアごとに風味が異なります。この『生フォンダン』は、お花のように華やかな風味を楽しんでもらえると思います」とスタッフの中島京香さん。

〈MAISON CACAO(メゾンカカオ)丸の内店〉の生フォンダン
「生フォンダン」1,650円、「カカオビネガーソーダ」880円。生フォンダンの濃厚な味わいと、パルプと呼ばれるカカオの果汁から作られたカカオビネガーのさっぱりとした後味のバランスがよい。
information
MAISON CACAO 丸の内店

住所:東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル1F
TEL:03-5962-9488
営業時間:10:00~19:00
定休日:新東京ビルに準ずる

名物の苺大福を〈翠江堂(すういこうどう) 丸の内店〉でゲット

同じく丸の内に、2024年5月にオープンしたのが〈御菓子司 翠江堂 丸の内店〉。中央区新川に本店を構える創業80年の和菓子店だ。こちらで、名物の苺大福をお土産に購入しよう。

〈翠江堂(すういこうどう) 丸の内店〉の外観
〈行幸地下ギャラリー〉横にオープン。

大粒のイチゴとすっきりとした甘さのこしあんを、ふわふわとやわらかいお餅で薄く包んだ苺大福は、連日完売となる人気商品。東京駅直結で買えるとあって、近隣で働くオフィスワーカーを中心に人気を集めている。

〈翠江堂(すういこうどう) 丸の内店〉のショーケース
ショーケースの中には、おいしそうなお菓子がずらり。

「苺大福は毎日200~300個を用意していますが、早い日には15時頃に完売してしまうこともあります。当店は焼き菓子工房を併設しており、そこで手作りしている和風パウンドも、ぜひ一度味わってみてください」と店長の関口ふみ江さん。

〈翠江堂(すういこうどう) 丸の内店〉の苺大福
苺大福280円。みずみずしい大粒のイチゴは季節ごとに産地を変えるなど厳選している。
information
御菓子司 翠江堂 丸の内店

住所:東京都千代田区丸の内2-4-1 行幸地下ギャラリー横 B1
TEL:03-6206-3700
営業時間:10:30~18:00
定休日:土日祝

〈東京ステーションホテル〉の〈THE LOBBY LOUNGE〉で優雅にティータイム

街歩きの最後は〈東京ステーションホテル〉へ。国指定の重要文化財である東京駅・丸の内駅舎の中に位置するホテルで、今年110周年を迎える。駅舎は、日本近代建築の礎を築いた辰野金吾が設計を手がけたことでも知られる。

東京駅
建築家・辰野金吾の設計により1914年に創建した東京駅 丸の内駅舎。2012年、創建当時の姿に復原された。

そんな“丸の内のシンボル”とも呼べる駅舎の中のホテルラウンジで、街歩きを締めくくろう。1階エントランスの右手にある〈THE LOBBY LOUNGE〉は、宿泊客以外も利用可能となっている。

〈東京ステーションホテル〉の〈THE LOBBY LOUNGE〉
2006年から6年半もの間に渡って行われた駅舎の保存・復原工事によって、ホテルもフルリノベーション。

ヨーロピアンクラシックな空間で、フランスの老舗紅茶専門店〈BETJEMAN & BARTON(ベッジュマン アンド バートン)〉とコラボした、ここでしか味わえないオリジナルフレーバーティーをいただく。ラウンジでは、ほかにもこだわりのドリンクや季節のスイーツ、アフタヌーンティーなどを提供している。

〈東京ステーションホテル〉の〈THE LOBBY LOUNGE〉
チョコレートフレーバーを隠し味に使った「エバーラスティングストーリー」(2,000円)を飲みながら、街歩きの思い出を振り返ってみては。

またホテル内には、宿泊客でなくても見学できるエリアがほかにもある。例えば、フィットネス、スパ、レストランのある地下1階では保存・復原工事が始まるまでの約100年間、駅舎を支えた松杭を展示。南ドーム2階の回廊では、創建当時のレリーフを忠実に再現したドームの一部を間近に見ることができ、その下に目を向ければ、復原前のドームの天井を題材にデザインされた床を眺めることができる。

東京駅2階南ドームからの眺め
南ドーム2階の回廊からの眺め。館内の随所で、長い年月とともに刻まれてきた駅舎の歴史を目にすることができる。

老舗では古くから愛され続けるモノや名所の歴史に触れ、新店では新たな食文化やアートを体験する――。普段、東京エキマチエリアを何気なく訪れていた人も、いつもと違う視点で歩いてみると、日本の魅力を再発見できるかもしれない。

東京駅2階南ドームからの眺め。ドーム天井の角に配された大鷲の彫刻。
ドーム天井の角に配された大鷲の彫刻。翼を広げた大きさは2mほどあるとか。ほかにも、さまざまな意匠が贅沢に施されている。
information
THE LOBBY LOUNGE

住所:東京都千代田区丸の内1-9-1 東京ステーションホテル1F
TEL:03-5220-1260
営業時間:8:00~20:00(L.O.19:30)
定休日:無休

プレゼントも当たる、「東京エキマチTrip」がもっと楽しくなる「東京エキマチ スタンプラリー」。実施期間:3月7日〜28日

このルートのスタンプチェックポイントは7カ所。記事で紹介された店舗やアートスポットの近くに行くだけで、GPSでデジタルスタンプが簡単に取得できます。すべてのスタンプを集めると、このルートの特典「東京ステーションホテル アフタヌーンティー グラスシャンパーニュ付き」プレゼントに応募できます。

「東京ステーションホテル アフタヌーンティー グラスシャンパーニュ付き」は、ロビーラウンジでゆったりアフタヌーンティーを楽しめるチケットです。

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