日本庭園と福岡の旬を楽しむ〈イノベーティブ・フレンチ ワタハン〉。
2020.01.22

福岡に行ったら絶対に食べたいフレンチがここにある。 日本庭園と福岡の旬を楽しむ〈イノベーティブ・フレンチ ワタハン〉。

博多の喧騒から離れ、静かな住宅街にあるフランス料理店〈イノベーティブ・フレンチ ワタハン by Furuyu Onsen ONCRI 〉は、2019年10月10日にオープンしました。佐賀県古湯温泉の人気宿〈古湯温泉ONCRI / おんくり〉のシェフ吉武さんがプロデュース。日本庭園を眺めながら、フレンチが味わえる店です。歴史ある料亭で頂く〈ワタハン〉スタイルのフレンチをレポートします。
葉月 遊
葉月 遊 / フリーライター、カメラ、デザイン

「雑誌やWebで執筆。昭和レトロやアンティークなど、ノスタルジックなものが好き。」

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“もてなす人のための時空”がコンセプトの〈イノベーティブ・フレンチ ワタハン by Furuyu Onsen ONCRI〉。

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夜はライトアップされ、趣ある雰囲気に。

〈ワタハン〉が位置する福岡市の白金は、オシャレスポットとして、注目を集めています。そんな人気スポット誕生した同店は、福岡の名士たちに永く愛されてきた料亭〈和多伴〉をリノベーション。
風情ある料亭でフレンチが楽しめることが話題となり、県外からも多くのグルメたちが訪れています。

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木々に囲まれた築約100年の建物に歴史を感じる。
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〈和多伴〉の創業時から丁寧に手入れされてきた日本庭園。

門をくぐると庭園の緑や水の音など、日本の美しい四季が感じられ、同店のおもてなしがすでに始まっていることに気が付きます。

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木々が美しい日本庭園にはお茶室も併設。

著名人や政財界人をもてなす空間らしく、お茶室や樹齢100年を超えるクロガネモチや梅の木なども庭園に残されています。

大きな窓一面に日本庭園を眺める開放感のあるメインホール。

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カウンター席もある。

日本的美意識である「わびさび」を極限まで際立たせた空間デザインと伝統的なフレンチをイノベーションした、「イノベーティブ・キュイジーヌ」を提供。

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間仕切りを取り除いたオープンなキッチン。

玄界灘の新鮮な魚介をはじめ佐賀産の野菜など、九州の食材を生かしたお料理は、ランチとディナー共に、3種のコースが楽しめます。

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わびさびの美意識と開放感がとても心地よい。
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大きな窓一面に日本庭園が広がる。
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個室からも美しい庭園が望める。
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本日はこちらの席でディナーコースの「ONCRI」を頂きます。

ディナータイムも3種のコース料理から選べます。
・「ONCRI」9,240円(全10品)
・「SEBRI」11,550円(全12品)
・「WATAHAN」17,325円(全14品 ※2日前要予約)
(価格はすべて税込。ディナータイムはサ別)
本日ご紹介するのは、アミューズ2品、オードブル3品、魚、肉、デザート、プチフール、パンの全10品が楽しめるコース「ONCRI」です。

和のしつらえが落ち着く空間で乾杯!

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シャンパンで乾杯。贅沢な時間に思わず笑みがこぼれる。

美しい庭園を眺めながらシャンパンで乾杯。疲れが吹き飛ぶ瞬間です。

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斬新な盛り付けの「ブーダンの実」。

最初の一皿が運ばれてきました。

ところが「日本庭園」のような器でビックリ!

よくみると枝になにか丸い物が!!まさかこれがお料理!?

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丸いのようなものが「ブーダンの実」。

ブーダンの実は温かく、揚げドーナッツのような感じ。
サクッと他歯触りのドーナッツの生地のなかに、栄養豊富な豚の血入りのペーストが詰まっています。

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枝に刺されたブーダンの実を摘んで食べる。食べ方も斬新。

フランスでは「ブーダンノワール」といって、豚の内臓や血を使ったソーセージのことをいいます。フランスのビストロでは定番のお料理なのですが、こちらの「ブーダンの実」は、ソーセージの皮の代わりにドーナッツの生地で包んで揚げたものを提供。シャンパンとよく合うとってもサプライズな一皿でした。

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「フォアグラブリュレ」。

次の一皿はどんなものが出てくるんだろう??

ワクワクしながら待っていると、「フォアグラブリュレ」が運ばれてきました。

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キャラメリーゼされた部分がパリパリしていておいしい!

キャラメリーゼされた部分をスプーンでコツコツ!と割って、プディングのようなフォアグラと共にすくい上げてぱくり。

パリッ、シャリ、とろーん。

キャラメリーゼのほろ苦さとフォアグラの濃厚な旨みが、混ざり合ってふわ~んと口の中に幸せな余韻を残します。

料理とワインとの絶妙なペアリングで会話も弾む。

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「北寄貝とカリフラワー」。ふわっとしたカリフラワーソースと北寄貝のコンビネーションは絶妙。

3皿目は「北寄貝とカリフラワー」。
デザートのようにカワイイ見た目ですが、中には甘くてシャキシャキした歯ごたえの北寄貝が隠れています。

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あっ、お箸で食べてます(笑)。
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下仁田ネギフライが添えられた「墨烏賊」。

4皿目は「墨烏賊」。
墨烏賊をポワレしたものに、揚げたねぎとイカ墨のソースが添えられています。
プリッとした甘いイカとコクのあるイカ墨の組み合わせはもちろんおいしい。そこに、揚げねぎの歯ごたえと香りがアクセントとなり、白ワインとのペアリングを堪能できました。

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「パン」はカンパーニュ。有明海苔を練り込んだ自家製バター添え。
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「白子と玉葱」。たまねぎの甘味と白子のトロッとした食感は、一口食べると幸せな気分に。
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炭火焼にされたホタテの香りがたまらない~!

「ホタテと苺」炭火焼にした大ぶりのホタテと苺の組み合わせは意外だけど、苺とホタテの甘味が重なり合ってサッパリとした後味。

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茶色の丸いのは醤油のソース。

幻の高級魚「アラ」をフレンチで。

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幻の魚といわれている「アラ」と芳醇な香りが特徴の舞茸を合わせた「アラと舞茸」。
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白身魚でありながら脂がのっていて、柔らかくコクがあるのが特徴。

関東で「アラ」といえば魚の骨や頭を使ってとったアラ汁を思い浮かべますが、九州地方では「クエ」のことを「アラ」といい、幻の高級魚といわれています。

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魚料理にも合う赤ワイン。意外な組み合わせで新しい発見!

空間や食材、食器などにこだわっていますが、過剰に説明されることなく、食材のことや産地など、聞きたいことを質問すれば答えてくれる、絶妙な距離感。
もちろん、ソムリエがいますので、ワインと料理のペアリングもお任せすることができます。
もてなす側ともてなされる側が満足する接待を心がけるなど、接客も一流です。

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ほどよい焼き加減の「佐賀牛ランプ肉」は、フォンドボーとバルサミコのソースと人参のピュレが添えられています。
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柔らかくて脂がジューシーな「佐賀牛ランプ肉」。

たくさん食べた後ですが、全く重たさを感じることはなく、佐賀牛の上質な脂と赤身のバランスが最高の一皿でした。

食後のデザートが1つだけじゃないのが嬉しい。

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チクチクトゲトゲした可愛い「黒いメレンゲ」は、竹炭パウダー入り。

「ONCRI」のコースは2つのデザートが楽しめます。

……んんっ?
何やらモノトーンなものが出てきましたよ?

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トゲトゲしたものはメレンゲとクリーム。中は中は可愛らしいピンク色のカシスムースが隠れていました。
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ガトーショコラにクッキーを散らしてりんごを添えた「チョコレートと林檎」。
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「小菓子」は、塩バタークッキーとシュトーレン、ゆずマカロン。

シックで奥深い味わいのデザートで、更なるサプライズで目も舌も満足!

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食後のコーヒーを楽しみながら、美味しかった料理の余韻に浸る。

食事はもちろん、建物や器など、とっても贅沢な時間が過ごせました。
福岡に来たら、ぜひ隠れ家のような〈ワタハン〉を味わい尽くしくださいね!

〈イノベーティブ・フレンチ ワタハンby Furuyu Onsen ONCRI 〉
■福岡県福岡市中央区白金1-11-8
■092-406-4975
■11:30~15:00(14:00LO)、 18:00~22:00(20:30LO)
■火休
■66席
公式サイト

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