1日限定4組で場所はなんと金庫室内! 生チョコ専門店〈ca ca o〉がカカオのフルコースが楽しめる〈ROBB〉をオープン。 LEARN 2019.06.29

焼きたての生チョコタルトを求め長蛇の列ができることで話題の、鎌倉にあるアロマ生チョコ専門店〈ca ca o〉。そんな同店がランチタイムのみの営業でカカオのフルコースを楽しめるガストロミー〈ROBB(ロブ)〉を2019年6月にオープンさせました。しかも1日限定4組な上、場所は〈ca ca o〉が運営する〈CHOCOLATE BANK〉の中にある金庫室!気になることだらけだったので、早速伺ってみました。

世界のコンクールで最高金賞を受賞している〈ca ca o〉。

銀行をリノベーションした〈CHOCOLATE BANK〉の中に〈ROBB〉がオープン。
銀行をリノベーションした〈CHOCOLATE BANK〉の中に〈ROBB〉がオープン。

「日常に上質なチョコレートを」をコンセプトにしている鎌倉発アロマ生チョコレート専門店の〈ca ca o〉。

英国のチョコレート品評会「アカデミーオブチョコレート2018」では300ブランドの中からブランドエクスペリエンス最高金賞を受賞。さらに「アカデミーオブチョコレート2019」では新作アロマ生チョコが全タイトルを総なめした、創設5年目で世界的にも注目されているチョコレートブランドです。

銀行の跡地、金庫室内にオープンしたカカオガストロノミー〈ROBB〉。

〈CHOCOLATE BANK〉内観。
〈CHOCOLATE BANK〉内観。

今回新たにオープンしたカカオガストロノミー〈ROBB〉は、〈ca ca o〉を創設したCacao Director 石原紳伍氏と世界最速でミシュラン一つ星を獲得したレストランオーナーの経験を持つFood Curator 大橋直誉氏がこれまでのカカオの概念を打ち破る新しいフルコースに挑戦したお店。

金庫室の扉に〈ROBB〉の文字が。
金庫室の扉に〈ROBB〉の文字が。

〈ROBB〉の舞台は鎌倉にある銀行をリノベーションしたチョコレートショップ〈CHOCOLATE BANK〉の中にある金庫室です。

〈ROBB〉という店名は、bank robberからネーミング。「所有者以外は入れない金庫室で、リッチで、クリエィティブな料理と体験をこっそり楽しんでいただきたい」という遊び心を込め、名付けたのだとか。

店内奥の金庫室にはひそむ隠れ家。
店内奥の金庫室にはひそむ隠れ家。

重厚な鉄の扉を開けると、4名が着席できるほどのこじんまりした空間がお目見え。

〈ROBB〉の内観。
〈ROBB〉の内観。

秘密めいた空間に心が躍ります。

世界最速でミシュランの星を獲得したソムリエ大橋直誉氏がペアリングを担当。

全5品全てにカカオを使用したコース。
全5品全てにカカオを使用したコース。

チョコレートのイメージが強いカカオですが、〈ROBB〉で提供されるのは鎌倉産の野菜やベーコンなどを使った、代表取締役の石原紳伍氏が提案する“新しいカカオの可能性”を体感できるフルコース。

また料理の香りや味わいをさらに引き立てる、4種のお茶やアルコールのペアリングも用意。世界最速でミシュランの星を獲得したソムリエ大橋直誉氏がペアリングを担当されています。

5品全てにカカオを使用したコース。

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着席するとすでにプレートがセッティングされていました。プレート乗っているのは、右から発酵したカカオ豆、カカオ豆を砕いたカカオニブ、さらに細かくしたブリューイング、発酵したカカオから抽出したカカオバター、シングルオリジンでカカオ70%のチョコレートが並んでいます。

ショットグラスに入っているのは、カカオビネガー。最初にこれらを試食しながら、カカオのストーリーやコースのコンセプトなどのお話をお伺いします。

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コースの最初に出てくるのは、ベーコンにカカオの殻の部分である「ブリューイングカカオ」と胚乳部分を砕いた「カカオニブ」を纏わせ香ばしく焼き上げた、見た目も不思議なフィンガーフード。燻製の香りとカカオ豆のザクザクとした食感が楽しく、黒ビールを合わせたくなる味わいです。最初はそのままで、次にカカオビネガーを使ったマヨネーズをアクセントに味の変化を楽しめるのも面白かったです。

こちらにペアリングいただいたのは、牛乳瓶に入ったラプサン・スーチョンという世界最古のお茶。鼻を近づけただけでスモーキーな香りがするお茶で、香ばしいベーコンと相性抜群な味わいでした。

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二品目は鎌倉野菜とカカオビネガーを合わせたサラダ。ニンジンやビーツ、カブやタマネギなどのカラフルなお野菜に加え、味のアクセントにパクチーもトッピングされています。ドレッシングはオリーブオイルと米酢、カカオビネガーがかけられていて、パルメザンチーズが全体の味をまとめてくれているような印象でした。

こちらの料理にはフルーツグラスで上品な雰囲気の、ホットのさんぴん茶をペアリング。フローラルな香りが魅力的で、鎌倉野菜の味わい深さを後押ししてくれていました!

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三品目はカカオバターで素揚げのように仕上げた鎌倉の米ナスに、ブリュードチョコやクミン、コリアンダー、フムス、カカオビネガー、カカオニブをふりかけた、カカオ尽くしな一品。

厚切りのでカカオバターをたっぷり吸った米ナスはジューシーで食べ応え抜群!クミンやコリアンダー、フムスなどとともにカカオニブなどもスパイスのような役割を担っていて、カカオの奥深さを感じるお料理でした!

ちなみにこちらの料理には生のプーアル茶をペアリング。標高の高い場所で何十年もかけて育った生プーアルは、シャルドネのような美しい黄金色で草のような香りを感じる、新感覚な味わいでした。

メインはデザート二品!新感覚な味わいにうっとり。

チョコレートのシェイブアイス。
チョコレートのシェイブアイス。

こちらのコース、四品目と五品目がデザートという仕立て。四品目はなんとも前衛的な見た目のチョコレートのシェイブアイスです。

中からタイムのアイスクリームが!
中からタイムのアイスクリームが!

こちらのチョコレートのシェイブアイスを崩してみると、中からアイスクリームがお目見え!こちらはタイムで作ったアイスクリームだそうで、鼻から抜けるタイムの爽やかな香りに、チョコレートのコクが合わさり、さっぱりしていながらもエッジの効いた味わい。スパイス好きにはたまらないだろうな、というデザートでした。

冷たい白のフォンダンショコラ。
冷たい白のフォンダンショコラ。

五品目は二種類のフォンダンショコラからお好みを選べるスタイル。今回は特別に二種類試食させていただいたので、それぞれ紹介します!

こちらは冷たい白のフォンダンショコラ。ホワイトチョコとレモン風味のメレンゲでフワッと可愛らしい見た目に仕上げています。

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フォンダンショコラをカットしてみると、中にはホワイトチョコとベリー系のムースが仕込まれていました!外側のサクッとしたメレンゲの食感に、中のムースがとろっとしていて食感の違いも楽しい一品。レモンが効いているので酸味がありながらもミルキー&クリーミー。合わせていただいた福岡八女の冷たいほうじ茶が、後味を爽やかに仕上げてくれました。

こちらは女性に人気のメニューなんだそう。

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こちらは男性に人気だという黒の温かいフォンダンショコラ。黒いプレートの右側にオーソドックスな見た目のフォンダンショコラ、左側にライムと山椒のジュレとホワイトチョコが添えられています。

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温かいフォンダンショコラをカットしてみると、中からチョコレートがとろ〜り!サンタンデールのカカオを使用したというこちらのフォンダンショコラは、フルーツのような華やかな香りと濃厚な味わいが特徴的で、口の中でとろけていく至福の美味しさを楽しめました!

また添えられたライムと山椒のジュレや、ホワイトチョコで味の変化を楽しめるのも面白いポイント。スパイシーで大人な味わいに変化し、スイーツというよりメインディッシュ?といった満足感のある一品でした。

カカオの新たな楽しみ方が発見できる〈ROBB〉のフルコース。チョコレートが好きな方だけでなく、ガストロミーなど新感覚の料理に興味がある方にもぜひ訪れていただきたいお店だと感じました。

〈ROBB〉
■神奈川県鎌倉市御成町11-8 CHOCOLATE BANK内
■0467-50-0192
■1日2枠完全予約制(11:00スタート、13:00スタート)
■月火休
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