〈燕三条 工場の祭典〉で、ものづくりの街・燕三条を体感!
2018.10.15

ノスタルジックな工場の町並みに、蛍光ピンクが目印! 〈燕三条 工場の祭典〉で、ものづくりの街・燕三条を体感!

新潟県にある燕市と三条市周辺は、金属加工をはじめ、鍛治や木工などの技術が集まる”ものづくりの街”として古くから知られています。今年5回目を迎えた〈燕三条 工場の祭典〉は、ものづくりの現場を体験できるイベント。10月4日(木)〜7日(日)の期間中に開催されたイベントに参加しましたので、その様子をレポートします!
西尾 悠希
西尾 悠希 / フリーランス

「おいしい料理とお酒が大好きな、フードライター。自分でもおいしい料理を作れるよう日々邁進中です!」

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〈燕三条 工場の祭典〉とは?

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“ものづくりの街”である新潟県三条市・燕市と周辺地域で開催され、普段は一般公開されていない数多くのKOUBAで見学や体験することができるイベント。製品を産み出すKOUBA(工場)、農業に取り組むKOUBA(耕場)、地元の名産品に触れて購入できるKOUBA(購場)など、燕三条にある様々なKOUBAを巡りながら、ものづくりの魅力を体験することができます。

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〈燕三条 工場の祭典〉のイメージカラーは、蛍光ピンク色。そのためイベントに参加している工場はそれぞれ蛍光ピンク色のテープを使って装飾しているので、遠目からでもすぐ分かります。彩色のあまりない工場の街並みに、蛍光ピンクの色がとても映えていました。

普段は見られない、職人たちがKOUBA(工場)でものづくりする現場へ。

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世界的に評価を受けている包丁の製造販売を行う〈藤次郎〉の工場では、日本国内でも数少ない、包丁の一貫生産の設備を整えています。昨年リニューアルして工場の見学ルートが整備され、制作工程を見学できるように。こちらは、包丁に使う鋼材を鍛造している様子です。

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扱いやすくて高品質な精密部品のプレス金型を製造する、〈武田金型製作所〉。「図面を見て自動車などの部品の一部の金型を作るけど、どこの部分なのか分からず作っていることも多いよ」、と社長の武田さん。今回のイベント用の蛍光ピンクのストライプTシャツがよく似合っています。

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今回のイベントの中でも、迫力のある現場が見られると話題だった〈近忠工業〉。案内していただいたガイドの方の「本当に危ない機械を使っているから気をつけて」という言葉に、若干ビビりながらいざ見学。4トンも重量のある機械で職人が鋼材の鍛造を行う様子は、鋼材を打ち付けるたびに火花が飛び、地面から振動が伝わってきてものすごい迫力でした!

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理美容鋏(りようばさみ)など理美容器材に特化し、鋼材の販売から製品化までの全工程を一貫で行う〈山村製作所〉の工場。そのため、材料の切断から溶接、研磨など、製品化するまでの全てが見学できました。工場という無機質な空間に、職人さんが着こなすイベントTシャツの蛍光ピンクが映えておしゃれ。

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創業100余年を誇る、鍬(くわ)鍛治の技術を今に伝える工場〈近藤製作所〉の、名物工場長である近藤さん。奥には、その土地の土質ごとにオーダーメイドで作ってきたというそれぞれ違う形の鍬先がズラリと並び、ものづくりの歴史を感じさせます。

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1816年創業の、主に急須や茶器などに使う銅器を作る〈玉川堂〉の工場。あちこちから「カチンカチン」と、畳の上で一心不乱に銅板を職人たちがたたく音が部屋の中にこだましていました。

作物をつくるKOUBA(耕場)では、フルーツの収穫体験も。

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シャインマスカットや西洋梨(ル レクチェ)の生産・販売を行う〈渡辺果樹園〉。千疋屋などにも卸している高級品種を作っています。イベント期間中は、ブドウの収穫体験ができます。こちらのブドウ畑では、木の成長を促すためバッハやモーツァルトなどの音楽を流しているそう。

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良いシャインマスカットを探すコツは、緑色よりも黄色いものの方が成熟していて甘く、実のつきが良いものが高い値をつけられるものだそう。コツを参考にしながら探し出し、ハサミでカット。いただいてみると、とっても香り高くみずみずしい味わいで、食べる手が止まりませんでした。

ものづくりの街ならではのグルメも豊富。

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こちらの〈スパイス研究所〉では、東京の押上にある〈SPICE CAFE〉の伊藤一城シェフを中心に、“スパイス=異なるものをミックスして新しい何かを生み出すこと”という考え方に沿って、街や暮らしを再編集していくことを目指す食堂。スパイスを使ったフードやドリンクを販売しています。実は燕三条の隣の新潟市は、日本で一番カレー粉の消費量が多い市なのだとか。

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「ターリーセットA〜打豆とチリチキン〜」

2種のカレーとライスがセットになったメニュー。スパイスがじんわりと効いた、優しい味わいでした。

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「ビリヤニセット」

カレー粉で炒めたスパイシーなライスがたっぷりで、ボリューム満点の一皿。家でも手軽に本格的なビリヤニが作れる、「ビリヤニキット」も販売されています。

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“燕三条のソウルフード”と呼ばれる、燕三条系ラーメン発祥の店〈杭州飯店〉。お昼に行くと行列が出来ていました。

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「ラーメン」(油の量:普通、タマネギみじん切りをトッピング)

こちらのラーメンは、店の周囲にある工場の人たちからの要望で味を濃くして、出前をしても麺が延びないよう太麺、スープが冷めないよう蓋をするかのように大量にせあぶらを入れるような今のスタイルが完成したんだそう。

ものづくりをしている現場や職人に触れて。

いつも当たり前に包丁やはさみなどの製品を使い、ブドウなどのフルーツを食べていますが、その裏側にはそれを一生懸命作っている職人さんたちがいることに改めて気づかされました。職人の方々が手作業で作られたものの価格が大量生産で作られたものに比べて高いことも、それだけ工程をかけて作られていからなんだと納得させられたイベントです。

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〈燕三条 工場の祭典〉
■新潟県三条市・燕市全域、及び周辺地域
■2018年10月4日(木)〜7日(日)
http://kouba-fes.jp

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