丸の内 『未来の花見:台湾ハウス』
2021.10.07

「花」をモチーフに台湾と日本の友情を表現した展覧会。 丸の内で開催中!台湾デザインの祭典『未来の花見:台湾ハウス』。

日本と台湾の友情を「花」というモチーフで表現した台湾デザインの祭典『未来の花見:台湾ハウス』が10月17日まで東京丸の内にある〈GOOD DESIGN Marunouchi〉で開催されています。台湾のクリエイター8組の作品が見られる会場にお邪魔してきました。

多様なデザインを生み出している台湾の今。

丸の内 『未来の花見:台湾ハウス』

コロナ禍の台湾で、マスク配布のシステムが構築された話題は記憶に新しいところです。この成功例は象徴的ですが、この10年で台湾のクリエイティブシーンが多様化したことも大きな要素だと言われています。

『未来の花見:台湾ハウス』では今、台湾で最も注目を集める8組のクリエイターによる作品を展示しています。日本で“未来の花見”という名の宴を催すことで、再会を待ち望む気持ち、そして台湾の自由な文化と多様なデザインを届けたいという想いが込められています。

会場で配布されるリーフレットは、折り紙になっていて、折るとかわいい花に。
会場で配布されるリーフレットは、折り紙になっていて、折るとかわいい花に。

会場は「台湾の庭園」をイメージ。足を踏み入れるといい香りがしてきます。これは台湾茶香水ブランドが桃園国際空港のために開発したオリジナルの香りです。

世界でも活躍する最注目の8人のクリエイターたちの作品。

無氏製作 PiliWu-Designの作品。
無氏製作 PiliWu-Designの作品。

まず出迎えてくれるのは、ガラス製のストローが群のようになっている作品。これはデザインスタジオの無氏製作 PiliWu-Designによるものです。日本でもお馴染みのタピオカ入りドリンク用のストローをモチーフにして、海に囲まれた台湾に生息する珊瑚を現しています。プラスチックゴミの海洋汚染の問題への注意喚起も促す作品です。

ANGUS CHIANGの作品。
ANGUS CHIANGの作品。

ファッションデザイナー、ANGUS CHIANGの作品は、台東の美しい景色を青い空や白い雲、オレンジの忘れ草などのモチーフで表した毛糸を使った作品です。ANGUS CHIANGは台湾出身デザイナーとしては初めて、2017年にLVMHプライズにノミネートされた気鋭のデザイナーです。

顏宏安(アン・イエン)の作品。
顏宏安(アン・イエン)の作品。

レディー・ガガのコンサートでビジュアル監督を勤めた経験を持つ顏宏安(アン・イエン)は、台湾の西部に見られる広葉樹をイメージした作品を出品しています。窓辺に置かれたカラフルなガラスは、光とともに模様が変わるように感じられて、とても綺麗です。

劉文瑄(ミア・リュウ)の作品。
劉文瑄(ミア・リュウ)の作品。

アーティストの劉文瑄(ミア・リュウ)の作品は、台湾でも日本でもよく見られる盆栽がモチーフです。植物にガラス管を絡ませるように配置して、成長するに従って植物とガラスが一体化していくという楽しみな作品です。

府城光彩刺繍荘の作品。台湾の伝統的な刺繍と植物を組み合わせています。
府城光彩刺繍荘の作品。台湾の伝統的な刺繍と植物を組み合わせています。
張家翎(チャーリン・チャン)の作品。ガラス玉を水に沈めたり浮かせたりしていて、きれいです。
張家翎(チャーリン・チャン)の作品。ガラス玉を水に沈めたり浮かせたりしていて、きれいです。
Melted potatoの作品。写真提供:Plan b photo credit:James Hsu
Melted potatoの作品。写真提供:Plan b photo credit:James Hsu
究方社(JOEFANGSTUDIO)が作ったガラスが循環する様子を表す作品と、MINIWIZによる台座。写真提供:Plan b photo credit:James Hsu
究方社(JOEFANGSTUDIO)が作ったガラスが循環する様子を表す作品と、MINIWIZによる台座。写真提供:Plan b photo credit:James Hsu
府城光彩刺繍荘の作品。台湾の伝統的な刺繍と植物を組み合わせています。
張家翎(チャーリン・チャン)の作品。ガラス玉を水に沈めたり浮かせたりしていて、きれいです。
Melted potatoの作品。写真提供:Plan b photo credit:James Hsu
究方社(JOEFANGSTUDIO)が作ったガラスが循環する様子を表す作品と、MINIWIZによる台座。写真提供:Plan b photo credit:James Hsu

台湾デザインの3つの特徴「リソースの統合」、「社会への応用」、「時代に応じるパワー」。

写真提供:Plan b photo credit:James Hsu
写真提供:Plan b photo credit:James Hsu

会場の壁面では、台湾デザインの特徴を「リソースの統合」、「社会への応用」、「時代に応じるパワー」の3つに分けて、台湾のデザインを象徴する10の事例も紹介されています。

丸の内 『未来の花見:台湾ハウス』

例えば、この花の形をしたプレートは、パイナップルの繊維でできているそう。かわいらしさと環境への配慮、そして台湾らしさも満点です。

作品や事例紹介を含めて、会場のキュレーションは、国際的なコンサルティングファームの〈Plan b〉と、台北でアートブックフェアを主催するキュレーションファーム〈草字頭(Double-Grass)〉が担当しています。

展示されている作品の多くにカラフルなガラスが使われていますが、実は再生ガラスです。今回の展覧会には、台湾のガラスリサイクルを行う企業や自動車メーカーなども協力しているとのこと。事例紹介のテーマのひとつ「リソースの統合」も垣間見える展示だと感じました。

さらに会場内は、台湾島の西部、島の中央を南北に走る中央山脈、そして東部にある平野の花東縱谷をイメージして、作品がレイアウトされていて、台湾の環境の多様性も感じられる展示になっています。

『未来の花見:台湾ハウス』は、東京会場で10月17日まで開かれた後、京都に巡回することが決まっています。入場料無料で、今の台湾の一端を垣間見ることができる『未来の花見:台湾ハウス』へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

『未来の花見:台湾ハウス』
■東京会場 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F GOOD DESIGN Marunouchi
■~2021年10月17日 (日)
■11:00~19:00

■京都巡回 京都市下京区新町通仏光寺下ル岩戸山町424 ザ ターミナル京都
■2021年10月23日 (土)~11月7日 (日)
■10:00~18:00

公式サイト

野崎さおり
野崎さおり / フリーライター

「おいしいと楽しいに貪欲なフリーライター。郷土料理や外国の料理へも興味は尽きません。趣味は現代アート鑑賞とパン屋さん巡り。」

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