左下:志賀直哉 著『城の崎にて』、江口宏志 注釈『注釈・城の崎にて』箱入り二冊組1,000円。左上:万城目学 著『城崎裁判』1,700円。左下:湊かなえ 著『城崎へかえる』1,200円。左上:tupera tupera著『城崎ユノマトぺ』2,000円(全て税込)。
2020.02.09

城崎温泉限定の新作本が2月8日に発売! 今回は大人も楽しめる絵本に注目。 物語の舞台は城崎温泉。第四弾発売記念「本と温泉」シリーズ完成お披露目会に行ってきました!

開湯1300年の歴史を持つ兵庫県豊岡市の城崎温泉は、日本を代表する温泉地の一つ。小説家・志賀直哉の名作『城の崎にて』は、この地を愛してできた作品として今も語り継がれています。そんな風情あふれる温泉と文学の街・城崎温泉で出会える限定本「本と温泉」シリーズがあるのをご存知ですか? 今回は2月1日に行われた新作本完成お披露目会のため、城崎温泉へ! 魅力的な街の様子とともに、「本と温泉」シリーズも合わせてご紹介します。

城崎温泉ってどんなところ?

古き良き3階建ての木造建築も魅力の一つ。
古き良き3階建ての木造建築も魅力の一つ。

羽田空港から飛行機で乗り継ぎ、約2時間。大阪、京都、神戸などからもバスや電車でアクセスできる兵庫県豊岡市の城崎温泉は、傷を癒しにきたコウノトリをきっかけに発見されたと言われています。7つの外湯めぐりを楽しむ温泉地としても有名ですが、小説家・志賀直哉をはじめ白樺派の文豪がよく訪れた“文学の街”でもあるようです。

第四弾「本と温泉」シリーズの新作は、大人も楽しめる切り絵の街絵本。

左下:志賀直哉 著『城の崎にて』、江口宏志 注釈『注釈・城の崎にて』箱入り二冊組1,000円。左上:万城目学 著『城崎裁判』1,700円。左下:湊かなえ 著『城崎へかえる』1,200円。左上:tupera tupera著『城崎ユノマトぺ』2,000円(全て税込)。
左下:志賀直哉 著『城の崎にて』、江口宏志 注釈『注釈・城の崎にて』箱入り二冊組1,000円。左上:万城目学 著『城崎裁判』1,700円。左下:湊かなえ 著『城崎へかえる』1,200円。左上:tupera tupera著『城崎ユノマトぺ』2,000円(全て税込)。

2013年の志賀直哉来湯100年をきっかけに、城崎温泉にある旅館の若旦那衆とブックディレクター・幅 允孝さんとで実現した「本と温泉」プロジェクト。城崎の温泉地文学をユニークな本の形で発信するのに加え、城崎温泉でしか買えない限定本として注目されています。第一弾は持ち運びやすいサイズが人気の、志賀直哉『城の崎にて』に注釈を入れた『注釈・城の崎にて』二冊組セット。第二弾はタオルブックカバーと文庫本に撥水加工が施された『城崎裁判』。第三弾は城崎名物・かにの甲羅を忠実に再現した『城崎へかえる』。そして第四弾はtupera tupera(つぺら つぺら)さんによるジャバラ型の絵本『城崎ユノマトペ』です。

絵本の中に隠れている登場人物を探し出す面白さもあり。
絵本の中に隠れている登場人物を探し出す面白さもあり。

絵本制作やイラストをはじめ、幅広いクリエイティブ作品を手がけるユニット・tupera tupera。今回の新作本『城崎ユノマトぺ』も、ユニークでカラフルな色使いが特徴のtupera tuperaワールドが全開! 下駄を広げると、和紙を使用した色彩豊かな城崎の街の様子が広がります。そして全て切り絵で作られていると言うから驚き。繊細に作り込まれている一冊です。 

完成お披露目会スタート。子供も大人も絵本の面白さに釘付け!

新作本を手掛けた、亀山達矢さん(右)と中川敦子さん(左)によるユニット・tupera tupera。
新作本を手掛けた、亀山達矢さん(右)と中川敦子さん(左)によるユニット・tupera tupera。

今回の完成お披露目会は、2016年にリニューアルした〈城崎文芸館 KINOBUN〉で行われました。地元の子供達を招待し、第四弾の著者tupera tuperaさんによる絵本作品9冊の読み聞かせで第一部がスタート。物語に出てくるオノマトペに合わせ太鼓など音の出る楽器で表現する演出に、子供たちは大喜び。大人の方にも興味と笑いを誘っていました。

城崎温泉の旅館の若旦那や女将さんとのコラボレーションも大好評。
城崎温泉の旅館の若旦那や女将さんとのコラボレーションも大好評。
下駄型の絵本の登場に、お客さんから「お〜!」と称賛の声が。
下駄型の絵本の登場に、お客さんから「お〜!」と称賛の声が。

第二部では、幅さんとともに新作本のお披露目と制作秘話が赤裸々に語られました。
「本と温泉」シリーズで絵本を起用することに、当初は話し合いを重ねたそうです。「物語として城崎温泉を広めていくなら、子供にも大人にも手に取って読んでもらえる絵本でもいいのでは、と子育て世代の若旦那達の意見もあり、大人にも子供にも手に取ってもらえる絵本が完成しました」と嬉しそうに語っていた幅さん。また、「絵本はイメージを膨らませることができる“隙間”が良い。城崎の地を訪れ、この本に触れながら人それぞれのイメージで物語を更に膨らませてほしい」と中川さんの言葉が印象的でした。

後ろには『城崎ユノマトぺ』の原画が飾られ、トークショー後には自由に閲覧もできました。
後ろには『城崎ユノマトぺ』の原画が飾られ、トークショー後には自由に閲覧もできました。

最後には、第一弾から第三弾までの作家の皆さんも登壇し“城崎対談 6”と題したトークショーが開催。城崎温泉への想いや思い出、早くも第五弾への意気込みなどが熱く語られ、大盛況に終わりました。

第四弾『城崎ユノマトぺ』は2月8日(土)から販売開始。城崎温泉のお店のみで購入が可能です。第三弾までの作品も合わせて購入できます。歴史ある城崎の街で、温泉と素敵な本で特別な時間を過ごしてみるのもいいかもしれません。また「城崎ユノマトぺ」の原画も2月8日(土)から城崎文芸館で公開されるので、こちらも合わせて必見です。(終了時期未定)

NPO法人 本と温泉(城崎温泉旅館協同組合内)
■兵庫県豊岡市城崎町湯島78
■0796-32-4141
公式サイト

花島亜未
花島亜未 / アシスタントエディター

「コーヒーと甘い物とお酒と旅が生きる源。週末は食とコーヒーを求めてふらふら散歩。弾丸旅行もよくします。お酒は家でゆっくり飲む派。」

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