精神科医・星野概念のあまから恋わずらい No.13「お茶と恋」
2019.03.02

あなたはどう思う? 精神科医・星野概念のあまから恋わずらい No.13「お茶と恋」

Hanako本誌で連載中の精神科医・星野概念さん「あまから恋わずらい」を掲載。今回は、1170号「やっぱり私は、お茶が好き。」特集よりお届けします。

編集部 / Hanako編集部

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今回のテーマは、「お茶」と恋。

今回のHanakoの第一特集は「お茶」。お茶といえばナンパです。え……?ですよね。

高校時代、男子校だった僕は出会いがなく、悶々と過ごしていました。男子校では、僕のような悶々群と、日々他校の女子と遊んでいるモテ群に分かれます。悶々群も、女子に興味はありますが、恋愛の成功体験が乏しいか、全くないため、無意識的に女子と遊びたいという欲望を抑圧しています。

だから、モテ群の人に合コンに誘われたりすれば、不安を抱えつつ密かにノリノリです。僕も一度合コンに行った時、女子とただカラオケをするだけで楽しすぎて、「この時間、おかわり!」と叫びたくなりました。そこで、誘ってくれた人に、女子の知り合いを増やすコツを聞くと、街で「お茶しない?」と声をかけろと言われました。恐らく、うまいことナンパせよという意味でしょう。

でも、当時の僕は全く咀嚼せず言葉を丸呑み。翌日からそんなに怖そうじゃない女子高生に「お茶しない?」と声をかけ続けました。多分半年くらいは毎日。しかし、成果はゼロ……。想像してみてください。カッチカチに硬い表情で、チャラさと真逆の風体の男に突然、「お茶しない?」って言われるんです。怖すぎる!

この挫折体験により、僕はさらに臆病になりました。今は酒に続いて大好きなお茶ですが、酒と違って、時々このトラウマがフラッシュバックして煎茶をこぼしそうになります。

星野概念 ほしの・がいねん/精神科医として総合病院に勤務。雑誌・webでの執筆業や、音楽活動も行う。いとうせいこう氏との共著『ラブという薬』が発売中。

(Hanako1170号掲載/illustration : Misaki Tanaka text : Gainen Hoshino)

編集部

飲み会に誘われるより、お茶に誘われる方が緊張します!笑

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