ボリュームたっぷりの中国風精進料理に、絶品甘味… 京都の神社&お寺観光をおいしく楽しみたい! LEARN 2018.04.17

京都観光でハズせない、神社・お寺。Hanako『もっと! ひみつの京都。』「行く前に知っておきたい!京都の社寺、14のひみつ。」では、京都検定1級の山村純也さんをナビゲーターにお迎えして、京都の寺社観光をさらに満喫する為の情報をご紹介しています。そんな充実の誌面より、精進料理や甘味といったグルメに絞ってお届け!

1.〈両足院〉/祇園

「お寺はかつて、学びや集いの場所でした。いま、京都の個性的な新世代の住職さんの頑張りで、伝統が復活しつつあります」と山村さん。その筆頭が、建仁寺の塔頭〈両足院〉。

非公開のお庭を見ながらの「座禅体験」は説明や法話も含めて約1時間。月に8 回程度開催。志納1,000円。
非公開のお庭を見ながらの「座禅体験」は説明や法話も含めて約1時間。月に8 回程度開催。志納1,000円。

座禅会のほか、朝粥やヨガ、アートイベントも開催。

「座禅と朝粥体験」では精進料理と粥、お茶がいただける。志納2,500円。
「座禅と朝粥体験」では精進料理と粥、お茶がいただける。志納2,500円。
「座禅とヨガ体験」は本堂で。
「座禅とヨガ体験」は本堂で。

心と体が整って、仏様とも近づけること間違いなし。豊かな体験は、お寺にあり。京都に行く前に、お寺イベントもチェックしておきたい。

〈両足院〉
座禅と朝粥、ヨガの催しは不定期で開催。HPでスケジュールを確認。5月下旬に、通常非公開の庭の公開あり。
■京都府京都市東山区大和大路通四条下ル4丁目小松町591
■075-561-3216

2.〈萬福寺〉/宇治

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ボリュームたっぷりのお弁当。揚げ物や肉そっくりの料理入っていますが、実はこれ精進料理です。禅宗の一つ、黄檗宗の〈萬福寺〉で味わえる中国風の精進料理「普茶料理」は、精進と聞いて思い浮かぶ「修行モード」なあっさり味とは全く違う。その違いは軽いカルチャーショックですが、食を修行として大切にする禅の心は一緒。「宗祖の隠元禅師は、中国から来日して、野菜、果物をもたらしたことでも知られます。いんげん豆が、その代表ですね」(山村さん)。食への遊び心と食べごたえのある精進料理。ベジタリアンにもオススメです。

〈萬福寺〉

〈萬福寺〉
お弁当3,000円、コース(2名より要予約)5,000円~(各税別)。
■京都府宇治市五ケ庄三番割34 
■0774-32-3900
■9:00~17:00(食事11:30~13:30) 
■個室8名5室、大広間70名3室 禁煙 
■500円

3.〈さるや(下鴨神社境内)〉/下鴨神社

開放感たっぷり、糺ノ森に溶け込む休憩所。赤い床几(しょうぎ)でひと休み。
開放感たっぷり、糺ノ森に溶け込む休憩所。赤い床几(しょうぎ)でひと休み。

社寺の休憩所に、絶品スイーツが登場している。下鴨神社の〈さるや〉は葵祭の申の日に神前に供えた「申餅」、氷室開き神事にちなんだ小豆アイスキャンデー「氷の花」など、由緒をしのばせるお品書き。

申餅・ほうじ茶付き650円。
申餅・ほうじ茶付き650円。
下鴨神社で冬の雪を夏まで保管していた「鴨の氷室」。その氷を再現したかき氷「氷室の氷 抹茶小豆」700円は6月から。
下鴨神社で冬の雪を夏まで保管していた「鴨の氷室」。その氷を再現したかき氷「氷室の氷 抹茶小豆」700円は6月から。

「門前茶屋の歴史は面白くて、祇園も上七軒も、門前茶屋から発展した花街。料亭になった店もあります。人が集まるところにおいしいもの、名物が育つ歴史が、京都にはあります」(山村さん)。京都グルメのルーツ、門前茶屋に注目。

140年ぶりに再現した下鴨名物「申餅」にちなんだ店名。
140年ぶりに再現した下鴨名物「申餅」にちなんだ店名。

〈さるや〉
下鴨神社の氏子の〈宝泉堂〉が展開する休憩所だけに、菓子は由緒にちなんだ絶品ぞろい。
■京都府京都市左京区下鴨泉川町59 下鴨神社境内 
■090-6914-4300
■10:00~16:30 無休 
■床几(6名)21台 

Hanako『もっと! ひみつの京都。』特集では、京都の社寺を多数ご紹介しています。

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〈両足院〉P77掲載
〈萬福寺〉P79掲載
〈さるや〉P81掲載

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