J SONGBOOK 日本の音楽を学ぼう! 【私を創った音楽の歴史。】yonawo『はっぴいえんどを教えてくれたのはヨナオ君です。』 LEARN 2022.08.05

令和の音楽シーンで活躍するミュージシャンたちは、どんな「日本の音楽」を聴いて育ってきたのか。記憶の最初にある音楽から、活動の原点まで、そのルーツに迫ります。今回は、yonawoさんにお話を聞きました。7月28日(木)発売Hanako1211号「J SONGBOOK 日本の音楽を学ぼう!」よりお届けします。

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荒谷翔大(以下、荒谷):UKロックばかり聴いてきたから、邦楽は何が最初だったのか思い返すと、母親がユーミン(松任谷由実)さんや竹内まりやさんをよく聴いていたし、おばあちゃんは美空ひばりさんが好きだったし、そういうのをごちゃまぜに聴いていたのが原体験だったのかな。で、最初に自分で買った邦楽のCDは、Mr.Childrenさんの『BOLERO』。小6だったと思う。当時ミスチルがテレビでよく流れてて好きだったし、アルバムを聴いてみたいなって。ちょっと昔の、自分が生まれる前のアルバムだったけど。

田中慧:僕は、初めて買ったCDは、秦基博さんのドラえもんの映画の主題歌「ひまわりの約束」。中学生の頃だったと思う。そこからCDを買うのにハマって、中古の安いCDをいろいろ買いあさるようになって。エレファントカシマシさん、斉藤和義さん、椎名林檎さん……どんどん食指を広げていって。

野元喬文:沼にハマったよね。慧と一緒によく行った、ブックオフ(笑)。僕は、音楽を聴くようになったのは高校生の頃で、姉ちゃんのウォークマンにあったサカナクションさんの『kikUUiki』が最初。2人の姉ちゃんのうち、上の姉ちゃんはEXILEさん好きだから、星野源さん好きの下の姉ちゃんかな(笑)。

斉藤雄哉(以下、斉藤):うちは両親ともに音楽好きで、家にはめっちゃCDやレコードがあって。僕も、荒ちゃんと同じで1対9で洋楽だけど、自分で初めて買ったCDは、GReeeeNさんの『塩、コショウ』。小学生の頃。でも、最初にハマった邦楽は、保育園の頃に聴いたLOVEPSYCHEDELICOさん。母親がよくかけるから、ファーストアルバムは全部歌えた。ただワーワーいってるだけだったけど(笑)。

荒谷:そうだ、雄哉に教えてもらったよね、ペトロールズさん。長岡亮介さんのことを先に知って東京事変さんに入ったもん。ていうか、椎名林檎さんと東京事変さんを教えてくれたのはヨナオ君だった。はっぴいえんどの「風をあつめて」を教えてくれたヨナオ君。

斉藤:僕らのバンド名の元になった、ハンサムなヨナオ君ね(笑)。

【J SONG HISTORY】

野元喬文(写真・右)
□高校生の頃、姉のウォークマンを聴きサカナクションを知る。
□その後、様々な音楽を超吸収。はっぴいえんどにもハマる。

斉藤雄哉(写真・中右)
□音楽好きの両親のもとで育ち、小学生の頃GReeeeNにハマる。
□高校生の頃、はっぴいえんどやシュガーベイブなどにハマる。

荒谷翔大(写真・中左)
□小学生の頃、ビートルズを聴きつつ、ミスチルに興味を抱く。
□高校生の頃、友達のヨナオ君にはっぴいえんどを教えてもらう。

田中 慧(写真・左)
□中学生の頃、ドラえもんの映画をキッカケに秦基博のCDを買う。
□高校生の頃、中古CDにハマり、エレカシや斉藤和義などを聴く。

Profile…yonawo(よなを)

無題 (3)

2017年、福岡で結成。メンバーは荒谷翔大(ボーカル)、田中慧(ベース)、斉藤雄哉(ギター)、野元喬文(ドラムス)の4人。新世代バンドとして注目を集めている。楽曲の詞・曲を手がける荒谷は、最近は詞を先に作ってから曲を作ることにハマっているそう。この夏は「SUMMERSONIC 2022 」にも出演予定。新曲「yugi」が配信限定でリリース中。

(Hanako1211号掲載/photo : MEGUMI text : Izumi Karashima)

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