ときめく!スイーツ大賞【2021年後半】 2021年〜2022年のトレンドスイーツ食材は?スイーツエキスパートたちも注目。 LEARN 2021.08.04

創刊から33年、『Hanako』を代表する特集といえば、スイーツ。時代と共に常にスイーツの最新動向を見つめ続けてきました。20名を超えるスイーツ賢者たちをお迎えし、いま食べたい&注目ジャンルのスイーツを選出。アワード受賞品は、なんと172点。2021年、最もアツいスイーツ企画のスタートです!今回「Hanako ときめく!スイーツ大賞」の審査員を務めたのは総勢21人のエキスパートたち。その講評を覗いてみると、2021年後半から2022年のトレンド食材が予測できました。7月28日(水)発売 Hanako1199号「ときめくスイーツ大賞」よりお届け。

1.見た目はもちろん、味もおいしい! エディブルフラワーが、進化中。

見た目の華やかさはもちろんそのおいしさ自体を生かしたスイーツが続々登場(藤森陽子)
見た目の華やかさはもちろんそのおいしさ自体を生かしたスイーツが続々登場(藤森陽子)

ひと昔前は単に飾りとして捉えられていたエディブルフラワーだが、生産者が力を入れて作り始め、近年どんどんおいしくなっているとの噂が。食用菊のほか、バラ、パンジー、マリーゴールドなどおなじみの花も、スイーツを彩るピースになっている。流通が増えたことで、高級店だけでなく町のカフェやパティスリーでも見られるように。

2.ゆるいゼリー、アガーが、新風を 巻き起こす!?

常温で固まるので、お茶を使っても濁らない。美スイーツ界の注目素材!(藤森陽子)
常温で固まるので、お茶を使っても濁らない。美スイーツ界の注目素材!(藤森陽子)

寒天やゼラチンとは一線を画す凝固剤、アガーが大人気。ツノマタなどの海藻やカロブという植物から抽出される植物性素材なので、プラントベースのものにも使用可能。また、ゼリーを作ると、ふるふると弾力がありつつ、体温で溶けるほど柔らかい独特の食感に。さらに注目なのは、その透明感だ。無味無臭で素材の味を生かすこの食材、要注目です!

3.あんこに起こる、新風はコレだ!

白あん×ホワイトチョコの相性もとても良く、これから和菓子界をにぎわせるのでは!(安原伶香)/和洋折衷の王道、あんバターは誰もが通るスタンダードに。健康需要も満たしてくれる!(にしいあんこ)
白あん×ホワイトチョコの相性もとても良く、これから和菓子界をにぎわせるのでは!(安原伶香)/和洋折衷の王道、あんバターは誰もが通るスタンダードに。健康需要も満たしてくれる!(にしいあんこ)

日本あんこ協会の創設者にして会長のにしいあんこさんによれば、今は「あんバター」が群雄割拠の時代。喫茶店の代名詞だった組み合わせだが、近頃はどのベーカリーでも見かける定番に。「この中からスターが出てくるはず!そしてスパイスやハーブを使ったあんこスイーツの時代も来るのでは、と考えています」(にしいさん)という未来予測も。

4.次に流行るアイスはカスタード系濃厚アイス!

レトロブームの流れを見ても懐かしい卵風味のアイスは次のトレンドになるはず(シズリーナ荒井)
レトロブームの流れを見ても懐かしい卵風味のアイスは次のトレンドになるはず(シズリーナ荒井)

「コンビニのチルドコーナーを見れば、翌年のアイスブームがわかる!」とは、アイスジャーナリストのシズリーナ荒井さん。現在コンビニの棚を埋めているのは、イタリアンプリンやチーズプリンなど、卵をふんだんに使ったスイーツ。次に来るアイスは卵黄が練り込まれたカスタード系のバニラアイスや、今までなかったヨーロッパ系の濃厚アイスだとか。

5.ゼリーにパフェ、ソルベ。メロン旋風の予感。

コロナ禍で売り上げが減少したフルーツ農家さんをサポートする気運も(スイーツなかの)/どんどん広がりを見せ、2022年にはさらにメロン祭りになる予感!(nanshi)
コロナ禍で売り上げが減少したフルーツ農家さんをサポートする気運も(スイーツなかの)/どんどん広がりを見せ、2022年にはさらにメロン祭りになる予感!(nanshi)

ブームの勢いが衰えないクリームソーダに始まり、ショートケーキ、パフェ、ソルベなど、盛り付けや素材の使い方が多種多様なメロンスイーツが続々と誕生中。旬は春先から晩秋まで、と意外にも長く楽しめる果物だ。なかでも、大きくカットしてグラスに盛り付けたり、メロンを丸ごと器がわりにしたりとインパクト大のパフェが目立ってきている。

6.シンプルクレープの波がやってきた。

1970〜80年代に流行ったクレープが再燃中。さまざまな形に進化している(あゆまっくす)
1970〜80年代に流行ったクレープが再燃中。さまざまな形に進化している(あゆまっくす)

砂糖やバターだけをのせた、皮を味わうプレーンなクレープがじわじわと増殖中。本場フランスでは子どもも大人も大好きなソウルフードとして知られる。スイーツインスタグラマー・あゆまっくすさんが「生地がシンプルな分、トッピングの自由度も高い」と分析するように、表面をブリュレしたものなど、クレープ界全体の盛り上がりも。

“スイーツエキスパート”な21人の審査員。

※順不同、敬称略

(Hanako1199号掲載/illustration : Ema Mori text : Kahoko Nishimura)

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