私が知りたいお茶のこと、すべて。 【京都】鴨川畔に立つ〈茶室/茶藝室 池半〉。個性豊かな茶葉との出合いがここに。 LEARN 2021.06.24

おうちで過ごす時間が長くなったこともあり、お茶への注目は急上昇中!今回は、京都・鴨川畔に立つ〈茶室/茶藝室 池半〉を訪れました。さまざまな楽しみ方や注目のお店を1冊のムックにまとめた『私が知りたいお茶のこと、すべて。』よりお届けします。

個性豊かな茶葉との出合いと、 鴨川のほとりで煎を重ねる時間。

3種の茶と2種の菓子の「茶席のコース」4,400円。茶葉は10種ほどの日本茶や台湾茶から好きなものを選ぶ。2種は1階で、最後の1種は鴨川を眺める2階で。写真は、かなやみどり熟紅茶。
3種の茶と2種の菓子の「茶席のコース」4,400円。茶葉は10種ほどの日本茶や台湾茶から好きなものを選ぶ。2種は1階で、最後の1種は鴨川を眺める2階で。写真は、かなやみどり熟紅茶。

ハタノワタルの和紙に包まれた空間に、静謐(せいひつ)な空気が漂う、鴨川畔に立つ〈池半〉。小さな茶壺で淹れた茶を、何煎も楽しむスタイルは台湾の茶藝館を思わせるが、日本の茶葉も用意されているのが茶室とも掲げる理由。店主の小嶋万太郎さんは瀬戸の窯元だった先祖が残した道具を入り口に、妻の石橋慧(けい)さんは家族で台湾に暮らすうち、それぞれ茶への興味を深めたという。

1階で茶を淹れる石橋さん。台湾在住時は茶藝館でも経験を積んだ。
1階で茶を淹れる石橋さん。台湾在住時は茶藝館でも経験を積んだ。

「台湾茶や中国茶のように、煎を重ねて茶を楽しむ文化を日本茶でも提案できたら」と小嶋さん。台湾茶も日本茶も生産者を訪ねて手に入れた、在来種など希少な茶葉が用意されている。ゆるりと過ごす豊かさを茶を通して知る空間。

鴨川に面する2階は、窓の外に京都らしい景色が広がるのも魅力。
鴨川に面する2階は、窓の外に京都らしい景色が広がるのも魅力。

〈茶室/茶藝室 池半(ちゃしつ/ちゃげいしつ いけはん)〉

〈茶室/茶藝室 池半〉

「茶席のコース」のほか、自由に茶を楽しむ喫茶1,300円~もある。茶葉や道具は購入も可能。
■京都府京都市下京区都市町143-11
■当面の間12:00~、14:00~、16:00~(90分制)
■HPからの完全予約制。1組4名まで貸切。

(Hanako特別編集『私が知りたいお茶のこと、すべて。』掲載/photo : Yoshiko Watanabe text : Mako Yamato)

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