「あの人に聞いた、家での最高な過ごし方」 俳優・マルチデザイナーのQ本かよさんが過ごす、クリエイティブおこもりとは? LEARN 2020.05.01

快適なおこもり時間を実現する人たちの取材を通して見えてきたのは、「どこに出かけても必ず帰りたくなる家」「長時間過ごすことが楽しい家」という共通項。家での時間を楽しむためのコツを彼女たちから学びます。今回は俳優・マルチデザイナーのQ本かよさんのお部屋をご紹介。彼女が過ごす、クリエイティブおこもりとは?4月27日(月)発売「あの人に聞いた、家での最高な過ごし方」よりお届け。

溶け合うガラスが魅せる、唯一無ニの表情に夢中。

自宅のアトリエスペースで、クリエイティブおこもり時間を過ごす。焼き上がるまで予測のつかないガラスの繊細さが魅力です。

3年前に温泉旅行で立ち寄った〈箱根ガラスの森美術館〉での体験工房がきっかけで、ガラスフュージングにハマったというQ本かよさん。ガラスフュージングとは、ガラスの棒や板を熔かしてブローチやピアスなどのガラス小物を作る工芸技術のこと。素材の組み合わせや焼き時間によって、様々なガラスの表情を楽しむことができる。「一番の魅力は仕上がりの予測ができないところです。溶けていく過程で模様や形が変わるので、どんなものができるのかは焼き上がるまでわかりません」と話すQ本さん。

ジャンルにとらわれず、もの作りを楽しむ。ある時は大きな木の板にケシの花を彫ったことも
ジャンルにとらわれず、もの作りを楽しむ。ある時は大きな木の板にケシの花を彫ったことも

2年前に自宅をリノベーションした際に、リビングの一角にアトリエを設けたほど熱中している。一度はじめると2〜3日、時間を忘れて作り続けることも少なくないそう。「焼くのも冷ますのも時間がかかるので、待ち時間に家事や夕飯の支度をするのが日課です。時間をかけるとおいしくなる煮物をよく作ります。手を動かしているあいだは耳が暇なので、いつもヘッドホンをしてラジオやアニメを流しています」

そんなQ本さんは、ほかにも彫刻や裁縫など、あらゆる方法で家での時間を満喫している。「いつか戯曲や演出を含めて、すべて自分が手がけた演劇作品をつくるのが夢です。衣装を縫って、それに合うアクセサリーも作って、舞台美術も自分で描いて」

【家時間のおとも】騒音をシャットアウトして没頭するためのヘッドホン。

Q本かよさん

料理中はスマホで映画やアニメをながら観。「洗い物をする時など音が聴きづらいので、いつもヘッドホンを着けています」。さらにシンク横にはスマホスタンドも完備。

【ベストツール】本気のおうちクラフトにミニサイズの卓上用電気炉。

Q本かよさん

800°C以上の熱を発生させることのできる小型の電気炉は必須アイテム。家庭のコンセントに繋げるだけで本格的な純銀粘土やガラス工芸を楽しむことができる優れもの。

Profile/Q本かよ(きゅうもと・かよ)

広告代理店勤務後、コピーライターなどを経て独立。「monotologue.tokyo」で作品の発表・販売を行う。

(Hanako1184号掲載/photo:MEGUMI text:AliceSaito cooperation:nu renovation)

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