「あの人に聞いた、家での最高の過ごし方」 まさに秘密基地。ミュージシャン・沙田瑞紀さんがつくる、仕事にも打ち込める“おうち時間”。 LEARN 2020.04.30

快適なおこもり時間を実現する人たちの取材を通して見えてきたのは、「どこに出かけても必ず帰りたくなる家」「長時間過ごすことが楽しい家」という共通項。家での時間を楽しむためのコツを彼女たちから学びます。今回ギタリストであり作曲家でもある沙田瑞紀さん。彼女の自宅は、まさに秘密基地。半地下に構えた作業部屋には、たくさんのレコードやギター、メカメカしい機器がずらりと並ぶ。4月27日(月)発売「あの人に聞いた、家での最高な過ごし方」よりお届け。

音楽は、自身の心をチャージする大切なツール。

棚いっぱいに収納された大量のレコード。半分は沙田さんのもので、もう半分は夫・オカモトコウキさんのもの。
棚いっぱいに収納された大量のレコード。半分は沙田さんのもので、もう半分は夫・オカモトコウキさんのもの。

綺麗に整理・収納されながらも、沙田さんの好きなもので埋め尽くされている室内。日中はここにこもって、仕事としての楽曲制作に打ち込む一方で、夕食後のくつろぎ時間には、趣味としての楽器演奏を楽しむことも多い。

「お酒を飲む夫と一緒にリラックスした時間を過ごしています。夫も楽器が好きなので、二人してギターを奪い合いながら演奏することなんかもありますね(笑)」夫はロックバンド「OKAMOTO'S」のオカモトコウキさん。一緒にギターを弾いたり、知らないコードを教え合ったりなど、この部屋で奏でる音楽はふたりでの家時間にも欠かせない存在となっている。

音楽機器のほかに、漫画やアート、2匹の愛猫に囲まれながら、大好きなを楽しむ彼女に、レコードの魅力を尋ねると、ミュージシャンらしいツウな答えが返ってきた。「わざわざ段取りが必要なところが好きですね。片面を聞き終わったら裏返しにしたり、こまめに盤の手入れをしたり。そんな面倒なプロセスを経てまで聴きたい音楽があるって、なんだかロマンじゃないですか」職業柄か、常に音楽に触れていないと不安になってしまうという沙田さん。彼女にとって音楽は、自身の心をチャージする大切なツールになっているようだ。

【家時間のおとも】無償の愛を注ぎたくなる仲睦まじい2匹の愛猫。

沙田瑞紀さん (6)

沙田さんが溺愛する愛猫ぺろりとむー。作業が煮詰まるたび、わしゃわしゃと撫でさせてもらうことも多いのだとか。猫アレルギーの症状が悪化してもなお愛を注ぎ続けたい存在。

【ベストツール】大好きな漫画は、作曲のイメージ作りにも。

沙田瑞紀さん (2)

部屋のいたるところに山積みにされている漫画。時に、楽曲の構想を練る際にも役立つという。イラストや行間、余白の多いページから、想像を広げるのがコツなのだとか。

Profile/沙田瑞紀(ますだ・みずき)

音楽プロジェクト「miida」のギターボーカル兼コンポーザー。レコードと漫画と映画とカレー、そして猫が好き。ただし、軽度の猫アレルギー。

(Hanako1184号掲載/photo:Megumi Uchiyama text:Yuya Uemura)

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