感性を磨く由布院女子旅へ。 大分・湯布院でアート巡り。観光でも楽しめるおすすめ美術館3選 LEARN 2019.02.04

温泉で体の疲れを癒したあとは、新しいものや美しいものに触れて感性を刺激。作品のみならず“空間”も楽しめる、大分・由布院の美術館をご紹介します。

INDEX

1.アート・建築・由布院の風景が三位一体となったミュージアム。〈COMICO ART MUSEUM YUFUIN〉

焼杉を使った黒い外壁は、由布院の四季折々の景色を際立たせてくれる。
焼杉を使った黒い外壁は、由布院の四季折々の景色を際立たせてくれる。

2017年にオープンした、閑静なエリアにぽつんと佇む小さな現代美術館。これまで〈根津美術館〉などをつくってきた隈研吾によるもので、由布院の町並みになじむよう配慮された建物はシンプルで美しい。

村上隆の作品を展示しているGALLERYIには、DOB君のシリーズが並ぶ。
村上隆の作品を展示しているGALLERYIには、DOB君のシリーズが並ぶ。

中に入ってみると、1階フロアには村上隆と杉本博司の展示室がガラスを挟んで対になっており、季節や光の入り方によって表情をガラリと変える。

水盤を隔てて反対側にあるGALLERYIIには、杉本博司の「海景」シリーズ。
水盤を隔てて反対側にあるGALLERYIIには、杉本博司の「海景」シリーズ。
季節・天気・時間帯によって変化する展示空間が魅力。
季節・天気・時間帯によって変化する展示空間が魅力。

2階は由布岳を視界いっぱいに眺めながら休憩できるラウンジスペースだ。予約・定員制でツアー形式なので、作品、建築、景観をゆっくりと味わって。

〈COMICO ART MUSEUM YUFUIN〉
■大分県由布市湯布院町川上2995-1
■0977-76-8166
■9:30〜17:30(60分のツアー案内は9:40〜16:00) 隔週月休
■一般1,200円

2.シャガールの美術館をベースに、作家たちが集まる文化的サロン。〈シャガール美術館〉

サーカスをテーマにした幻想的な作品は金鱗湖に面したロケーションにぴったり。カフェではぜひテラス席に。
サーカスをテーマにした幻想的な作品は金鱗湖に面したロケーションにぴったり。カフェではぜひテラス席に。

幻想的な朝霧が見られる金鱗湖のほとりに立ち、1階にはカフェ、2階にはシャガール作品の展示スペースがある小さな美術館。

油絵、陶芸、舞台装飾などさまざまな手法を手がけてきたシャガールの版画作品にフォーカス。
油絵、陶芸、舞台装飾などさまざまな手法を手がけてきたシャガールの版画作品にフォーカス。

展示品はサーカスをテーマにしたリトグラフ(版画)に力を入れており、シャガールの作品世界と窓から覗く湖が非日常へと連れ出してくれる。1階には食事やスイーツが楽しめるカフェ〈ラ・リューシュ〉とショップ&展示スペースがあり、全国から多種多様な作家が集まるサロン的存在として文化の発信地となっている。

〈シャガール美術館〉
■大分県由布市湯布院町川上岳本1592-1
■0977-28-8500
■9:00〜17:30(日祝7:00〜17:30)
■一般600円

3.“音楽”をテーマにした作品群と2,000冊以上の美術本に触れる。〈artegio〉

カフェとチョコレートショップも併設されているので、食事や買い物も併せて楽しんで。
カフェとチョコレートショップも併設されているので、食事や買い物も併せて楽しんで。

由布院駅から車で10分ほど走った鳥越地区にあり、マティス、ジョン・ケージ、マン・レイをはじめとするさまざまな作家たちの“音楽”にまつわるアートを集めた〈artegio〉。

金山明、クロード・ムーラン、木村裕、舟越保武、アンディ・ウォーホル、池田満寿夫など、多様な作家による“音楽”を鑑賞できる。
金山明、クロード・ムーラン、木村裕、舟越保武、アンディ・ウォーホル、池田満寿夫など、多様な作家による“音楽”を鑑賞できる。

〈山荘無量塔〉がプロデュースするこの美術館では、吹き抜けになった開放的なフロアで美しい音楽とアートに浸ることができる。奥にある読書室には2,000冊を超える美術・建築の本が並び、眺めているだけでも楽しい。ゆっくりと流れる音と時間に心と体を委ねてみよう。

〈artegio〉
■大分県由布市湯布院町川上1272-175
■0977-28-8686
■10:00〜17:00
■一般600円

(Hanako1168号掲載/photo :Kenji Nakata text :Mayu Sakazaki , Akiko Nokata)

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