読書こそ、最高のエンターテイメント! 人気書店員おすすめ!息抜きにぴったりなバラエティ豊かな本3選 LEARN 2018.10.25

最高のエンターテイメントである読書。話題のミステリー小説から旅気分が味わえる京都の散策ガイドまで、人気書店〈有隣堂 たまプラーザテラス店〉店員がおすすめする、読書の秋に手に取りたい本3選をご紹介します。

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1.相場英雄『ガラパゴス(上・下)』
日本社会の矛盾を暴露する危険なミステリー。(小学館/上1,400円、下1,500円)

2.小林由枝『京都でのんびり』
京都の歴史と味覚がとことん楽しめる散策ガイド。(祥伝社黄金文庫/743円)

3.朝井まかて『眩』
天才女性絵師・葛飾応為の全身を絵に投じた生涯を描く。(新潮社/1,700円)

大事な友人に、息抜きのきっかけやエールをプレゼントしたいなら。

現実を忘れて没頭できる、がっつりミステリーが『ガラパゴス』。「あまりにも現実社会とリンクしすぎて、ノンフィクションかと錯覚するほどリアリスティック。“この国はいつからこれほど報われない社会になってしまったのか”と最後まで憤りが止まらないけど、“読んだ!”と満足できる一冊」。

旅が好き、特に京都をよく訪れる彼女には『京都でのんびり』を贈り、旅気分を味わってもらうのもいい。「京都在住の著者が、イラストと簡潔な文章で、街の魅力を紹介。何度行っても感慨を新たにできる、京都旅行のおともにどうぞ」。

『眩』は、社会で自立して生きようと奮闘する女性に。「一途に絵を描き続けた、男勝りな葛飾北斎の娘が主人公。江戸時代に夢を追いかけ、こんなにも自由に生き生きと輝いていた女性がいたのだと、うらやましく思いました」

〈有隣堂 たまプラーザテラス店〉橋本麻理さん/女性から年配の方まで幅広い層の人でにぎわうお店の、2階売り場に勤務。ノンフィクションや旅エッセイものが好き。

(Hanako1127号掲載/photo:Yuko Moriyama text:Aya Shigenobu)

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