注目作家からおすすめショップまで。 【ハワイ】自然へのリスペクトが詰まった伝統工芸「ラウハラ編み」のバッグや帽子が欲しい! LEARN 2018.09.02

ハラの葉を使って帽子やバッグなどを編むハワイの伝統工芸「ラウハラ編み」。今回は、貴重なラウハラ編み作家・スザンヌ・スワートマンさんとその気になる作業工程、さらにラウハラ編みを取り扱うおすすめショップをご紹介します。

自然への感謝が生み出す美しいラウハラ編み。

ハワイで暮らす人々にとって自然は、身近であると同時にとても尊い存在。ハワイの文化や芸術には、大自然と共生していくという人々の思いが色濃く反映されているものが多いが、ハワイを代表する伝統工芸品として、いまふたたび注目を集めているラウハラ編みもそのひとつだ。

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ハワイでも数少なくなったラウハラ編み作家のスザンヌ・スワートマンさんも、はじめはラウハラ編みの美しさに魅了されたファンのひとりだった。

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バカンスでかぶるラウハラ編みの帽子が欲しくて探していたが、そのときにはすでに作り手の数が減少していて購入できる場所がない。そんなときに〝師匠〞となる作家に出会い、帽子をオーダーしたところ「私が教えるから、自分で作ってみなさい」と言われたのが、ラウハラ編みをはじめたきっかけだったのだという。はじめは、絶望的な気持ちになるくらいうまくいかなかったが、作り続けるうちに編むスピードや仕上がりにも変化が。鍛練を重ねた職人の技によって、新しい姿へと生まれ変わった帽子やバッグはナチュラルな風合いながら洗練されていて、ため息が出るほどの美しさ。

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スザンヌさんは「ラウハラ編みは、ハワイの大切な文化のひとつとして、もちろん引き継がれていくべきものだけど、私はただ帽子が欲しかっただけなのよ」と笑うが、ハワイの自然が持つ力が彼女のものづくりに向き合うエネルギーになっていることは間違いない。

ラウハラ編みの工程

①ハラの葉を摘む

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スザンヌさんの自宅庭には立派なハラの木が。乾燥して枝から落ちかかっている葉を選ぶ。

②葉をなめす

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選んだ葉のとげや汚れをきれいに取り、専用マシーンでスムースな質感になるようになめす。

③均等の幅に裂く

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なめした葉は均等な幅になるように裂く。葉の色によって束をわけて保管する。

④葉を編む

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1本ずつ編むマカモエナや2 本まとめて編むマカオエノなど編み方もさまざま。

貴重なラウハラ編みを取り扱うショップ。

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昨年末にワードビレッジにオープン。モロカイ島発のブランドで、素材にこだわったウェアを展開。

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モダンなハワイを感じさせるセレクトアイテムも扱う。スザンヌさんの作品も。

〈Kealopiko〉
店はサウスショア・マーケット内に。ハワイアンカルチャーを感じさせるアイテムにテンションもアップ。
■1170 Auahi st., Honolulu 
■808-593-8884
■10:00~21:00(日~18:00) 無休

(Hanako1132号掲載/photo:Kenya Abe text:Keiko Kodera)

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