かかりつけの婦人科を持ちたい。 みんなが信頼を寄せている女性の医師。|働く女性のための転機の準備 HEALTH 2022.11.14

婦人科の場合、受診を躊躇する人も多い。でも、少しでも症状があれば我慢は禁物。女性の悩みに真摯に向き合う、かかりつけにしたい先生たちをご紹介します。

フィーカレディースクリニック院長・佐野麻利子(さの・まりこ)さん

帝京大学医学部卒。産婦人科専門医、女性ヘルスケア専門医として、思春期から老年期まで、女性の生涯の健康と元気をサポート。

「今の症状改善と、将来に向けての健康なカラダ作りをサポートします」
「今の症状改善と、将来に向けての健康なカラダ作りをサポートします」

相談しやすい環境で、リラックスして診察を。
クリニックは、婦人科と若い女性の距離を縮めるためにデザインされた、ブックカフェのような居心地のいい空間。その院長である佐野麻利子先生が力を入れているのは、“プレコンセプションケア”。自分のカラダや心の状態を知り、日々の生活習慣を整えるプレコンセプションケアは、将来のキャリアや妊娠・出産など夢をかなえるカラダ作りである。
「婦人科のいろいろな症状は、不健康な痩せ方や栄養バランスの悪さなどが原因なことが多いんです。PMSは鉄分や亜鉛が足りていないケースも。そのままにしておくと不妊の原因にもなるので、管理栄養士とともに適切なアドバイスをしています」。
BMIが低いのに体脂肪が多いなどといった不健康な痩せ方をしている女性は、卵子の育成も悪い、と佐野先生。適切な知識や情報を得ることで、ヘルスリテラシーを向上させ、健康なカラダ作りができるようサポートしている。乳腺外来や、毎月開催しているオンライン無料セミナーも好評だ。

フィーカ レディースクリニック

地下鉄日本橋駅直通。近隣で働く女性の強い味方。
地下鉄日本橋駅直通。近隣で働く女性の強い味方。

住所:東京都中央区日本橋2-5-1 日本橋髙島屋三井ビルディング10F|〈地図〉
TEL:03-6910-3977
診察時間:9:30(金10:00 )~18:00(水~16:30)
休診日:土日祝休

イーク表参道 副院長・高尾美穂(たかお・みほ)さん

東京慈恵会医科大学大学院修了。産婦人科学会専門医、抗加齢医学会専門医、スポーツ医など。ヨガ指導者としても活躍。オンライン講座も。

「専門的な知識を正しく共有し、一緒に不調を改善しましょう」
「専門的な知識を正しく共有し、一緒に不調を改善しましょう」

すべての女性により良い明日を届けるために。
明確で親身な解説が雑誌やTV、SNSでも人気の高尾美穂先生。診療を通して、それぞれのライフステージに合った治療法を提示してくれる。「診察の時、自由に話せなかったという思いが残ると、不安や不満になります。そうならないよう、患者さんには自由に話してもらいながら、必要なことを聞き出していくようにしています」病院に行けばすべてが治るわけではないと高尾先生。検査を繰り返しても原因が見つからない場合は、生活習慣を見直すことも大事だという。
「その際も自己判断はせず、まずは専門医に相談を。困っている患者さんを、患者さんも含めたチームで支えるのが本来の医療の姿。医師が上から指示する時代ではありません。選択肢を提示しつつ、自分で選んだという気持ちになれるようにお伝えすることを心がけています」。
困った時に受診するだけでなく、かかりつけ医を持つのもおすすめと高尾先生。「医師とのコミュニケーションを楽しんでください」

イーク表参道

ブライダルチェックなど、女性のための検診メニューが充実。
ブライダルチェックなど、女性のための検診メニューが充実。

住所:東京都渋谷区神宮前4-26-18 原宿ピアザビル4F|〈地図〉
TEL:03-6447-1561
診察時間:14:00~17:30(最終受付16:30)
休診日:土日祝休 
完全予約制。

丸の内の森レディースクリニック院長・宋 美玄(そん・みひょん)さん

大阪大学医学部卒。診察と共に、産婦人科医の視点から社会問題の解決、ヘルスリテラシーの向上を目的とし活動中。

DMA-宋宣材

カリスマ医師が目指す、生理痛からの女性の解放。
毎日の診療をこなしながら、女性のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)向上のため、雑誌やTV、SNSなど様々な媒体で発信。「生理痛は子宮からのSOS」と訴え、治療の一環として生理痛撲滅を掲げる。日本人は自分のカラダに対する権利概念がないことに危機感を持ち、「みんリプ」を立ち上げ。
「すべての人が“性と生殖に関する健康と権利(SRHR)”を知り、享受できる社会を目指したプロジェクトです」

丸の内の森レディースクリニック

女性のライフステージに寄り添う、かかりつけ婦人科医を標榜。
女性のライフステージに寄り添う、かかりつけ婦人科医を標榜。

住所:東京都千代田区丸の内1-5-1 新丸の内ビルディング9F|〈地図〉
TEL:03-6206-3900
診察時間:9:00~12:30、 14:00~15:30(木は18:00~19:00 も)
休診日:土日祝休

関東中央病院産婦人科医長・稲葉可奈子(いなば・かなこ)さん

京都大学医学部卒。東京大学大学院にて医学博士号を取得。「みんパピ!」代表理事としても活発に活動。

「治療だけでなく、HPVワクチンなど 予防の啓発にも力を注いでいます」
「治療だけでなく、HPVワクチンなど 予防の啓発にも力を注いでいます」

地域の医院と連携して、患者に寄り添う診療を。
どうやったら患者さんが毎日快適に暮らせるかを考えて、治療に向き合っている、と稲葉可奈子先生。かかりつけの産婦人科医として女性の一生を支えたいという。「総合病院なので、他科との連携もスムーズです。辛かったら迷わず受診を」。子宮がん検診は産婦人科医との相性を知る良いきっかけになる、と先生。「検診で気になる症状を訴え、そこからかかりつけになっていくケースも多いです」

関東中央病院

東京・用賀の総合病院。予防から手術を含む治療まで、「誰もがためらうことなく、気軽に受診できる産婦人科」が目標。初診は紹介状が必要。
東京・用賀の総合病院。予防から手術を含む治療まで、「誰もがためらうことなく、気軽に受診できる産婦人科」が目標。初診は紹介状が必要。

住所:東京都世田谷区上用賀6-25-1|〈地図〉
TEL:03-3429-1171
診察時間:8:30~11:30(初診)
休診日:土日祝休

東邦大学医療センター大橋病院産婦人科・高橋怜奈(たかはし・れな)さん

東邦大学医学部卒。YouTubeチャンネル登録者4.9万人。監修書に『生理のはなし』(主婦と生活社)など。

「婦人科疾患の疑問や誤解、それらをわかりやすく解説」
「婦人科疾患の疑問や誤解、それらをわかりやすく解説」

SNSなど様々な媒体でのわかりやすい発信が人気。
世界初の女医ボクサーでもある高橋怜奈先生。診療のかたわら、YouTubeなどのSNSやメディアで、婦人科に関する正しい知識や医療情報を発信している。
「痛み止めを飲んで治る生理痛は、痛み止めがないと治らない生理痛なんです。東邦大学医療センター大橋病院には月経困難症専門外来があり(学会等で休診日あり)、生理に関することならなんでも相談にのるので、気軽に受診してください」

東邦大学医療センター大橋病院

“あらゆる女性の主治医たれ”がモットーの総合病院産婦人科。高橋先生の月経困難症専門外来は毎週火曜午後。
“あらゆる女性の主治医たれ”がモットーの総合病院産婦人科。高橋先生の月経困難症専門外来は毎週火曜午後。

住所:東京都目黒区大橋2-22-36|〈地図〉
TEL:03-3468-1251(代表)
診察時間:8:30~11:30、13:30~15:30(土8:30~11:30)
休診日:日祝、第3土休

こまがた医院院長・駒形依子(こまがた・よりこ)さん

東京女子医科大学医学部卒。産婦人科と東洋医学が専門。著書に『子宮筋腫は自分で治せる』(マキノ出版)など。

「患者が自分で治すためのセルフケアを考案し発信」
「患者が自分で治すためのセルフケアを考案し発信」

健康なカラダ作りを目指し、患者と一緒に向き合う。
10代から気軽に受診できるようなクリニックを目指し開業。「患者さんにただ寄り添っても病気は治りません。寄り添うのではなく、一緒に向き合う治療を目指しています」と駒形依子先生。病態をわかりやすく説明し、考えられるすべてのメリット、デメリットを説明することで、選択肢を広げて納得して選んでもらうのがポリシー。西洋医学と東洋医学のいいところ取りができる治療を心掛けている。

こまがた医院

山形県米沢市にある、婦人科と漢方内科を中心としたクリニック。
山形県米沢市にある、婦人科と漢方内科を中心としたクリニック。

住所:山形県米沢市成島町3-2-127-12|〈地図〉
TEL:0238-27-0303
診察時間:9:30~13:00(受付~11:30)、15:00~18:00(受付~17:00)
休診日:月~木休(第2・4火水の午前は診療)

photo : Kenya Abe, Miyu Yasuda illustration : Maori Sakai text : Riko Saito

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