無題33
2022.08.22

J SONGBOOK 日本の音楽を学ぼう! イギリスのエレクトロポップバンド・Kero Kero Bonito【海外アーティストに学ぶJ SONGの魅力】

タイとイギリス。J SONGフリークを公言している2組の海外アーティストたちが熱く語る、日本の音楽が自身に与えた影響と歩み、その魅力とは?今回は、イギリスのエレクトロポップバンド・Kero Kero Bonitoさんにお話を聞きました。

Profile…Kero Kero Bonito(ケロケロボニト)

DMA-atari_1 Vertical

ガス(写真・右)、セーラ(写真・中)、ジェイミー(写真・左)の3人によるエレクトロポップバンド。最新アルバムは『Civilisation』。

Kero Kero Bonito's Recommendation

無題 (1)
無題 (8) (9)
無題 (5)
無題 (7)
無題 (10)
無題 (6)
無題 (1)
無題 (8) (9)
無題 (5)
無題 (7)
無題 (10)
無題 (6)

1.“Kawaii”くて音楽も完璧です『 Perfume ~Complete Best~ 』Perfume
ガスさんが最初に買ったPerfumeのアルバム。2006年発売。「欧米人の思う典型的な“Kawaii”もありつつ音楽としても完璧なのが素晴らしい。モー娘。やAKBはアイドル文化として面白いけど、外国人はおいてけぼりな感じになるんだ」

2.パフォーマンスの面白さは衝撃的『 ゆ 』CASIOトルコ温泉
2017年発売のファーストアルバム。現在のメンバーはPKNY、MTG、ちやじの3人。ガスさん曰く「いままで観たライブのワン・オブ・ザ・ベスト。フラフープだけをやるメンバーがいることに衝撃。絶対にライブを観たほうがいいよ!」

3.中高生の頃めちゃくちゃハマった『 Fetch 』Melt-Banana
日本のロックバンドだが欧米での人気が高い。1994年頃から活動開始、現在はYakoとAgataの2人編成。2013年発売の本アルバムは、音楽誌『ローリング・ストーン』が選出する「20 Best Metal Albumsof 2013」で17位にランクイン。

4.めっちゃマニアックでセンス抜群『 PYL Demo And... 』Perfect Young Lady
東京を中心に活動する素性不明の謎のアーティスト。ガスさん曰く「めちゃめちゃマニアック。カシオのキーボードを使っていると思うけど、聞いたことのない音を出すのも興味津々」。曲はSoundCloudやBandcampでチェックできる。

5.ユーミンについて一晩中語りたい『 COBALT HOUR 』荒井由実(松任谷由実)
1975年発売のサードアルバム。ガスさんの大好きな一枚。「和洋さまざまなポップスがミックスされていて素晴らしい。マイナーキーの使い方が独特で、日本の演歌みたいに感じられるのも面白い。彼女の魅力については一晩中語れます」

6.言葉で遊んでるところがいい感じ「 CHU HI 」MIYACHI
ニューヨーク育ちの日系アメリカ人ラッパー。英語と日本語の混合ラップが真骨頂。2018年、「英語わかりません」を繰り返すラップ「WAKARIMASEN」が話題に。2021年リリースの本作は「チューハイいい感じ」で韻を踏むのがユニーク。

日本語ってすごくキャッチーに聞こえるんです。

ガス:日本の音楽を最初に聴いたのはゲーム。4歳の頃、親が誕生日プレゼントでスーパーファミコンを買ってくれたのが最初です。だから、日本の、というより、音楽そのものの原体験が任天堂(笑)。その後、日本の音楽を聴くようになったのは自然の成り行きでした。YMOや電気グルーヴ、YMCKなどのエレクトロや、椎名林檎や松任谷由実だったり。ユーミンは僕のオールタイムフェイバリットのナンバー1です。

セーラ:私は日本とイギリスのミックスで、日本生まれだし、中2の夏まで日本に住んでたんです。その頃、ハマったのがYUI。当時流行っていて(笑)。イギリスに来てからは、日本のノイズコアバンドMelt-Bananaにハマりました。イギリスで人気があって、ライブもよく行ったんです。で、美大に入って、ガスとジェイミーに出会って。ケロケロボニトを結成することになったのは、JPOPの話で盛り上がったから。きゃりーぱみゅぱみゅで意気投合。

ガス:そうだね。中田ヤスタカのプロジェクトで言うと、きゃりーも面白いけれど、やっぱりPerfumeかな。日本のアイドル文化とダンスミュージックがクロスオーバーしてるのが面白いし、ビジュアルを含めたプロジェクトがよくできてる。

セーラ:いまは、日本のラップにハマってます。なみちえとMIYACHIに夢中。英語と日本語を混ぜたラップが自分たちと近いなと思うし。

ガス:参考になる。ラップは、リップスライム、スチャダラパー、ハルカリ、チェルミコとかを聴くけど、僕、日本語は「スミマセン」とかそういう言葉しかわからない。でも、日本語ってすごくキャッチーに聞こえるんです。ハルカリの「ギリギリ・サーフライダー」がいい例。「ノリ」で韻を踏んでいく、あの言葉が跳ねる感じが面白い。

セーラ:ガスはいま何に夢中?

ガス:Perfect Young Lady。ローファイでポップでユーモアのセンスがあって、ソングライターとしても秀逸。ローファイといえば、CASIOトルコ温泉も。5年前、日本のライブイベントに出演したときに、彼女らのステージを観て衝撃(笑)。シアトリカルなパフォーマンスがめちゃクレイジー。こんなに面白いものを観られるなんて、ロンドンからはるばるやって来てよかったなって。

(Hanako1211号掲載/text : Izumi Karashima interpretation : Hiroko Yabuki (Kero Kero Bonito))

編集部
編集部 / Hanako編集部

「東銀座にある編集部からお届けします!」

編集部さんの記事一覧 →
2021年4月1日以降更新の記事内掲載商品価格は、原則税込価格となります。ただし、引用元のHanako掲載号が1195号以前の場合は、特に表示がなければ税抜価格です。記事に掲載されている店舗情報 (価格、営業時間、定休日など) は取材時のもので、記事をご覧になったタイミングでは変更となっている可能性があります。
TOPに戻る