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2022.08.24

J SONGBOOK 日本の音楽を学ぼう! タイの音楽プロデューサー・STAMP「J-POPには日本独自の美しいメロディがある。」【海外アーティストに学ぶJ SONGの魅力】

タイとイギリス。J SONGフリークを公言している2組の海外アーティストたちが熱く語る、日本の音楽が自身に与えた影響と歩み、その魅力とは?今回は、タイの音楽プロデューサー・STAMPさんにお話を聞きました。

Profile…STAMP(スタンプ)

DMA-STAMP_2

タイの音楽プロデューサー。8月5日公開の映画『プアン/友だちと呼ばせて』の主題歌「NobodyKnows」を担当。日本語版主題歌は向井太一とコラボ。

STAMP's Recommendation

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DMA-下段右平井堅
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DMA-下段右平井堅

1.デザイン性が高くてカッコいい音『オーヴァードーズ』ピチカート・ファイヴ
1994年発売のアルバム。名曲「東京は夜の七時」を収録。タイでは2000年前後、フリッパーズ・ギターやピチカート・ファイヴの楽曲をカバーしたりトラックにアレンジしたりするアーティストが出現、「渋谷系」ブームが起こったそう。

2.楽曲がニュートラルでタイムレス『桜の木の下』aiko
2000年発売のセカンドアルバム。STAMPさんはaikoさんの大ファンでどの曲も大好き。曰く「サウンドやメロディがニュートラルなのが特徴。だから2000年のこのアルバムを2022年のいま聴いても古くない。時代を超越してると思います」。

3.日本特有の美意識とロックの融合『BLUE BLOOD』X JAPAN
1989年発売のメジャーデビューアルバム(当時のバンド名はX。X JAPANは1992年から)。「ENDLESS RAIN」や「紅」などを収録。XはYOSHIKIとTOSHIを中心に結成。派手なメイクや髪型、パフォーマンスで「ヴィジュアル系」の先駆者に。

4.ギターの音色と美しい歌声に涙が「光るとき」羊文学
TVアニメ『平家物語』主題歌。2022年リリース。羊文学は、塩塚モエカ、河西ゆりか、フクダヒロアの3人組。2020年、メジャーデビュー。今年、2ndアルバム『our hope』をリリース。STAMPさんは「3人ともビジュアルも美しい!」と絶賛。

5.日本の“POP VIRUS”を世界へ拡散「Nomad」星野 源&Zion.T
2021年リリース。映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のインスパイアソングを韓国人アーティスト、ザイオン・Tとコラボ。「マーベル・スタジオのアルバムに参加しているのが素晴らしいし、曲も超カッコいい!」とSTAMPさん。

6.究極のJ-POPバラードに脱帽です「瞳をとじて」平井 堅
2004年発売。映画『世界の中心で、愛をさけぶ』の主題歌として書き下ろされ、累計出荷枚数が100万枚を記録する大ヒットに。STAMPさんもバラード曲をよく作るが、平井堅、宇多田ヒカル、中島美嘉には多大なる影響を受けているそう。

J-POPには日本独自の美しいメロディがある。

子供の頃から日本の漫画やアニメ、ゲームで育ったんです。だから、初めて好きになった日本の音楽家はすぎやまこういちさんだと思います。「ドラクエ」好きでしたから(笑)。日本の音楽を積極的に聴くようになったのは、高校生の頃。当時、ロックにハマり、UKやオルタナ、インディーズ、いろんなロックを聴く中で、X JAPANやL’Arc-en-Ciel、LUNA SEAといったJ-ROCKに出会い、親近感を抱いたんです。歌詞はまったくわからないけど、アジア人だからなんかわかる。J-ROCK特有のメロディの美しさに惹かれたんだと思います。

あと、ビジュアル系って見た目がアニメっぽいじゃないですか。『幽☆遊☆白書』の蔵馬みたいでカッコいいなって(笑)。そこから、J-POPにシフトして。aikoやスピッツ、Mr.Childrenといったメジャーなものを聴きつつ、フリッパーズ・ギターやコーネリアス、ピチカート・ファイヴ、バッファロー・ドーター、チボ・マットといった「渋谷系」が好きになりました。その頃大学で建築を学んでいて、音もデザイン性が重要だと気づかせてくれたのが渋谷系だったんです。フレンチポップやアシッドジャズ、1990年代に流行ったいわゆる「おしゃれ」な音楽はいろいろ聴いたんです。でも、渋谷系がいちばん洗練されていたと思います。

あと、宇多田ヒカルさんの登場はタイでも話題になりました。R&Bやブラックミュージックに傾倒したサウンドが新しくて。彼女のいいところは、そのままアメリカの音楽を模倣するのではなく、日本特有の美しいメロディに落とし込んでいるところ。それは、X JAPANもそうだったし、最近の星野源さんもそう。マーベル映画の曲(『シャン・チー』のインスパイアソング「Nomad」)が顕著だけど、インターナショナルなサウンドに日本独自のメロディを融合させている。それがJ-POPの面白さ。ガラパゴスミュージックと言われるそうだけど、僕は大賛成。僕もそういう音楽を目指しているし、ローカル色があるからこそ、音楽は面白くなると思っているので。最近のお気に入りは羊文学。「光るとき」はめっちゃ聴いてました。泣きたくなるくらい切なく美しい。漢字がわからないから歌詞は読めないけど、「わかる〜!」って(笑)。

(Hanako1211号掲載/text : Izumi Karashima interpretation : Hiroko Yabuki (Kero Kero Bonito))

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