ワンチェンジでセンスアップする魔法のキーアイテム。 インテリアのお悩み解決!お部屋をワンランクアップさせる『小さな家具』の使い方 LEARN 2022.06.29

たった1つのアイテムを家に迎えるだけで、インテリアの完成度が上がり、部屋がぐっと心地よくなる。そんなテクニックを、スタイリストの官野亜海さんが伝授。「圧迫感のない自然素材やガラスのキーアイテムを、用途に縛られずに取り入れるのがコツ」とのアドバイスを元にハナコラボ パートナーの自宅をブラッシュアップする。

お悩み部屋の住人はこの2人

◆写真・動画クリエイター・永田尚子(ながた・なおこ)「育児中でも、イギリスアンティーク調を楽しみたい!」
4LDKの一軒家に越して4カ月。イギリスアンティーク調やカフェ風のインテリアが好き。7歳・5歳・0歳の息子の子育て中で、繊細なガラスやスタンド型の小物が置けないという制限がある。ごちゃつかず実用性も大事にしながら、好きなテイストに挑戦したい。

◆ハナコラボプロデューサー・土屋志織(つちや・しおり)「今の持ち物を生かしながら、遊び心で彩る方法は?」
1LDKの賃貸マンションで一人暮らし。チェストやテーブルなどの家具を気に入ってはいるが、前の家からそのまま持ってきた印象を拭えないのが悩み。今ある赤い小物を生かしつつ、部屋をもっと飾りたい思いが。狭く感じさせずに彩る方法を知りたい。

今回のワンアイテム…「小さな家具」

無難な家具がどうしても多くなりがちなら、気軽に取り入れられる、スツール、ワゴン、かごなどポイントになる&動かせるアイテムを取り入れて。

1.スツールのアレンジ使いで抜け感を演出。

約40年を経た木のツヤが魅力。80’sヴィンテージスツール 52,800円(プレイマウンテン03-5775-6747)

飲み物や読みかけの本を置けるソファ横のサイドテーブルは、何かと便利な存在。専用のものではなく、あえてスツールをテーブル代わりにすると、途端に程よく力の抜けたこなれ感を漂わせることができる。「その他、お客さま用のいすや踏み台など、一つで何役もこなしてくれて、出しっ放しでも雰囲気よくインテリアに収まるのもいいところ。ささっと動かせる軽さも便利です」

2.木の家具が多い部屋には異素材で変化を。

返せば物入れになり、スタッキングも可能。アーノルド サーカス スツール 22,000円(マルティーノ・ガンパー スタジオ|アタウ 0778-43-0009)

さまざまな木の質感があるインテリアには、あえてシャープなスツールを置いて、辛口に引き締めるのがおすすめ。左右非対称なフォルムが遊びになってリズムが生まれ、本や植物を置くサイドテーブルとして使うと、絵になる。「もちろん座ってもいいし、ひっくり返せばゴミ箱にも。小さいからこそアクセントになり、多様に使えて、少数精鋭の家具で部屋をセンスアップできます」

3.キーカラーの赤いワゴンで華と収納力を両立します。

下段の一面が開いた、収納しやすいデザイン。OE1モバイル ストレージ トロリー インディヴィジュアル88,000円、フック3,300円(共にハーマンミラー|ハーマンミラーストア青山 03-3486-2660)

ワゴンは、“飾る”と“しまう”を同時に叶える優秀アイテム。ソファ横でグリーン置きに、キッチンではコーヒーツールの見せる収納に、洗面所ではコスメを並べたドレッサーに…。「ソファに掛けたクロスと色を揃えて、赤にしたのがポイント。思い切った色と思いきや、統一感があるので程よい個性に。世界観が確立され、完成度アップに繋がります。キャスター付きで、移動できるのもいい」

4.自然素材の質感で食品の生活感を中和します。

かごならば、素材違いが並んでも統一感あり。上・サセックス トラッグ 19,800円(レイバー・アンド・ウエイト・トウキョウ 03-6804-6448)下・ラフィアとブザカ草のカゴ 20,900円(ババグーリ 03-3820-8825)

インテリアのお悩みで多いのが、細々したものや好きじゃないパッケージの生活必需品が、部屋に生活感を生んでしまうこと。それを一挙に解決できるのが、かご収納だ。方法は、大きめのかごに見せたくないものを放り込んで、ざっくり収納するだけ。「生活感が出てしまう食品パッケージやペットボトルが隠せるだけでなく、自然素材に収まることで、ディスプレイのように映る効果があります」

Navigator…官野亜海(かんの・あみ)

大谷優依氏に師事し、2021年に独立。インテリアスタイリストとして、雑誌や広告で暮らしや食の空間演出を手掛ける。生活に即したリアルなスタイリングが得意。

(Hanako1209号掲載/photo : Aya Sunahara styling : Ami Kanno text : Kyoko Kashimura edit : Nao Yoshida)

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