新しい習慣はたくさんある方がいい。 セルフコントロールが上手なセンスのいい人がしていること。vol.2 LEARN 2022.05.20

ファッションやアートなどでセンスの良さを発揮している人は、普段のセルフコントロールが上手。毎日心がけていることを真似してみたら、心に余裕が生まれて新しいアイデアが生まれるかも。

1.【ウェブディレクター・大平かりん】“刺激を受けるための積極的なアクション”

「雑誌の編集アシスタントを経て、現在は媒体のウェブディレクターとして活動。職業病なのか、新しい情報をキャッチする癖がプライベートでも染み付いています。毎日違う服装を考えるのも、刺激を感じたいからかも」。

1.週末にその週の新聞をまとめ読みする。
新聞はデジタルではなく紙で取っておきます。インタビューや寄稿文では、雑誌とは違う視点で人選されているのが面白い。投書欄なら、普段出会えない人の意見に触れられます。

2.金曜日になったら洋楽の新譜を総ざらい。
金曜って洋楽の新譜が発売される日。30~40曲なので、全部聴いてみます。無名のアーティストでも好みの曲を見つけられるし、世の中のムードやトレンドがわかる。

3. 365日違うコーディネートをする。
毎日違う服装で過ごすのって、冷蔵庫にあるもので野菜炒めを作る感覚に近い。カレー粉を入れるように異質のアイテムを入れてみたり。今日が一番楽しい!と過ごしたい。

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大平かりん(おおひら・かりん)/『BRUTUS』のウェブディレクションを担当。趣味はファッション。“365日同じコーディネートはしません?”がモットー。Instagram:@ko365d

2.【イラストレーター・湯浅 望】“オークランドで見つけた気持ちのいい生活”

「3年前からニュージーランドに住んでいます。コーヒー文化が盛んで、不用品はリサイクルするのが当たり前など、さまざまな価値観に触れたことで新しい習慣ができました」。

1.直火でエスプレッソを淹れる、朝の癒し時間。
直火式のエスプレッソメーカーを火にかけながら、朝ごはんを準備するのが日課。この作業が加わったことで、心にゆとりも生まれましたね。オーツミルクで割るのがお気に入り。

2.子供の送り迎えがてら、自然あふれる街を散歩。
14歳未満を一人で留守番させるのは違法なので、送り迎えするか家で出迎えるのが一般的。健康と親子関係にもよい気がして我が家は徒歩に。途中で作品を撮るのも楽しみです。

3.ヴィンテージアイテムを部屋に取り入れる。
こちらは寄付で成り立っているヴィンテージショップが多いんです。誰かの物語が込められているという味わい深さに惹かれて、家具や小物類も集めるようになりました。

profile

湯浅 望(ゆあさ・のぞみ)/東京都出身。スタイリストアシスタントなどを経てイラストレーターに。鮮やかでファッショナブルなテイストが評判になり、雑誌やブランドとのコラボなど多彩に活躍中だ。Instagram:@joetonozomi

3.【ファッションディレクター・野尻美穂】“ほっと一息つくための自分だけの時間”

「もうすぐ2歳の娘を育てながら産休も取らずに働いてきたけど、やっぱり仕事の仕方や生活スタイルは変化しています。娘のケアだけでなく自分の環境づくりが大切になって、出産前にはなんとなくやっていた習慣が定着しました」。

1.起きたら白さ湯ゆを飲んで子供にも水分補給を。
今までだったら飲まない時があっても「しょうがない」で済ませていたけど、今では完璧な習慣に。お湯が体の中を伝っていく感覚が好きで、便通も良くなる気がします。

2.唯一好きなものを食べられる朝ごはんがないと動けない。
食べることが大好きなのに、昼や夜は自分の食事は二の次。子供が残したものや簡単につまめるものになってしまう。朝は夫がいるのでなんとか落ち着いて食べられるんです。

3.翌朝のコンディションを左右するストレッチでリラックス。
子供を産んでから肩こりがしんどくなって。娘を寝かしつけてから、這い上がって、深呼吸やストレッチをします。テレビを見る余裕すらないから、これが私の癒しの時間。

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野尻美穂(のじり・みほ)/1984年生まれ。大手セレクトショップのプレスを経て、現在はフリーのファッションディレクターに。Instagram:@miho_cocoa

(1208号掲載/text : Kahoko Nishimura, Wako Kanashiro)

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