2022年、いまこそ行きたい神社。 【京都】海を渡って〈籠神社〉へ。宮津・天橋立のたもとで元伊勢として名を馳せる。 LEARN 2022.01.08

日本には日々の喧騒から離れて静かに心を取り戻す場所が守られている。敷地内を心地よい風が抜け、鳥の声が聞こえる神社やお寺だ。昔の人もそっと自分をかえりみたり、大事な人の健康を願った。私たちも時間に余裕ができたら大自然に抱かれた社寺へも、参拝を目的に訪れてみてはどうだろう。緊張した日々を過ごしたこの一年、2022年への希望と共に新たなる一歩を踏み出すために。今回は、京都〈籠神社〉を訪れました。

天橋立で結ぶ両岸を船で渡るプチ旅。

南岸の天橋立から北岸の一の宮までを結ぶ観光船。天橋立を朝10時に出発する船は、ひとつ手前の乗り場からやってくるため、船が通れるよう廻旋橋が90度回転するのを見ることができる。船上でのカモメのエサやりも人気のオプション。たっぷりすぎる迫力だ。

リフトやケーブルカーで眺める絶景。

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南岸と北岸の両側に天橋立を眺める展望台がある。写真は〈天橋立ビューランド〉へ向かう南側。穏やかな天気なら自然を身近に感じるリフトも気持ちがいい。展望台からは頭を下に天橋立を逆さに見ることで、龍が駆け上るように見える、股のぞきを楽しみたい。

味わいたいのは、対岸の門前の名物。

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籠神社には残念ながら門前菓子がないため、対岸の智恩寺門前に4軒並ぶ茶屋の「智恵の餅」をおやつに。滑らかな餅と皮ごとすりつぶした挽き餡は、気取らず甘すぎず、小腹を満たしてくれる。写真は〈ちとせ茶屋〉の智恵の餅300円。■京都府宮津市文珠472-1

〈籠神社〉

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籠神社の名は、主祭神の彦火明命が竹で編んだ籠船に乗り海神の宮に行った故事にちなんで、籠宮と呼んだためと伝わる。丹後国一宮。海部氏の家系図は国宝。
■京都府宮津市大垣430
■0772-27-0006
■7:00~16:30(電話受付、授与所8:30~)

(Hanako1204号掲載/photo : Yoshiko Watanabe text : Mako Yamato)

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