「おかげさまで」を伝えたい。 “吸水ショーツ”へ「生理の不快感がずいぶん楽になりました。」【Hanako Empower Award】 LEARN 2022.01.04

コロナ禍で友達にも会えず、おいしいものも食べていない。それでも止まらない仕事や家事、体調の変化……。それでもふと顔をあげれば、耳を澄ませば、本を開けば、私たちに勇気をくれるものがたくさんありました。「姿を見ていると元気が出る!」「この作品を毎週楽しみに生きてきた」という人や作品を、Hanako編集部が「おかげさまで! ありがとう!」と勝手に表彰する“Hanako Empower Award”、開幕です。

ハナコから“吸水ショーツ”へ「生理の不快感がずいぶん楽になりました。」

2021年はサステナブルな視点からも注目を集める吸水ショーツが一般的に認知された“元年”ともいえる年。ナプキンやタンポンに代わる、生理ケアの新たな選択肢を広げてくれた国内ブランドを称えます。

1.〈ayame(アヤメ)〉先駆者として女性の体と向き合う。

「〈タカギ〉は1930年の創業以来、女性に寄り添うインナーウェアを手がけてきました。サニタリーショーツのはき心地を研究し続けた祖母アヤメの意志を受け継ぎ、SDGsプロジェクトより立ち上げたのが〈ayame〉。糸の選定から販売に至るまでの全てを自社管理の下で行っているのは我が社ならではの強みだと思います。品質向上やラインナップの充実などブランドとしての未来はもちろん、ジェンダーの枠を超え個々が活躍できる社会を実現するための力になりたい。個人的には、様々なシーンで活躍している女性を見て日々刺激を受けています!」

2.〈Bé-A(ベア)〉名前に込めた“Girls Be Ambitious”の想い。

「生涯の約7年間を共に過ごすといわれているサニタリー期間。日本のものづくり技術を活かして、悩みや辛さをサポートするショーツを作ろうと思ったのがブランド設立のきっかけです。何より特徴的なのは、業界でも群を抜く圧倒的な吸水量。『このショーツを1枚はくだけで一日中過ごすことができる』という点にこだわりました。製品開発のほか親子セミナーを開催するなど、子どもたちへの生理・性教育にも力を入れています。私の人生に影響を与えた一冊は『やり抜く力GRIT』(ダイヤモンド社)という本。心が折れそうになった時に読み返しています」

3.〈Period.(ピリオド)〉目標は体の選択を自分でできる社会。

「フェムテックによって自分の体に合うものを自分で選択できるようになったと感じています。私自身、海外の吸水ショーツと出会ってから日常生活が大きく変わりました。〈Period.〉は、生理の下着という概念を無くすランジェリーのようなデザインに加えて、はき心地や機能性にもこだわっていますが、実際見てみないと伝わりづらいところもあります。今後は直接手に取って試着できる機会を増やしていく予定です。私の日々の癒しは『NCT』という韓国のアイドル。活力になるのはもちろん、マーケティングの手法は仕事の面でも参考になります」

4.〈Rine(リネ)〉注目が集まるからこそ挑戦の幅が広がった。

「『フェムテック』というカテゴリーとして敢えて取り上げられるほど、女性に特化した最新技術やサービスが海外に比べて遅れをとっていたという現状が日本にはあると思います。私は元々海外製品のユーザーでしたが、もっと質の良いショーツを作りたくてブランドを立ち上げました。女性特有の身体的な悩みによってパフォーマンスを左右されることなく、物事の本質に集中できる環境づくりを目指して、今後も商品開発を行っていきます。私が元気をもらっているコンテンツは『BTS』。妥協せず努力し続ける姿勢に日々励まされています」

5.〈Nagi(ナギ)〉消極的な生理に新たな選択肢を。

「起業に至ったのは、日本のジェンダーギャップ指数が先進国で最低水準だと知りショックを受けたことがきっかけ。物理的にも女性をサポートしたいという思いで誕生した〈Nagi〉は女性たちに、“自分の身体をコントロールすることは、自分の人生をコントロールすること”をメッセージとして発信しています。今後も様々なライフステージの女性たちに寄り添う製品やサービスを展開していく予定です。私のここ最近のお気に入りコンテンツはNetflixの『セックス・エデュケーション』。大人になった今も共感するけど高校生の時に出会いたかった!」

(Hanako1202号掲載/photo : Naoto Ohkawa, Satoko Imazu hair & make : Satomi Horie illustration : Masami Ushikubotext : Kimiko Yamada , Rio Hirai, Makoto Tozuka, Momoka Oba, Ayako Nozawa edit : Rio Hirai (FIUME Inc.))

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