性について学び直そう。 今こそ、大人の性教育。【Lesson #5】膣を鍛える、注目の膣トレグッズ。 LEARN 2021.10.05

フェムテック市場の規模が広がる一方で、私たちは自分の体やセクシャリティについて、どれだけ正しい知識を持っているだろうか。生理や避妊について必要最低限のことは学生時代に学んだけれど、あとはタブー視されたり、家庭によって差があったり。快適で豊かな生活を送るために、健やかな未来のために、次の世代へ伝えるために。いまこそ性について学び直そう。今回のテーマは「膣を鍛える、緩める。」です。

セットで行うことで萎縮を予防してしなやかな筋肉へ。

最近ではよく耳にするようになった膣トレ。森田さんも「筋力をつけること」はデリケートゾーンケアの基本だと語る。「膣トレとは、子宮や膀胱、直腸を支える骨盤底筋群を鍛えるトレーニングのこと。骨盤底筋群は、骨盤の底に位置する複数の膜のような筋肉で、ハンモックのようにあらゆる臓器を支え、正しい位置に保っています。この筋肉は普段は尿意や便意があると緩み、排泄をコントロールしていますが、ほかの筋肉と同じで、年齢や生活習慣によってどんどん衰えてしまいます。

骨盤底筋群は筋力が低下してしまうと、いわゆる“締まり”が悪くなったり、頻尿や尿漏れ、さらには子宮脱といった深刻な病気を引き起こしてしまうことも。トラブルを未然に防ぐためにも、トレーニングを習慣化させ、筋力が衰えないようキープすることが大切です。そして鍛えるうえで重要なのが、ただ“鍛える”だけではなく、“緩める”をセットで行うこと。

体の筋トレも、ストレッチなどを一緒に取り入れて、硬くなった筋肉をほぐして、しなやかな状態を目指します。膣トレもそれは同じ。呼吸法やオイルマッサージでもいいし、セルフプレジャーアイテムを使っても構いません。自分に合った方法で、リラックスした状態を取り戻してみてください。膣トレはどれだけ負荷をかけるかよりも、継続することが大事。無理のない範囲でできることを、コツコツ続けていきましょう」

骨盤底筋群を鍛える。

骨盤底筋群は、骨盤の一番底にある筋肉。自転車に乗ってサドルに当たる部分といったらわかりやすいかも。ここは筋肉だけで臓器を支えているので、鍛えることでインナーマッスルを強化。膣の締まり強化や尿漏れ予防だけではなく、腰痛やぽっこりお腹を改善する効果も。日常的に見えない筋肉のため、定期的に指を入れて締まり具合をチェックしてみて。

隙間時間にちょこちょこ鍛える!膣トレグッズ。

ワークアウト感覚で使える、膣トレグッズも続々登場。長時間ではなく、掃除機や皿洗いなど、家事のタイミングで行うと、良いルーティンに!

1.〈WOMB LABO〉初心者におすすめ!2段階式小さめボール。

42gと58gの重さの膣トレボール。アジア人の体に合わせた小さめサイズだから安心。ビギナーは軽め、慣れてきたら重めと段階を踏んでトレーニングしてみて。ラブパールセット ライト&ミディアム 4,400円(WOMB LABO)

2.〈LOVE PIECE CLUB〉6段階のウエイトをそろえたダンベル的膣トレボール。

50g、65g、80g、95g、110g、130gの6段階のウエイトをそろえた膣トレボールセット。まずは軽いボールからスタートし、体調やレベルに合わせて重さを変えていき、徐々に鍛えて。フェムフィット 8,580円(LOVE PIECE CLUB)

3.〈LOVE PIECE CLUB〉締め付け&測定をゲーム感覚で楽しめる。

膣の締め方がイマイチわからない、なんて人に。本体がアプリと連動し、膣を締めたり緩めたりするタイミングを“喋って”指導。膣の締まり具合もその場で測定&記録。マジックケーゲルコーチ7,645円(LOVE PIECE CLUB 0120-953-129)

4.〈ビープル バイコスメキッチン〉アプリと連動した最新膣トレアイテム。

本体と連動した専用アプリが、自分の膣レベルを測定し、それに合わせたトレーニング法を提案。トレーニングによる膣の変化が目に見えてわかる!ELVIE elvie トレーナー 29,700円(ビープル バイコスメキッチン 03-5774-5565)

緩めるストレッチはこちらから

Navigator…森田敦子(もりた・あつこ)

植物療法士。〈サンルイ・インターナッショナル〉代表。フランス国立パリ13大学で植物薬理学や性医学を学び、日本でのフィトテラピーやデリケートゾーンの大切さの普及に尽力。フェムテックメディア「WOMB LABO」もスタート。

(Hanako1201号掲載/illustration : Ayaka Otsuka, Yu Tokumaru, Maori Sakai text : Emi Taniguchi)

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