もっと知りたいハワイ！伝説のデザイナー、アルフレッド・シャヒーンのアロハシャツストーリー2 美しく魅せるサンドレスで大ヒット！ハワイでヴィンテージのシャヒーンが欲しい LEARN 2018.02.03

シャヒーンの真摯なモノづくりは海を越えて人々を魅了していく。人気に火をつけたのはエルヴィス・プレスリー。ハワイが舞台の映画『ブルーハワイ』でシャヒーンのアロハシャツを着用したのだ。

エルヴィス・プレスリーが映画『ブルーハワイ』でシャヒーンのアロハを着用すると爆発的人気に。映画のサウンドトラックの赤いアロハシャツ姿は特に有名だ。

また、丁寧な縫製が体のラインを美しく見せると女性の間でサンドレスが大流行。シャヒーンが26歳で4人のお針子と母親と一緒に始めた工房は、400人以上が働くハワイ最大のアパレル製造カンパニーに成長していった。

エレガントなサンドレスをまとった美しい女性。当時のシャヒーンの広告やカタログには、人気フラダンサーのビバリー・ノアがモデルとして起用されていた。

ゆったりとしたシルエットが主流だった時代に、体のラインに沿ったデザインが斬新だった。丁寧に入れられた無数のプリーツや、絵柄をシンプルに際立たせたデザインが特徴。ハワイだけでなく、アメリカ本土でも爆発的なヒットとなった。

しかし、この工房は88年にシャヒーンが引退すると幕を閉じてしまう。シャヒーンのアロハがコレクターズアイテムなのはそれ故だ。
「それでもシャヒーンの思いを受け継ぐ者はいます。私も彼と同じで、アロハシャツを通してハワイの美しい自然を表したいと思っている。ハワイの人にとってアロハシャツを着ることは、ハワイの自然に感謝を捧げることと同じなのです」

ハワイのヴィンテージショップには今も時折、シャヒーンのアロハシャツが入荷されるという。数百ドルするのが一般的だが、自分の手で探しだした一枚は旅の思い出になるはず。一生大切にできるアロハシャツを見つけに、スリフトショップ巡りを計画してみるのもおすすめだ。

〈Tin Can Mailman（ティン・カン・メールマン）〉
ヴィンテージ雑貨の名店にも貴重なシャヒーンのアロハが時々入荷。200ドルを超えるレアなアイテムも。目利きの店主が選んだもので状態もよし。
■1026 Nuuanu Ave. #1A., Honolulu　
■808-524-3009　
■11：00～17：00（土～16：00）　日休

〈Lilinoe Handbags（リリノエ・ハンドバッグ）〉
マウイ島在住のマリアンヌ・モエさんがシャヒーンのテキスタイルでつくるオリジナルバッグ。すべて一点もので、持ち手を変えるなどデザインも美しい。シャヒーンの親族も絶賛するアイテム。オンラインで販売中。100ドル～。www.etsy.com/shop/LilinoeHandbags

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（Hanako1132号掲載／photo:Akira Kumagai text:Yuka Uchida special thanks:Alfred Shaheen Rep.in Japan（www.alfredshaheen.jp）