今ここにあることだけに意識を向け、自身に寄り添うイメージで“横に並んで”対話を繰り返すことで、新たな気づきや発見がある!
2021.05.08

心身の健康知識を手に入れる。 今話題の「マインドフルネス」って?【入門編】“今”に意識を向ける、心のトレーニング。

コロナ禍で生活リズムが変わり、なんだか調子が悪い…。そんな人にこそじっくりと読んでほしい、心と体に役立つこと。今回はマインドフルネス入門。心を整え、メンタルヘルスに効果的なマインドフルネス。知っておけば、人生はより充実したものに!

〝今〞生きている瞬間に意識を集中させる。

高いパフォーマンスを発揮できる効果が得られるとあって、数年前にグローバル企業が取り入れ始めたことで話題を集めた「マインドフルネス」。そして今、行動が制限されている状況で生まれるストレスや不安の解消法として、再注目されている。しかし、日々の暮らしにどう取り入れればいいのか、よく分かっていない人も多いのが現実。そこで、初心者向けのマインドフルネスレッスンを開講しているヨガインストラクターの吉川めいさんに、分かりやすく解説していただいた。

「マインドフルネスとは、〝今ここにある状態に意識を向けること〞。例えば自粛期間中に生活が一変したことで、『これからどうしよう…』『3年後もちゃんと生活できているかな?』『もっとちゃんとパートナーに向き合っていればよかった…』と、あれこれ考えた人も多いはず。そんな風に気持ちは過去や未来を行ったり来たりしてしまう反面、体は今ここにある。そして予想していた『3年後』に何を思うかというと、『この先どうしよう…』だったりするものです。こうした心と現実の不一致が、気持ちのゆらぎ、ストレスを引き起こし、不調を招きがちだ、というところがポイント。〝今〞に身を置いて、感情や体の感覚に意識を向けると、心と体のズレや不一致を敏感にキャッチし始め、バランスが取れるようになります。自粛期間中に、『しんどいな』という〝今〞の自分の感情に気づけたことで、プチうつ状態から抜け出すことができた人も!人間は1日平均して約6万回思考するといわれていますが、そこと照らし合わせれば、〝しんどい〞という感情は、たかが6万分の1の気持ち。ごはんがおいしいとか、うれしいとか、ほかの感情と同列の小さなことだと気づければ、自分を客観視でき、一歩引いた視点から冷静に物事を見られるようになると思いませんか。もちろん、未来に向けたビジョンを持つことは大切ですが、それがいつの瞬間に基づいているかというと、〝今〞しかないんです。今の自分の基盤を構築できれば、過去や未来、社会や会社など、いろんなことに翻弄(ほんろう)されすぎずに生きていけます」

自分と肩を並べて対話すると客観的な視点が身に付く。

今ここにあることだけに意識を向け、自身に寄り添うイメージで“横に並んで”対話を繰り返すことで、新たな気づきや発見がある!
今ここにあることだけに意識を向け、自身に寄り添うイメージで“横に並んで”対話を繰り返すことで、新たな気づきや発見がある!

しかし、自分と向き合ったら、ネガティブな感情であふれてしまい、それをすること自体苦しく感じてしまう人もいるかもしれない。「自分と向き合うと距離があるし、対立することもある。そんな人におすすめなのが、自分と〝肩を並べて〞対話すること。友達に身の上相談するような感じで、『今、結構しんどくてさ〜』『え、なんでしんどいの?』みたいなノリで。最初はネガティブな感情を吐き出すのでもOK。何度も自分と対話していくことで、次第に本心が見え、前進していることを実感できると思います。自分を素直に見られるようになると、無理な背伸びをせず、他人に対しても正直でいられるようになるので、仕事や対人関係にも次第に影響が。結果として人生が豊かになり、QOLの向上につながります」

日々の生活の中で、マインドフルネスを上手に取り入れるためには、どんなことをすべき?「マインドフルネスは、あくまで〝マインドフルに過ごす〞という状態を表しています。まずは、様々な雑念や思考に影響されることなく、自分に集中できる時間を確保することが第一歩。ヨガや茶道といった興味があるものや、取り入れやすいものに没頭することで、自然と〝今〞に向き合う思考が身に付くようになります。しかし日々忙しく過ごしていると、それらに時間を割きづらい人も多いと思います。そこでおすすめなのが、習慣化しやすいメディテーション(瞑想)やイメージトレーニングです。起床時、移動中、就寝前など、ちょっとしたスキマ時間に気軽に行えるので、簡単に取り入れられます。継続してメンテナンスコンディショニングしていくと、能動的に行動できるようになり、いつでも自分らしく生きられるようになります」

マインドフルな状態になる…

1.未来や昔のことに無駄に心を割かない

ちょっとした心の変化やゆらぎに気づきやすくなり、未来や過去など、今考えても仕方のないことを気にしないで済むように。

2.本当に望むことに気づけるように

目の前に集中することで、自分に合ったやり方を選択できるようになる。さらに自分のスキルを最大限発揮したいと思い始める。

3.対人関係が変わり、スムーズになる

自分の感情に左右されないので、人に当たることが減る。また、比べることがなくなるので、人の長所や魅力を認められるようになる。

Teacher…吉川めい(よしかわ・めい)

ヨガインストラクター。体と心を鍛えることを目的に様々なライフスタイル改善プログラムを配信するオンラインスタジオ〈Veda Tokyo〉主宰。

(Hanako1196号掲載/illustration : Ema Mori text : Asami Kumasaka, Emi Suzuki, Moe Tokai)

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