日本と台湾の友情イベント 台湾で行われた復興イベント「日台友情Always Here 311十周年東北友情特展」に、蔡英文総統が来場。 LEARN 2021.03.23

Hanako編集部は、東日本大震災から10年を迎えた3月、あの時、たくさんの援助と支援を下さった台湾にお礼を込めて、台北でイベント「日台友情Always Here 311十周年東北友情特展」(日本台湾交流協会)をプロデュースした。12日間の会期中、平日でも行列ができるほど多くの方が来場くださり、期間中には台湾の蔡英文総統も見学という嬉しいニュースもあり、イベントは無事に終了した。

短い時間でもできるだけ展示を見て回ってくださった。Photo 総統府
短い時間でもできるだけ展示を見て回ってくださった。Photo 総統府

「じっくりと時間をかけて解説を読んで、展示を見てくださる人が多いです。8分もの長い動画を最後まで見てくださることがありがたいです」とスタッフ。運営サイドとしては、総統にもすべての展示もできるだけじっくり見ていただきたいが、政治を預かるトップの時間は有限だ。そして、迎えた見学当日。SP、 主催者側など華山の展示会場では、展示品のチェックや導線の確認など、予定の何倍もの長い時間をかけて準備が行われた。
予定時間の午前9時、オンタイムで蔡英文総統が会場入りした。日本台湾交流協会台北事務所の泉裕泰代表が会場を案内する。ぜひ見てほしいと編集部が願った動画にも足を止めていただき、東北の写真や石巻日日新聞の号外も見学。そして、泉代表と共同会見へ。あっという間の30分が無事に終了した。

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本誌でも活躍する写真家 木寺紀雄さんが撮影した「奇跡の一本松」の写真。
Photo 総統府
本誌でも活躍する写真家 木寺紀雄さんが撮影した「奇跡の一本松」の写真。
Photo 総統府
メッセージも寄せてくださいました。Photo 総統府
メッセージも寄せてくださいました。Photo 総統府

来館の発端はフェイスブックがきっかけ? 一人一人の声に耳を傾ける総統。

東日本大震災を知らない世代もたくさん見学に来てくださいました。
東日本大震災を知らない世代もたくさん見学に来てくださいました。
見学が終わるとその日のうちにインスタにアップ。tsai_ingwen
見学が終わるとその日のうちにインスタにアップ。tsai_ingwen

台湾の方をはじめ、現地に住む日本人も足を運んで下さった。親子、友達同志、幅広い年齢層と地方の方もわざわざやってきていただいた。こうした広がりは来場者のSNSなどのクチコミが大きな力となったようだ。そんな中、総統府から来た総統来場の知らせが舞いこむ。実は蔡総統もFacebookやインスタでの発信を頻繁に行なうことで知られる。Facebookは日本語版もあり日本への発信も頻繁だ。そんなとき、ある人から「華山で開かれている日本の展示に行くべきでは?」、そんなメッセージが総統のFacebookを通して寄せられた。それがきっかけなのか、事の真相は定かではないが、急きょ決まった総統の訪問は、みんなの声に耳を傾けてくれた末の行動だと思っている人も多い。

わざわざ戻ってきてくれた、若手政治家の吳怡農さん。
わざわざ戻ってきてくれた、若手政治家の吳怡農さん。

また、政治家と言えば、爽やかなルックスで人気の政治家吳怡農(ウイノン)さんだ。「もっと詳しく見たい」と一度、会場を後にしながらわざわざ戻ってきてくれた。東日本大震災での援助、新型コロナでの対応の見事さ、そして今回の展示での温かい反応。今回もたくさんのことを教えてくれた台湾、ありがとう。これからも、どうぞ、よろしくお願いします。

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