すずき
2021.03.17

Hanako w/ Seibu〜わたしが出会ったお店と、その暮らし〜 街の歴史と、店の歴史と。〈夢彩菓すずき〉のものづくりと商いのあり方。

池袋線「飯能」駅を降り、銀座商店街を進んでいくと現れる〈夢彩菓すずき〉。コック帽を被り、ケーキの皿を手に持ったシェフの壁画からは想像できないけれど、実はこちらは明治時代に創業した老舗菓子屋なのです。100年超の伝統をその身に背負いつつ、変化を厭わず誠実に職人仕事を全うする鈴木康弘さんが、5代目のオーナーです。

和菓子屋が洋菓子屋へ変身!? 老舗の跡取りが打ち出した解決策。

飯能 〈夢彩菓すずき〉

入間川の谷口集落だったため、古くから栄えていた飯能市。江戸時代には、材木と絹織物の産地として発展しました。そうした歴史の厚みに呼応するように、飯能には数代続く老舗が少なくありません。明治初期に創業した〈夢彩菓すずき〉もそのひとつ。現在は5代目・鈴木康弘さんが暖簾を守っています。

「昔の地図を見ると、はじめは高麗横丁(現・本町)のほうに店を構えていたようです。飯能駅ができて街の中心が移ったのに合わせて、現在の場所に移転してきたと聞いています」

3代目までは純粋な和菓子屋で、屋号も〈四季の茶菓鈴木屋〉でした。4代目、つまり鈴木さんの父親の代の時、フランス帰りの若き鈴木さんが、家業に洋菓子という新風を吹き込んだのです。

飯能 〈夢彩菓すずき〉

「子どもながらに親の商売を見ていておもしろそうだとは思っていたので、店は継ぐつもりでした。でも、和菓子はどうもな……と。実は私、当時はあんこがあんまり好きじゃなかったんです(笑)」

長男としての責任感と自らの嗜好との折衷案が洋菓子だった、というわけです。

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Hanako w/ Seibu / 編集部

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