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2021.03.08

今こそ防災の基本を考えてみる。 防災+コロナ対策。今、できることは?防災のプロから学ぶ『備えの基礎』。

地震をはじめ、台風や大雨による洪水など、自然災害が多い日本。自分の命を守るために、“防災初心者”ハナコさんと一緒に備えの基礎を学びましょう!2月26日(金)発売 Hanako1194号「ハナコの防災ガイドブック」よりお届け。

Q.「備えって、まず何からすればいいですか?」

防災+コロナ対策。今、できることは?

読者代表・ハナコ/28歳、会社員。都心に近いマンションで一人暮らし。最近、自宅で仕事をすることも多いので、模様替えをしたい。あと猫が飼いたい。
読者代表・ハナコ/28歳、会社員。都心に近いマンションで一人暮らし。最近、自宅で仕事をすることも多いので、模様替えをしたい。あと猫が飼いたい。

ハナコ:「災害に備えておきましょう」と言われても、何から始めたらいいかわかりません。今は新型コロナウイルス感染も心配ですよね……。

佐々木真琴(以下、佐々木):そうですね、今は自然災害だけではなく、コロナ対策も考えなくてはいけません。このように、いくつかの災害が同時に起こることを「複合災害」といいますが、昨年コロナが流行しはじめた時期に起きた九州豪雨では、コロナ感染が怖いから避難所に行きたくないという声も多かったんです。

ハナコ:確かに。今、人が多い場所に避難するのは抵抗があります。

佐々木真琴さん
佐々木真琴さん

佐々木:台風などの場合は、あらかじめ安全な地域のホテルに滞在するのも選択肢のひとつ。避難所がいっぱいで断られるケースもあるので、ホテルや知人の家など避難できる場所をいくつか事前に考えておくといい。

室崎友輔(以下、室崎):まずは、ハザードマップの確認を。自宅や会社が、どのような場所にあるのか、災害時に安全であるかを把握しておきましょう。東京都内なら、自宅の安全が確保できているのであれば、在宅避難をまず考えてほしいです。

ハナコ:ということは、家での避難を前提に必要なものをそろえておけばいいということですか?

佐々木:そうですね。なので、まずは普段から家の中を安全にしておくこと。戸を塞ぐ場所に家具を置かない、重たいものを高い位置に置かない、家具や家電を固定するなどの対策を。そのあとで防災&備蓄グッズをそろえましょう。

室崎:電気、ガス、水のライフラインが止まった場合、復旧や救援には少なくとも1週間はかかると考えるのがまず基本です。

佐々木:それが使えなくなったとき、“何ができなくなるか”を考えてみると必要なものが見えてきますよ。電気が使えなくなったら、灯りもないし、冷蔵庫も使えません。ガスがなければ料理ができなくなり、水が止まればトイレやお風呂、生活用水が使えません。一人暮らしで、それを1週間分用意しておくのは結構大変なこと。だから、ふだん使いできるものと兼用したり、食品を少し多めにストックしておいて、食べた分だけ補充していく「ローリングストック法」をするといいでしょう。

室崎友輔さん
室崎友輔さん

室崎:それと必ず備えておきたいのは、スマートフォンの充電機器。充電式のバッテリーは電気が使えなくなったら充電できなくなるので、電池式のモバイルバッテリーを用意しておくこと。これなら、電池のストックがあれば使えます。ただし、単3電池4個を使ってもスマホのフル充電には足りないので、電池も多めに準備を。携帯ラジオやランタンにも電池を使うと思うので、使用する電池を単3のもので統一するなどルールを決めておくと無駄なくストックできていいと思います。

ハナコ:電池のサイズをそろえておけば、いざというとき困らなそう!

佐々木:最近はテレワークも増えていますが、会社にいるときや移動中に災害が起こることも。家の備えにプラスして会社用と、持ち歩き防災ポーチも用意しておくといいですね。

A.「自宅の安全を確認し、在宅避難を前提に1週間分の備蓄を!」

Teachers

・佐々木真琴(ささき・まこと)

岩手県宮古市に生まれ、中学2年で東日本大震災を経験。現在、防災NPO法人〈プラス・アーツ〉に携わる。

・室崎友輔(むろさき・ゆうすけ)

地域防災プランナー、アウトドア防災アドバイザー。防災学者の父の影響もあり、防災事業の道へ。

(Hanako1194号掲載/photo : MEGUMI styling : Rina Taruyama illustration : naohiga text : Motoko Sasaki , Kana Umehara edit : Kana Umehara)

編集部
編集部 / Hanako編集部

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