お寺をもっと身近に感じよう 【京都旅】こんな時代だからこそ体験したい寺での学び体験5選。/寺見学・写経・坐禅・抹茶・彫仏 LEARN 2021.01.17

仏教の修行としてお経を書き写す写経にチャレンジしたり、僧侶のお話を傾聴して生きるヒントを見出す人もいる。いにしえからの心の拠り所であるお寺に行ってみませんか?写経、坐禅、抹茶、彫仏から、僧侶によるプライベートな案内まで。内面を見つめ直すきっかけになる心を学ぶ体験がそろいます。

1.お寺の見学

〈仁和寺(にんなじ)〉

通常非公開の金堂や経蔵、五重塔・初層内部などを、僧侶による解説を聞きながらじっくり巡ることができる。普段見ることのできないお堂内部は見応え十分。ほかに昼食やアフタヌーンティー付きのプランも。

〈仁和寺(にんなじ)〉
■京都府京都市右京区御室大内33
■075-461-1155
12~2月9:00~16:00(3~11月は~16:30)拝観料500円。「特別プライベートツアー~」10:00~15:00の30分ごとに受付、所要時間2時間。1~7名7,800円~。申込み・開催日など詳細はHP(http://www.ninnaji.jp/news/)で。

2.【お茶】珍しい武家茶道のもてなし秀吉ゆかりの献茶点前を。

秀吉の妻・ねねが晩年を過ごした圓徳院では、古田織部が秀吉の命で始めた織部流の点前を。まずは扇子で覆われた茶碗が運ばれ、目の前で茶が点てられる武家茶道が新鮮。ほかに境内で焼かれた楽茶碗を使い、北書院の庭を眺めながらいただく「楽茶碗でのお抹茶」500円も。

〈圓徳院(えんとくいん)〉
■京都府京都市東山区下河原530
■075-525-0101
■10:00~17:00受付(17:30閉門)
■拝観料500円

3.【写経】厳かな本堂で一文字ずつ心を込めて書く般若心経。

人々の疫病平癒を祈り嵯峨天皇が写経し、奉納したことから根本道場といわれる。写経は御本尊の不動明王をはじめ五大明王を祀る本堂・五大堂で。まずは塗香(ずこう)で身を清め、書き終えた写経は願いを込めて奉納を。短時間で書けるものも。

〈旧嵯峨御所 大本山大覚寺(きゅうさがごしょ だいほんざんだいかくじ)〉
■京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
■075-871-0071
■9:00~17:00(受付~16:30)
■参拝料 お堂エリア500円、大沢池エリア300円

4.【彫仏】阿弥陀如来に見守られ、お地蔵様を作る静謐のとき。

職人や学生とのコラボレーションで積極的に行う情報発信のひとつが仏師・三浦耀山さんの仏像彫刻体験。御本尊の阿弥陀如来に見守られながらの教室は、定員10人と少人数のため丁寧な手ほどきが受けられて安心。優しい顔のわらべ地蔵は癒しをもたらす存在に。

〈龍岸寺(りゅうがんじ)〉
■京都府京都市下京区塩小路通大宮東入ル八条坊門町564
■075-371-0370
■9:00~16:00(要事前連絡)

5.【あめ玉坐禅】瞑想効果のある飴を舐める7分間だけの小さな修行。

「禅にはひとつのことに意識を集中する修行があります。飴も真剣に舐めれば禅の入り口になるのでは」という副住職・松山大耕さんの発想から始まった、飴を舐める間の坐禅。方丈の前に座り姿勢と呼吸を整えたら、オリジナルの飴を口に。徐々に溶ける飴だけを感じる修行の時間を。

〈退蔵院(たいぞういん)〉
■京都府京都市右京区花園妙心寺町35
■075-463-2855
■9:00~17:00
■拝観料600円

(Hanako1192号掲載/photo : Akira Yamaguchi text : Mako Yamato)

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